ぼくが大きな公園に行くいつものナナメ道。
ここは、駅へもつながる唯一の道なんだ。
大きなケヤキの木があったり、いくらか昔風?
おじさんは、「サザエさんに出てくる住宅地みたいで、
木造の昔の家なんかまだ残っているからレトロ道」
なんて云っていたけど、
ぼくは、ここでいつもノラ猫の群れに出会うんでネコ道
と密かに呼んでいたんだ。
その中で一番古くて崩れかかっていた木立の中の屋敷
がこの前通ったら壊されていたよ。
「ずっと誰も住んでいないと思っていたけど、ノラ猫の
黒ねこと三毛ねこが去年子供を何匹か産んで育てて
いたんだが、みんな毛並みがよくきっと婆さんがひとり
屋根の潰れたこのねこ屋敷に住んでいてエサをやっていた
んだと思うよ。」とカッパ姉ちゃん。
でもこうして壊されてしまうとあの黒たんも三毛たんも
姿が見えなくなり、婆さんと共にどこに行ったんだろう・・・
たぶん病院に入ったり出てきたりしていた婆さんは
もうこの世にいなくなったのかもしれない・・・
「この土地にまつわるある人の歴史があって、何かかが終
わったんだな」
とカメラおじさん。
うーん!なぞのねこ屋敷がなくなってしまったことだけは、
確かなことなんだけどね。ひとつ。
ここは、駅へもつながる唯一の道なんだ。
大きなケヤキの木があったり、いくらか昔風?
おじさんは、「サザエさんに出てくる住宅地みたいで、
木造の昔の家なんかまだ残っているからレトロ道」
なんて云っていたけど、
ぼくは、ここでいつもノラ猫の群れに出会うんでネコ道
と密かに呼んでいたんだ。
その中で一番古くて崩れかかっていた木立の中の屋敷
がこの前通ったら壊されていたよ。
「ずっと誰も住んでいないと思っていたけど、ノラ猫の
黒ねこと三毛ねこが去年子供を何匹か産んで育てて
いたんだが、みんな毛並みがよくきっと婆さんがひとり
屋根の潰れたこのねこ屋敷に住んでいてエサをやっていた
んだと思うよ。」とカッパ姉ちゃん。
でもこうして壊されてしまうとあの黒たんも三毛たんも
姿が見えなくなり、婆さんと共にどこに行ったんだろう・・・
たぶん病院に入ったり出てきたりしていた婆さんは
もうこの世にいなくなったのかもしれない・・・
「この土地にまつわるある人の歴史があって、何かかが終
わったんだな」
とカメラおじさん。
うーん!なぞのねこ屋敷がなくなってしまったことだけは、
確かなことなんだけどね。ひとつ。