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CR型イコライザーにカスタマイズ vol.2

2016-10-02 | 60シリーズ
『CR型イコライザーにカスタマイズ vol.1』の続きです。

そもそもCR型とかNF型というのは何なのでしょう?

レコードには溝がありそこに音楽信号が記録されているわけですが

低域は振幅が大きくなるため

カートリッジがその振幅に追いつけず

歪が発生する可能性があります。

そこであらかじめ低域の音を小さめに録音し

再生するときに大きめに再生すれば歪がなく、フラットな音になるというのが

フォノイコライザー回路です。

そのときにどのくらい低域を小さめに録音すればよいのかを

各レコード会社が研究しました。

その結果columbia(コロンピアレコード)、ffrr(英デッカ)等のカーブが乱立し、

50年代はレコードによって再生カーブを切り換えて再生するという

なんともめんどくさい状態でした。

その後RCA社の再生カーブをベースに米レコード協会がRIAAを発表し

各社もこれにならい現在はRIAAに統一されています。

再生装置においては色々な方法でRIAAカーブにのっとり

低域を大きめに再生するわけですが、

コンデンサー(capacitor)と抵抗(register)の特性を利用して

再生カーブを構築するのがCR型

増幅回路に負帰還(Negative Feedback)をかけて

帰還回路に抵抗やコンデンサーを使用して再生カーブを構築するのがNF型です。

CR型はレコード時代の初期に使用された伝統的な回路で

NF型はCR型の欠点を克服するために考え出された回路です。

現在は市販のフォノアンプの99%はNF型です。

であるならNF型のほうが良いと決まっているのですが

最近事情が少し変わってきました。それは・・・次回に続きます。

(見出しの写真はmusicaのフォノアンプRaicho Ⅱ phono 。NF型です)
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