まじ卍

生活の中で気が付いたことを書いています。

妻の自転車

2023-11-02 | 感謝
妻の自転車を処分させて頂いた。
私たちの結婚の時の荷入れ目録の中のひとつで
実に35年5か月乗らせて頂いた。
この間、タイヤやブレーキは何度も取り換え、
カゴも何度も潰れ、手で直せなくなって交換したこともあるし
自転車のフレーム部分以外の箇所はすべて入れ替わっている。
中でも忘れられないのは、ペダルとペダルを繋ぐ芯が折れて
修理してもらおうと自転車店を何店舗も回り、
「直せない」と言われ続ける中、4千円で直してもらった時には
諦めて処分することも考えた。
また2回続けて相手からぶつけられて前輪の芯が曲がってしまい
いよいよどの店に行っても「直せない」と言われた時には
諦めて電動アシスト自転車を購入したものの
長年愛用してきた自転車の処分までは決心がつかず、
電動アシスト自転車を自宅内に置いたまま旧車を乗り続けた。
自転車を漕ぐたびに、時期によって鳴る音が変わり
ガシャガシャいう時もあれば、ザラザラいう時もあって
まるで工場が走っているようで、周囲の人に振り向かれることもあった。
中でも忘れられないのは「ワン、ワンワン」と子犬の鳴き声が鳴り
不思議な気持ちがしたこともあった。
そんな慣れ親しんだ自転車の最後を決心させたのは
後輪ブレーキのワイヤーが切れたためで、修理は可能だったが
これを機に処分しようと妻が決心したので
中古自転車を引き取りますというお店に持って行くと、
「これはさすがに直せない。よく乗られましたね。」と言われて
無料で処分をお願いした。
長い間、利用させて頂いた割にはあっけないお別れちとなった。
自転車さん、長い間ありがとうございました。

※ちなみに、捨てるのであれば欲しいという人もありましたが、
 あまりに危険なのでお渡ししませんでした。