まじ卍

生活の中で気が付いたことを書いています。

福祉的な考え方

2023-11-10 | 考え方
10月15日付けで書いたブログ「障がい者福祉論」にも書いたが
学生時代に学んだ障がい者福祉論が
私の価値観や生き方に影響していると感じている。

先日参列させて頂いた告別式では、通常は親族のみで行われる記念撮影を
遺族の意向により参列者全員で撮影することとなった。
参列者の中に杖を持って歩く女性が居られ、
喪主代行の若者が「足の悪い人は、椅子に座って下さい」と言った。
それを聞いた私はすかさず「足の悪い人はおらん。足が不自由なだけや」
「悪い人が居たら警察に行ってもらわなあかん」

とつい大声で言い返してしまった。
杖を持った女性は、その場で「私の足が悪いんです」と言われらが、
長年教師を続けてこられ、校長などを歴任された女性が認めては
障がいをもつ多くの人々に対して失礼なことと感じた。
私自身は喪主のご家族とはいい関係性であるからトラブルになることもなく、
自然に口にした私に杖を持った女性は、そっと御礼を言われた。
知らず知らずのうちにそういう感覚であることを自覚して
自分なりに嬉しく思った。

いつもマッサージをお願いしている視覚に障がいのある女性は
私のこともよく理解されており、疑問に思ったことなどを貯めていて
私が訪れた時に質問されたり、私の見解を尋ねられる。
今回はガイドヘルパーから聞いたという車椅子で乗れるエスカレーター
についてどんなものなのかと尋ねられた。
私が学生だった頃には、車椅子のままエスカレーターの階段部分に載せて
前輪を上の段、後輪を下の段に載せて移動していましたが、
エスカレーターでの転落事故を受けて、今ではさせてもらえなくなりました。
車椅子で乗れるエスカレーターは階段の三段分を平らにすることが出来、
その平らな部分に車椅子を載せて移動できるのだが、
車椅子利用者がそのエスカレーターを利用する時には、
一般の方の利用を停止して車椅子のみを移動させるため、
車椅子利用者にしてみれば申し訳ない気持ちになるんじゃないだろうかと
考えてしまう。
施設管理者としては事故があってはいけないと考えてのこと
というのは理解できるけれど、10月15日のブログに書いた
看護師の対応と同様に、荷物として運んでいるように思えてしまう。
安全を確保することは大切なことなんだけれど
あくまでも荷物ではなく人なんだから、荷捌きのような対応ではなく
安全第一でありながらも他人に気を遣わずに利用してもらう方法を
模索しなければならないと私は考えている。