トキ襲撃死の悲劇~目がテン

ぽっぽ通信のハト爺さんが来た。

いや。めんちゃん。かわそうなニュースの続報じゃ。
10日に9羽のトキが佐渡の飼育センターでテンの
襲撃にあって死んだ事件で施設の檻に265カ所の
すき間があって、やっとそれを修復したそうじゃ。

もう少し丁寧な確認と仕事をしていたら、
この国家プロジェクトがこんな無惨な結果を
出さずにすんだのにな。
　しかもテン自体は50年前に野ウサギ駆除のために
本土から佐渡が島に持ち込んだものだそうじゃ。
にんげんがその場の利益のためにやったことが
こんな仕打ちになるんだから、愚かなものじゃな。
めんちゃん、これは教訓じゃ。
仕事はやるんだったら
悪魔のように繊細に、天使のように大胆に。

あの世に逝ったトキさん、今度は安心して
羽根やすめてね。

しあわせを買いに

ぼくの悩み。
それは、恋。
ぼくは、毎日ひとり。
どうしたら恋をして、しあわせになるのだろう。
招き猫さんに教えをコイ。

しあわせは、どこに?
しあわせになる薬はあるの?
で
薬屋さんに処方箋がほしいとコイ。
だれも教えてくれない。
早くお嫁さん、コイ!

ひきこもりなネコちゃん

雨のあと
路地でネコちゃんが固まっていたよ。
ワンワンワンと声かけても
怒ってるのか、つらいのか、ビクついて無言。

大丈夫かい?
近寄るとブウウウと言うだけ。
塀の上のネコくんも心配して見ている。

たまりかねてもう一匹、寄ってきたネコさん。
兄弟なのか、友だちなのか、
でもネコちゃん動かない。

何かあったか知らないけど
ネコちゃん、我慢しな。
つらいことってやがて去るんだから。
そのあとは、いいことがくるよ。
だって今のつらさより何だっていいに決まってる。

鶴岡八幡の大イチョウ倒れたよ。

昨日鎌倉の鶴岡八幡神社に行ったよ。
倒れた大イチョウは切られて
片付けられていたよ。
3月10日の暴風で倒れたんだ。

大銀杏のニュース
樹齢800年の天然記念物だった。
去年のお正月に行ったときは立派に立っていたのに
残念だね。

　　　　　　　在りし日の大イチョウ
ただ根を移植して再生するそう。
うーん。でもイタイタしいぞ。

Cardごのみ95～ウェディングカップル&イースター・エッグ

今日も春らしい雰囲気のカード２枚です。
上はシルエット・シリーズの新作を使って、
これから結婚するカップルを繊細に描写。
下は欧米の春の行事・イースター（復活祭）
を卵とヒヨコで表現しました☆
　

月光荘・ハニージンジャーブレッド~シーちゃんのおやつ手帖128

卒業 PART2 -贈るほどもない言葉

バカリズム

さすらいー若葉のころ7

若葉のころ　作者大隅　充
　　　　　7
　ガスレンジの火を止めてフライパンのガラス蓋の中で
ベーコンエッグを蒸らしている間にキャベツの千切りと
トマトを刻んでサラダを二人分つくる。ダイニングカウ
ンターのサイフォンから自分用にだけコーヒーを淹れて
ハムと玉子を挟んだホットトーストをひとりで食べる。
ベーコンエッグはハルカ用。案の定今日は学校も塾もな
く朝は起きてこない。
　広い客間用のラウンジリビングでテレビが天気予報を
伝えている。地方局なのによしもとのお笑いコンビが東
京のスタジオから訳もなく岩手放送の女子アナに「うち
の姉ちゃんに似とる。そっくりや。婚期予報当たらんか
った。」などと冗談言って天気予報を茶化して騒ぎ出す。
私はテレビのスウィッチを切ってひとりの朝食に専念
する。
　すると今度はシベリアンハスキーのマローズが私の足
に纏わりついて来て、何か頂戴とペロペロ裸足のくるぶ
しを舐める。
仕方ないのでパンの耳を与えて大人しくなっている間に
サラダを食べ終えて簡単に皿を洗って身支度に洗面台へ
移動する。
　本当は今日は八戸へ働きに行きたくない。
働く場所にあの人がいないと思うことの重さ。一日経っ
てその比重がより増したようで体の疲れより心の空っぽ
の重さの方がつらい。できるなら、ハルカみたいにベッ
ドの中で寝ていたい。でも行かなくちゃならない。今ま
で使っていた安い口紅に戻して塗る。
鏡の中の私は目に明らかにクマが出来ている。つよく目
を閉じて大きく開く。何回か繰り返すがまだすっきりし
ない。体の芯に重い眠気が残っているのはどうすること
もできない。
リビングの柱時計が８時を報せた。
「マローズの散歩、朝のうちに行くのよ。」
玄関を出て私はすぐ２階のハルカの部屋の窓に声をかける。
いつものように眠ったまましばらく応答がない。マロー
ズは散歩に行けるものと思って門の前まで走り出てライ
オンのように胸を反らしてキチンと座ってこちらを見て
待っている。
私は、指笛で鋭く高い音階を吹いてマローズを呼び寄せ、
首を撫でてやり「ハウスっ」と命令して玄関の中に入れ
る。
いやいや頭を垂れてスゴスゴと入ると、マローズは靴脱
ぎ場のウッドタイルの上につまらなさそうに伏せる。
この犬は、何回教えても出勤の私と散歩の私との区別が
つかない。覚えが悪いというよりも私と朝の山道散歩が
したい一心で言うことを聞かずに毎回走り出るんだと思
う。
仕方ないので「マテ！」と指令を出してドアを閉めても
う一度２階のハルカに「お願いよ」と声をかける。する
と２階の窓からカーテン越しに細い手だけが「いってら
っしゃい」と答えて振られた。
　いつものフィットで猿越峠から八戸街道へ出る。
キラキラと春の陽射しが真正面から降り注いで、沿道に
残る汚れた雪を漂白剤に浸かったシーツのようにその白
さを甦らせてくれる。
真夜中眠れずメソメソしていた自分が眩しい太陽に照ら
されて少し元気が出てくる。
朝と夜と。何回繰り返せば人は人生を全うし、地球も宇
宙もどこまで進化していくのだろう。一日を繰り返すこ
とが人を決していい方向に前進させているとは限らない。
もしかしたら純粋だった少女の私が悪い女に変態して行
っているのかもしれない。
何より厄介なことは、その運命を人は自覚できないとい
うことだ。
　明日自分がどうなるかわからない。今この山道のカー
ブでハンドルを切って突然トラックと正面衝突して私の
一生が終わってしまうかもしれない。あるいはこのまま
夫を裏切って自分自身が抑えられずに今ある立場を壊し
てトミーのように別れてしまうかもしれない。私には本
当の人生が見えない。
　それはたぶん神様がいてもわからないし教えてくれな
いと思う。おそらくカーブで事故ってはじめて「これが
未来の結果だよ」と神様は伝えるだけではないだろうか。
　いくらクヨクヨしても先のことは、誰でも無自覚だし
予期するどころかそんなこと考えもしないで暮らしてい
るのだ。一つだけこのことで気が楽になるのは、それが
すべての生き物に平等に被さっているものだということ
だ。予期できない生をみんながおくっている。
世界はそれだけははっきりしている。
　八戸市街を右折して岬の道に出たとき、海が飛び込ん
できた。行く手にマリエントが見えて来る。青くひろが
る海を目にして眠気も奇妙な興奮も消えて、少しのさみ
しさといっぱいの日常が甦ってきた。
　マリエントにての午前中はほとんど客がなく、ランチ
のときだけ今日は水産関連の視察団で賑わった。
午後３時以降はレストランの業務は喫茶が主で休憩のあ
と、ナプキンや調味スタンドの整理とメニューの更新を
する。そして５時をもうすぐ迎えようとしているとき、
ケイタイが鳴った。オマツからだった。

卒業

卒業の日は、早く、短い。
卒業式の終わった3月って
何をしていいかわからず
期待と自由と不安にどこまでも歩いた。
いつも見慣れた風景を確かめたくて・・・
さよなら、エンピツ。
さよなら、体育館。
さよなら、駄菓子屋のおばちゃん。
さよなら、東京タワー。


因みにこの曲の作曲呉田軽穂は、ユーミンです。

二子玉川のガーゴイル

二子玉のドッグガーデンに
変な奴がいたよ。一応ぼく、声かけた。
「あんた、誰?」
「ガラゴロガラガラ・・・」

「???・・」
「守り神じゃ! ・・ガラゴロゴロ・・」

「あんた、顔こわいっ! 」
「顔はいかめしいが・・守り神・・ガラガラ」
「さよならー」
「おい。チビ。めん公ー。まだ終わってない・・」

「バイバイーー」
「おい。おい。行くなっちゃ。まだ話が・・・
　ガーゴイルってガラガラうがいの音文字から
　来てるんじゃ・・・」
「ぼく、どうでもいいです。恐すぎ・・顔。
　サヨナラバイバイー」
　　スタスタと逃げたよ。ぼく。
　　いつまでもぼくのこと、ガラゴロ睨んで
　　いたけれど・・
　　ちょっと淋しそうに・・・

純平さん、やすらかに

ハト爺さんがやってきたよ。
いや、めんちゃん。
残念なことに純平くんが先月26日に亡くなったよ。
神楽坂の新光館で14才じゃった。

まだ子犬の2ヶ月のころ目を接着剤でふさがれて
捨てられていたのを英語教師に拾われたんじゃ。
目の治療をしてもらって里親募集すると
神楽坂の社会福祉施設「新光館」に引き取られて
病気の人や行く場のなくなった人を励まして
みんなの人気者になったんじゃ。
イタズラや虐待するにんげんもいれば
優しいにんげんもいる。

純平くんはにんげん不信にならずよくがんばった。
めんちゃんも大型犬不信、おじさん不信にならず
がんばってよ!

純平逝くの新聞記事

水たまりの手鏡

コンクリートの道にも
水たまりがあるよ。
水たまりには、曇り空が映っているよ。
曇り空には鳥さんが飛んでゆくよ。
空の窓。
水の鏡。
ぼくは、覗いて、驚いた。
ぼくが映っているんだもの。
デカっ! チワワんー!

Cardごのみ94～春の写真展&お花屋さん

今回は「春がきた！」というテーマで作ったカード２枚です。
西荻窪のグロスマン専門店・レッドハートストアでのコンテ
スト用に作った作品なので、いつもより手が込んでいます☆
上は写真展で最優秀賞を受賞したウサギさん、
リスやアヒル達に祝福されて嬉しそう♪
下は春のお花を扱う花屋さん、店員のカバさんが楽しそう
にお仕事しています☆
　

やっぱり雨の日曜日

やっぱり雨じゃん。
週末になると雨だよ。
なんでかな・・・
逆に今日はこっちから風呂はいるぞぉ。
こうなったら・・・
雨神さまとシャンプーの法則

子シバのたどった数奇で愛と冒険にみちた物語

ねこ先生の病院に栄養失調のシバの子が来たよ。
若い夫婦の夫さんがゴルフ場で拾ったんだって。
で実はこのシバくん、
ひとり暮らしのお婆さんが飼っていたらしい。
それも保健所に捨てられた子犬を
お婆さんが貰って育ててた。
ところが
そのお婆さんが亡くなって迷子に・・・
二重三重に捨てられては拾われた犬だった。
やっといい人の元へ。
新しい飼い主が言うには
とてもお利口な犬で夜8時には自分でバッグに
入っておとなしく寝るんだって。
それもその筈、お婆さんがきっと早寝だったんだよ。
もう大丈夫だよ。子シバくん!