雨に咲く花

　桜咲く春らんまんから一気に梅雨のよう。
寒い雨の中、白い花が咲いていました。
昔学生のころ、女ともだちと観た映画に
「愛と哀しみの旅路」(アラン・パーカー監督)
という日系人収容所を扱ったものがありました。

　その中で使われたいた「雨に咲く花」
という古い日本の歌謡曲が突然甦って
口ずさんでいました。
♪かなわぬ恋と諦めました、されど恋しい、あの人よ~
　生まれていない時代の歌なのに心に沁みるのは
なぜなのでしよう。
歌や映画に込められた思いや力は、時間を超えるのですね。
ビデオ屋で探して又観たくなりました。

捨てられた子

　駅の方へ散歩したら、ものすごいひとの群れ。
ぼくは、やきそばやソースせんべいとかの美味しそうな匂い
は好きなんだけどギュウギュウのひとの波だけは苦手なんだよ。
恒例のさくら祭り。

水前寺清子とかいうひとの年の割に元気のいい歌声を聞きながら
ぐるりと周りを回ってお家へカメラおじさんと歩いたよ。
すると畑のあるいつもの道、捨てられた子がいたよ。
汚れてうずくまってた。
ぼくは、なんとかこの子を救おうとパックリと口に取ろうとしたら
おじさんにダメだと引っぱられ通り過ぎちゃったんだ。
大切に遊んであげたのに・・・
うそだろ。どうせ又バラバラにしてしまうだけなんだから。
何回縫ったか、めんの縫ぐるみフェチにはあきれる!
とおじさんは、ぼくの鼻をつまんだよ。

フェチって何?
縫ぐるみの一つや二つ、ケチ!

馬、そして目。

晴れた日に馬事公苑に行くと、
日曜はフリーマーケットもやっているけど、
何より馬車に乗れたり、パドックでの試乗会や、
乗馬競技で柵を超えたり、飛べなかったりする馬
を見るのも楽しみ。
大型動物もみんな個性がある。

美しいサラブレットもいいけど、
昔秋田でばんえい競馬に使う日本産の農耕馬を仕事で使ったことがあるが
その大きさに圧倒された覚えがある。サラブレッドの倍近くある。
スマートさでは英国馬には負けるが、逞しさと頑固さは、上だ。
どの馬も目は、やさしい。
生き物で形がみんな違うのに、目だけはきちんと感情を表す。
人間も目を見ると怒ってるか、笑ってるか、辛そうか、男女問わず
赤ちゃんでもわかる。
目って不思議だ。

ひでまる君に大興奮

　きのう緑道で久々にシバのひでまる君にあったよ。
散歩はじめたときからの、知り合いで同級生みたいに仲がいいんだ。
オーイ、元気だったか、うん、元気だよ、
久々だよね、うん、ほんと久々だ、
ちょっと匂い嗅ぐよ、おまえはどうだいい匂い出してるか、
くるくる動くなって、そっちこそお尻をじっとして、、、、
このまま茶色のドーナツになるくらいぐるぐる回ったよ。
そして上になってぼくがついつい興奮してしまった
最後は腰が動かなくなってすべての力を出し切って・・疲れ果てたんだ。
ひでまる君は、ぼくの耳を噛んで、オイラが女の子だったよかったけどね
って云ってニコニコしてたよ。
ぼくは、ハタと現実に戻って、へとへとで恥ずかしくなった。
帰ってもぼくが頭をたれてカッパ姉ちゃんと目を合わせないもんだから
あら、めんちゃん無口になっちゃって、頑張り過ぎ、やっぱり手術するかあ・・
スキ→大スキ→いとしい→恋しい→たまらん→頭に血が上る→空白→虚無→はずかしい
ぼくは、春の真っただ中にいる。

愛するココロ－４－

　　　　　　　　　４

いつの間にか、ペット大国

鳩のぽっぽ通信の爺さんが定期便でやってきて、ぼくらペット
にとって嫌なニュースをしゃべっていったよ。
「ソニー社員、ペット虐待ネットで公開、逮捕される。
　イタチ科のフェレットの頭を何度も叩いたり、喉を押さえて
　殺したりした３０匹のその様子を２ｃｈで公開したりした。
　虐待したのは、厚木市の森山慎一（３０）で動物保護法
　違反で逮捕された。」だと。
なんだかその前は、犬の足をつぶして大阪で町で可愛そうな子に
カンパをと金を騙し取っていた男がいたし、ネコを虐待した人も
いた。ぼくは、気分がわるくなったよ。
この世には、本当に怖いひとがいるんだ。
「日本は、罪がまだ軽いし、アメリカなんかは、アニマル・ポリス
　が捕まえると１０年以下の罪になるだってさ」
ふーん、そうなんだ。日本も早くペット警察ができるといいね。
「実はな、日本は数でいうと世界一のペット大国だそうじゃ。
　アニマル・ポリスがあって当然じゃ」

チューリップ畑でつかまえて

　朝の散歩で近所の畑に花がいっぱい咲いていたよ。
ぼくは、くんくん匂いを嗅いだら、
すっかり気分がよくなって公園に遊びに行きたくて
ぐいぐい引っ張って行こうとすると、
カッパ姉ちゃんが今日はねこ先生の病院に行く日だから
ダメだと押し戻され、結局病院に行ったよ。
　そしてケージに入れられしばらくウトウトと眠ってしまったら、
さっきのチューリップ畑が夢の中に出てきて、
ぼくは、お母ちゃんとお父ちゃんと一緒に走り回っていたんだ。
とっても幸せな気持ちだったけど、お父ちゃんもお母ちゃんも
なぜだか顔がはっきりしないんだ。
だって生まれたときに、別れたきりなんだもん。
そのうち目がさめて、カッパ姉ちゃんがぼくを抱き上げてくれたよ。
ぼくは、思い切りカッパ姉ちゃんの顔をペロペロ舐めた。
このひとの顔を忘れないように・・・・

FUJIYA、今日からお菓子販売。

　銀座のFujiyaに明かりが点り、ふらりと入る。
３月中旬から営業しているという。
お客が数人いて、高校を出て二年目ぐらいの女の子の店員が
一生懸命、丁寧に応対している。
メロンパンなど五百円も買ってないのに、ラッピング
を手を抜かず、立派なお土産手提げになってしまった。
店を出るときも丁寧に頭を下げる。
　ペコちゃんに憧れてお菓子屋さんに勤めた女の子は
とてもケナゲでした。あなたが悪い訳じゃないのに・・・
雪印、カネボウ、三洋電機、関テレと老舗の上層部が軒並み
淀んだ経営の壷にはまって、破綻する。
はじめの気持ちにいつでも立ち戻ることがどれだけ
難しくて大切か。
　ペコちゃんが泣いている。
ミッキーマウス、ドラえもん、ケロヨン、アトム・・・
これらは、○○家の財産ではなく、世界共通のキャラクター遺産です。もう。

クローンオオカミ、偽りだった可能性大

　前に「韓国でクローンオオカミ誕生」という記事をアップしましたが
どうもその情報元が怪しくなってきたので一応報告します。
クローンオオカミ、データに偽り(読売新聞)
どうしてこんなことをするのだろうか。
絶滅危惧種とか生態系の頂点だったオオカミの復活に夢を抱いている者
として辛いことです。

春のぞむ

　やっぱりカッパ姉ちゃんたちと自由に散歩する方がいいよ。
3日間もいたホテル住まいから解放されて、
外に出ると花は咲いてるし、菜の花の匂いが飛んで来て
ぽかぽかと暖かく
とっても気持ちいいよ。

　ぼくは、三度目の春を迎えた。
一年目は、何がなんだか無我夢中。
二年目は、少し回りが見えて、覚えることがいっぱいだった。
今年は、桜が咲いて、ハラハラ散る姿を落ち着いて見たよ。

ぼくは、どこから来てどこへ行こうとしているんだろ?
ウキウキする気持ちとヒタヒタ来る少し切ない気持ちが
散る花と流れる小川にはじめて感じたよ。
春って、やっと来てそっと行っちゃうんだね。

ミズバショウの花が咲いた!

春の野焼きの終わった仙石原高原。
まだ桜も3分咲きで枯れ野が目立つ、季節はずれ。
しかし湿生花園では、
しっかりとミズジショウが咲き乱れていました。
尾瀬などは、5、6月に見頃になるのに
ここは、一足早い湿原のオアシスを迎えていました。
しかしそれにしても、
今頃、めんちゃんは大人しくしているかしら?
ゆっくり静かな旅に出ても左脳でめんのことを考えるなんて・・・・
どうかしてる! ・・・・ふむふむ。
預けたねこ先生のとこからは、
二日目にして観念してしおらしく云うことを聞くようになった
とのメールがこんな山の花園まで届いた。

星の王子さまに会う

昨日につづいて今日星の王子さまミュージアムに行く。
有名な「本当に大切なものは、目に見えないんだ。心でしか見えない」
というフレーズがあるけど、
誰もはいつもくだらないことを見つづけているという事になるね。
でもくだらないことの中にもバカに出来ないこともあり、
中々世の中あなどれないもんだね。
世界に数点しかないサン・テグジュペリの原画が先週日本で
見つかったそうでファンの感心を集めそうです。

箱根ラリック美術館にて

箱根のラリック美術館に来た。オリエント急行に乗った。お茶を飲みながらヨーロッパ鉄道の旅案内をしてもらった。およそ80年前に出来た車両でなかなか雰囲気がありました。
The Alfeeの高見沢のオリエント急行をあしらったギターも展示されてました。

愛するココロ－３－

　　　　　　　 ３

自我のめばえーめんちゃん篭城騒動の巻ー

もう青年になったぼく。
まだまだ未経験なことがあるけど、
毎日ぼくは、ぼくなりに、一生懸命生きてるよ。
でもこの向こう見ずで時々意固地な性格は、なおらない。
　朝カッパ姉ちゃんが空になって捨てようとしていたチーズ缶を
一瞬のスキにゲットしてケージへ逃げ込んだんだ。　
はじめて食べたチーズの味にぼくは、くらくらして
こんなものが世の中にあったのか、と頭の中が花園になったよ。
おじさんも姉ちゃんも必死で取り返そうとしていたけど、
ぼくは、離さなかったよ。
もう死んでもいいって思ったもん。
追伸:この写真を見てカメラおじさんが「なんだか落ち武者みたいだ」って云ったけど
　　オチムシャって何?