まじ卍

生活の中で気が付いたことを書いています。

生理のおじさん

2023-11-03 | 感想
NHKのあさイチで「生理のおじさんとその娘」というドラマをを特集していた。
生理用品の社員役のネプチューンの原田泰造さんは、
男性も女性の生理を理解する生理のおじさんとしてテレビに出演し、
娘の生理日を把握していることに賛否のあるドラマで、
このドラマは今年3月にすでに放映されたドラマを4話に分けて
あさイチの中で紹介されたが、毎日1話ずつ進行するはずが
3話のあと、国会中継により延び延びとなって、4話は一週間も先の放送となった。

男性である私にとって「生理」は未知なるもので
ドラマでも紹介されたように小学校の頃に男子と女子とに分けられ
女子だけが「なにか」を習っていたのを覚えている。
中学生の頃には「タンポン」や「ナプキン」と聞いたり、
憧れていた女性の御主人から「今日、妻は生理や」と聞かされて
興奮していたことが思い出される。
結婚してから妻の生理について間近で知ることとなり、
なんとか力になってやりたいけれど理解度が低く、
詳しくつまびらかに尋ねることが正しいのかどうかも躊躇して
結局、理解してるふりをしていたということが本音である。
一方、妹が自宅に来ると、娘の生理についてふつうに話すことに
「自分はこの場に居ていいのだろうか」と思いながら聞いていると
姪から「(おじさんに聞かれて)ちょっと恥ずかしい」と言われて
穴があれば入りたい気持ちになったことがある。

女性である妻にはまだ、生理のことをオープンにする社会には
ついて行けないらしいが、一生経験の出来ない男性である私としては、
女性が辛い思いをしていることへの理解など到底出来るものではなく
教えてもらわなくては1mmも理解などは出来ない。
勝手に想像しているだけではむしろセクハラ問題として叩かれる時代だけに
社会に於いてオープンにしてもらいたいと受け止めている。
しかも生理と一言で言っても千差万別で、
同じ女性であっても理解し合えないくらいに違いがあるのであれば、
なおさら教えてもらわなければ理解など出来ない。
これまでの歴史によってオープンにされてきてこなかったんだから、
今まで触られなかった分野に異性が踏み込むことに抵抗があるのは当然だが
オープンにしていく社会作りをしていかないことには
個人では踏み込みにくい領域であり、これから先も理解が深まることは難しい。
昔から生理が始まったら「お赤飯を炊く」というくらいおめでたいことなのに、
「生理」と発すること自体がためらわれる社会はやはりおかしいことと感じる。

30歳くらいの時のこと。通勤途中、雨の中で自転車で転倒した女子高校生の
お尻が生理で真っ赤に染っていたことがある。
転倒しただけならすぐに起こして助けてあげるのだが、
その時の自分は経血を見て、どうしてあげたらいいのか分からず、
結局助けてあげられなかったことを今でも引きずっている。
今にして思えば、そういう理解が出来ておればなんとか出来たのかもしれない。

就職してすぐの頃、女性職員だけに生理休暇があることを羨ましく思ったことがある。
毎月必ず取得する職員もいれば、まったく取得しない職員もいるのが不思議だったし、
28日周期と考えれば月2回取得出来ないことの不利益も考えたが
男性である私から申し立てることはなかった。
また毎月必ず取得していた女性職員から突然妊娠の報告があり、
生理がなかった時期にも取得していたことを同僚から聞いて、
「そんな人だったんだ」思ったことも今回のブログを書きながら思い出された。

参考:NHK『生理のおじさんとその娘』
  【再放送決定!】11月17日(金)よる9時15分~10時28分 BSP・BS4K