人里離れた山の奥深くで、ときに厳しく、ときに和気藹々と修行に励んでいるくノ一集団「あかね組」。その中で戌(イヌ)班に所属するサザンカとアサガオが、夜中にこっそり寝床を抜け出し、どこかへ向かいました。戌班班長のツバキはふたりを捕まえ、抜け出した理由を問い質します。すると、「男をぶっ倒すため」と答えました。
2022年春アニメ(4月~6月期)に放送された「くノ一ツバキの胸の内」。当時、自分は残念ながら視聴することが出来ませんでした。それがこの度、無事に集中的に視聴する事が出来て、ホッと胸を撫でおろしています。
ノリノリな曲調のOPテーマは、本当によく動く作画が魅力的。
本編でもアクションシーンは本当によく動く作画に仕上がっています。ユルい感じのストーリーと可愛く描かれたキャラクターたち。そして、見応えのあるアクションシーン。制作は何かにつけて“拘り”を感じさせてくれるCloverWorksさん。今回も素晴らしい仕事をしてくれていますね。
登場人物がやたらと多く簡単には覚えられそうにないのですが、各話ごとにそれぞれのキャラクターがクローズアップされていて、そのタレント性が実に魅力的に確立されています。登場人物の多いアニメは自分は余り得意ではないのですが、このアニメだけはストレスを感じずに視聴する事が出来ました。
毎回、変わるEDテーマも各話のストーリーに即した歌詞で感心しきりです。
Aパート、Bパートでサブタイトルが変わり、お話もギュッとコンパクトに濃縮されたアニメは視聴者の体感も10分程度にしてくれます。「からかい上手の高木さん」の原作者、山本崇一朗氏の描く「くノ一ツバキの胸の内」___お勧めです。
《でもなんでしょう…この胸の高鳴りは…》
《なんだか嬉しいような…ちょっと恥ずかしいような…わくわくするような》
《この気持ちを大事にしまっておきたい》
『ねぇツバキ!もしかして何かいいことあった?』
『なになに~?』
『そうなんですか?姉様!』
『ふふっ』
ツバキ『秘密です』
最終話で見事なタイトル回収とEDはパンパンに張ったテロップ。