藤谷製薬[edit source]
早乙女(さおとめ)
声 - 八代拓
23歳、営業担当。本作の主人公。過去にバイク事故で親友を亡くし、また登山中の事故で父を亡くしている。身近な人物を守れなかった責任から「2人を殺した」と語り、社員たちから敬遠される原因となる。岩砕山頂上で、安斎との一騎打ちの末に宮田達と共に生き残り、死んでいった皆の為に前に進むことを決意する。
宮田(みやた)
声 - 寺島拓篤
23歳、営業担当。早乙女とは同期入社であり、学生時代からの友人。グループ分裂後は自らのグループを作る。氷室に石をぶつけられて崖から転落してしまい死亡したかに思われたが、奇跡的に死体がクッションとなって生存していた。彼の機転によって、安斉の悪事を救助隊に曝す羽目になった。
佐藤(さとう)
声 - 折井あゆみ
31歳、経理。ヒステリックな性格で男性に対する反抗心が強いタイプである。飲料水泥棒の疑惑をかけられたり、猿奇襲時にも見捨てられるなど、早乙女と同様、不憫な扱いが多い。その後は心身共に疲れはて、仲間の足を引っ張る行動をとることが多くなった。南と遠野が自分のせいで死んだ事を早乙女に告白。早乙女に励まされて、立ち直る。岩砕山の頂上で林の仲間の猿が持っていた火薬を使い、捨て身の攻撃で、魔猿退治に大きく貢献した。終盤に接近した早乙女と結ばれる。
林(はやし)
声 - 山北早紀
21歳、庶務。おっとりした女性で、南から好感を抱かれていた。その正体は、長谷川と同じく猿の共犯者。苗字は違うが長谷川の実の娘で、薬害の真実を探るために、人事部長の長谷川のコネで入社したことが判明する。岩砕山頂上で魔猿退治後、早乙女に飲ませた毒の事や後のことを託して、死亡する。
長谷川(はせがわ)
50歳、人事部長。登山のベテランで、数々の場面で経験からアドバイスを行う。過去の飲み屋での発言などで、早乙女から厚く信頼されている。三つ倉小屋へ行く道中、猿に襲われて行方不明になっていたが、その正体は猿の共犯者の一人にして、一行を襲撃した一団のリーダー格。滑落したフリして逃げようとした飯塚を暗殺した後、早乙女達と合流する。魔猿との戦いの末に力尽きて死亡する。
安斎(あんざい)
声 - 金光宣明
34歳、法務担当。大柄でがっしりとした体躯。アメフトをやっていた時期があったが、仲間との関係が上手くいかず暴力問題を起こした過去を持っている。社長亡き後は実質的なリーダーとなり、猿に内通していると考えた者へ拷問を行うが、強引なやり方を好まない早乙女達と別行動をとることが多くなった。猿との戦いの最中、長谷川を正当防衛とはいえ攻撃したことから修復不能の仲違いを起こし、早乙女達と完全に決別。氷室と同盟を組みその場を去る。その後、弁解不能になってやむ止えず、氷室と山岳警備隊を殺したことから自身のモラルが崩壊。それ以降は、自分が生き残るためだけに行動することになる。岩砕山頂上で、成り行きで早乙女達と魔猿退治に貢献。その後、自分以外の生存者を殺して自分が正しいことを証明するため、早乙女との一騎打ちの末、致命傷を負う。最後の力でトオルの仲間の田畑を殺して、自分の正しさが証明されたことに安堵して死亡する。
実は藤谷製薬が起こした害悪問題を隠蔽した人物であり、長谷川達からは殺す標的の最重要人物として前からマークされていた。
氷室(ひむろ)
声 - 佐治和也
43歳、営業部長。不審な行動から猿の仲間と疑われ、安斉から拷問を受け、足の指を失う。その後結局、安斉からの取引によって逃がされる。その際に猿と手を組み、安斉と取引して同盟を結ぶことを提案。宮田達と決別した後は提案を受け入れた安斉と本格的な共闘体制を取る。戦いの中で投擲術に意外な才能を発揮し、宮田に初撃で石を当てて崖から転落させている。最後は魔猿に喉を食いちぎられ死亡する。
実は害悪の噂が流れた際、気にせずに薬を売り続けて、その成績で営業部長まで出世した事が判明する。その為、長谷川達からは殺す標的の最重要人物として前からマークされていた。
飯塚(いいづか)
声 - 米内祐希
26歳、開発室A。藤柴と同盟を組み、早乙女や仲間に濡れ衣を着せながら、自分だけ生き残る計画を立てる。食料を密かに横領し、藤柴の死に対しても特に心を動かされた様子を見せない。滑落したフリをして一人で逃げようとしたが、そこで遭遇した長谷川にナイフで刺されて崖から落とされ死亡する。
藤柴(ふじしば)
声 - 青山玲奈
24歳、庶務。飯塚と同盟を組み、安斉を出し抜き食料を密かに横領していた。最後は低体温症による凍死。遺体になってからは衣服を剥ぎ取られ、崖から投げられる最期を迎えた。
遠野(とおの)
声 - 猫嶋アイル
28歳、開発室A。小柄な体型と消極的な性格から頼りない印象を持たれるタイプである。佐藤を助けるため、手製の爆弾で猿もろとも自爆する。遠野がかけていた眼鏡は佐藤の形見となった。
南(みなみ)
声 - 堀総士朗
32歳、開発室B。陰険な性格で普段から早乙女を目の敵にしている。最初の猿の襲撃により右腕を骨折。以降、何か起こる度に怪我をアピールして自分の負担を人に押し付けようとする。迫り来る猿に対する恐怖心からパニックに陥り佐藤と揉み合いになり、佐藤に崖から蹴り落とされ転落死する。
田中(たなか)
48歳、開発室Aリーダー。猿の奇襲時に滑落して行方不明となっていた。猿とともに崖から落ちた早乙女と合流して、小屋にいる皆と合流。三つ倉小屋に現れたフードの男の罠に乗ってしまい、首を斬られて死亡する。
岡島(おかじま)
声 - 堂坂晃三
27歳、開発室B。運動神経が鈍い上にすぐに弱音を吐くため、周囲をイラつかせることが多かったが、最期は猿から早乙女たちを助けるため、猿とともに転落死する。
黒木(くろき)
45歳、開発室Bリーダー。足を骨折していていて、逃げることが出来ず、猿に槍で貫かれ死亡する。
寺内(てらうち)
46歳、運転手。猿の挑発に乗って戦うも、矢で貫かれ死亡。持っていたナイフは氷室から安斉の手に渡った。
馬場(ばば)
30歳、開発室A。猿の挑発に乗って戦うも、寺内同様、矢で貫かれ死亡。遠野の同期で回想シーンでも登場していた。
辻(つじ)
53歳、経理。猿の奇襲後、何者かによって石で鈍殺されていた。後に氷室が金銭トラブルで殺してしまったことが判明する。
富久(とみひさ)
声 - 酒巻光宏
54歳、社長。薬害問題で前任の社長が辞任し、藤谷製薬の社長に就任する。就任後初の企画が今回の谷川岳登山であった。猿の襲撃後も、強いリーダーシップを発揮し社員を率いる。猿の矢で致命傷を負い、最期は毒味したみかんの缶詰に混入していた青酸カリにより死亡。
猿[edit source]
猿(さる)
藤谷製薬の社員たちを襲う謎の存在。ヒトよりも大きな猿のような姿をしており、キャンプ初日の夜から何度も襲撃を繰り返す。一行を罠に嵌めて計画的に追い詰めていく知能の高さに加え、多少の攻撃ではほとんど動じない頑丈さを備える。人の使う武器を駆使し、最初に遭遇したナタ持ちの猿以外にも弓や槍を持った複数の個体が存在し、連携しながら襲い掛かって来た。
その正体は猿の被り物を被った人間で、藤谷製薬が起こした薬害問題の被害者達。被り物の下はヘルメットなどの防護が施されており、異様な頑丈さもそれが理由であった。あくまでも標的は藤谷製薬の関係者のみであり、目的外の人間は極力狙わないようにしているが、八木兄妹のように決定的に邪魔になると判断した場合にはその限りではない。社員一行の反撃と魔猿の暴走で、最終的に全員死亡した。
最初の猿
社員一行が最初に遭遇した猿。序盤に武器のナタで多くの社員を殺害するなどしたため、早乙女らには特に恨まれている。被り物の猿では唯一の生存者となり、魔猿の暴走に伴う混乱と長谷川の意向に従って社員一行と共闘体制を取る。魔猿との戦いでは火縄銃で応戦するも、石の上に頭から叩きつけられて死亡した。最後まで被り物を纏っていたので正体は不明。
水口さなえ
女子大生ながら全国的に有名な腕利きの登山家。被り物の猿の一人として一行を追い詰めたが、満に重傷を負わされ行動不能に陥り、正体もバレてしまう。薬害事件当時は女子高生だった。最後は魔猿に崖から投げ落とされた。
魔猿
六ッ倉連峰で語り継がれる伝説の猿なのかは不明だが(長谷川によると伝説は恐怖心を煽るために利用しただけとのこと)、圧倒的な力を見せる作中最大の強敵にして、正真正銘の怪物猿。身体能力が卓越しており、満を崖から転落死させる等、殺戮劇の主要実行犯として猛威を振るった。理由は不明だがトオルしか制御することが出来ず、トオル以外の者には見境無しに攻撃する。余りにも危険なので、混乱防止と万が一のための切り札としてトオルの管理の下封印されていたが、その肝心のトオルの独断行動でターゲットではない無関係の人間への攻撃を行い、最終的にトオルの死によって完全に暴走を始める。最後は佐藤の捨て身の攻撃によって、頭部が砕け散って死亡する。
日本刀の男 / トオル
日本刀を手にフードで顔を隠した人物で、猿を操る首謀者と思われていた人物。安斉は当初、飲み会の席で日本刀を所持していることを長谷川本人から聞いたため、長谷川だと疑っていた。
正体は、トオルと言う若い青年。薬害被害者の一団の中でもとりわけ過激かつ危険な男で、「復讐と同時に殺しそのものも楽しんでいる」と評され、当初は魔猿と共に襲撃作戦の本筋からは外されていた。被り物の猿に想定外の被害が出たために援軍として呼び戻されるも、早々に長谷川の指揮を外れて独自の行動を取り、魔猿と共に山に入った人間を無差別に殺戮していた。安斉を孤立させて1対1の決闘に持ち込むも、敗れて死亡した。
薬害事件であんじゅと言う妹を亡くしており、自身の素行の悪さから関係は良好ではなかったが、内心では大切に思っており、死に際に仇である安斉を討ち取れなかった事を妹に謝っていた。
モンキーサークルの終盤にも登場して、リョウから猿の映像が入ったカメラを奪って、隊長以外の遺体の隠蔽を行っていた。
田畑(たばた)
岩砕山の頂上付近にいた登山者。気弱そうな性格に見えるが、その正体はトオルの友人・仲間。岩砕山での活動に慣れているらしく、トオルの単独行動を手助けしていた。魔猿退治の際に正体を露わにし、早乙女達の邪魔をする。最後は安斉に重症を負わされて、逃走しようとした所を安斉の投げた投石が命中して死亡する。モンキーサークルの終盤にもトオルと共に登場している。
その他[edit source]
八木 満(やぎ みつる)、八木 薫(やぎ かおる)
早乙女たちが遭遇した休暇中の登山者の兄妹。
兄妹共に登山経験は豊富で死体も見慣れており、殺戮が行われている異常事態にも動じることなく猿を目撃した際には、好奇心旺盛な様子を見せていた。藤谷製薬とは無関係で本来猿たちの標的となるような人物ではなかったが、一行と関わって積極的に手を貸す姿勢を見せたために襲われ、まず薫が犠牲となる。生き残った満は、猿たちと戦い社員一行と共に脱出を図るべく行動する。豊富な経験と知識で一行を手助けし信頼を寄せられるが、同時に薫を殺害した猿への復讐を目論んでおり、早乙女たちを猿をおびき寄せる囮に利用する。ピッケルと卓越した運動神経で水口さなえを含む2体の猿を倒すが、直後に現れた魔猿に捕まって崖から落とされ転落死する。
かつて二人で本物の魔猿と殺害された登山客を目撃しており、その場所を二人だけの記念の場所とし死体をブルーシートと岩で隠し訪れては眺めていた様子。八木兄妹の死後、2人が隠していた山で見つけた「収集物」や食糧などが発見され、死後も早乙女達を救うこととなる。
兄妹にしては異常に仲が良く、収集物の隠し場所で発見されたクッションや避妊具が2人の関係を暗示していた。
早乙女(さおとめ)
声 - 八代拓
23歳、営業担当。本作の主人公。過去にバイク事故で親友を亡くし、また登山中の事故で父を亡くしている。身近な人物を守れなかった責任から「2人を殺した」と語り、社員たちから敬遠される原因となる。岩砕山頂上で、安斎との一騎打ちの末に宮田達と共に生き残り、死んでいった皆の為に前に進むことを決意する。
宮田(みやた)
声 - 寺島拓篤
23歳、営業担当。早乙女とは同期入社であり、学生時代からの友人。グループ分裂後は自らのグループを作る。氷室に石をぶつけられて崖から転落してしまい死亡したかに思われたが、奇跡的に死体がクッションとなって生存していた。彼の機転によって、安斉の悪事を救助隊に曝す羽目になった。
佐藤(さとう)
声 - 折井あゆみ
31歳、経理。ヒステリックな性格で男性に対する反抗心が強いタイプである。飲料水泥棒の疑惑をかけられたり、猿奇襲時にも見捨てられるなど、早乙女と同様、不憫な扱いが多い。その後は心身共に疲れはて、仲間の足を引っ張る行動をとることが多くなった。南と遠野が自分のせいで死んだ事を早乙女に告白。早乙女に励まされて、立ち直る。岩砕山の頂上で林の仲間の猿が持っていた火薬を使い、捨て身の攻撃で、魔猿退治に大きく貢献した。終盤に接近した早乙女と結ばれる。
林(はやし)
声 - 山北早紀
21歳、庶務。おっとりした女性で、南から好感を抱かれていた。その正体は、長谷川と同じく猿の共犯者。苗字は違うが長谷川の実の娘で、薬害の真実を探るために、人事部長の長谷川のコネで入社したことが判明する。岩砕山頂上で魔猿退治後、早乙女に飲ませた毒の事や後のことを託して、死亡する。
長谷川(はせがわ)
50歳、人事部長。登山のベテランで、数々の場面で経験からアドバイスを行う。過去の飲み屋での発言などで、早乙女から厚く信頼されている。三つ倉小屋へ行く道中、猿に襲われて行方不明になっていたが、その正体は猿の共犯者の一人にして、一行を襲撃した一団のリーダー格。滑落したフリして逃げようとした飯塚を暗殺した後、早乙女達と合流する。魔猿との戦いの末に力尽きて死亡する。
安斎(あんざい)
声 - 金光宣明
34歳、法務担当。大柄でがっしりとした体躯。アメフトをやっていた時期があったが、仲間との関係が上手くいかず暴力問題を起こした過去を持っている。社長亡き後は実質的なリーダーとなり、猿に内通していると考えた者へ拷問を行うが、強引なやり方を好まない早乙女達と別行動をとることが多くなった。猿との戦いの最中、長谷川を正当防衛とはいえ攻撃したことから修復不能の仲違いを起こし、早乙女達と完全に決別。氷室と同盟を組みその場を去る。その後、弁解不能になってやむ止えず、氷室と山岳警備隊を殺したことから自身のモラルが崩壊。それ以降は、自分が生き残るためだけに行動することになる。岩砕山頂上で、成り行きで早乙女達と魔猿退治に貢献。その後、自分以外の生存者を殺して自分が正しいことを証明するため、早乙女との一騎打ちの末、致命傷を負う。最後の力でトオルの仲間の田畑を殺して、自分の正しさが証明されたことに安堵して死亡する。
実は藤谷製薬が起こした害悪問題を隠蔽した人物であり、長谷川達からは殺す標的の最重要人物として前からマークされていた。
氷室(ひむろ)
声 - 佐治和也
43歳、営業部長。不審な行動から猿の仲間と疑われ、安斉から拷問を受け、足の指を失う。その後結局、安斉からの取引によって逃がされる。その際に猿と手を組み、安斉と取引して同盟を結ぶことを提案。宮田達と決別した後は提案を受け入れた安斉と本格的な共闘体制を取る。戦いの中で投擲術に意外な才能を発揮し、宮田に初撃で石を当てて崖から転落させている。最後は魔猿に喉を食いちぎられ死亡する。
実は害悪の噂が流れた際、気にせずに薬を売り続けて、その成績で営業部長まで出世した事が判明する。その為、長谷川達からは殺す標的の最重要人物として前からマークされていた。
飯塚(いいづか)
声 - 米内祐希
26歳、開発室A。藤柴と同盟を組み、早乙女や仲間に濡れ衣を着せながら、自分だけ生き残る計画を立てる。食料を密かに横領し、藤柴の死に対しても特に心を動かされた様子を見せない。滑落したフリをして一人で逃げようとしたが、そこで遭遇した長谷川にナイフで刺されて崖から落とされ死亡する。
藤柴(ふじしば)
声 - 青山玲奈
24歳、庶務。飯塚と同盟を組み、安斉を出し抜き食料を密かに横領していた。最後は低体温症による凍死。遺体になってからは衣服を剥ぎ取られ、崖から投げられる最期を迎えた。
遠野(とおの)
声 - 猫嶋アイル
28歳、開発室A。小柄な体型と消極的な性格から頼りない印象を持たれるタイプである。佐藤を助けるため、手製の爆弾で猿もろとも自爆する。遠野がかけていた眼鏡は佐藤の形見となった。
南(みなみ)
声 - 堀総士朗
32歳、開発室B。陰険な性格で普段から早乙女を目の敵にしている。最初の猿の襲撃により右腕を骨折。以降、何か起こる度に怪我をアピールして自分の負担を人に押し付けようとする。迫り来る猿に対する恐怖心からパニックに陥り佐藤と揉み合いになり、佐藤に崖から蹴り落とされ転落死する。
田中(たなか)
48歳、開発室Aリーダー。猿の奇襲時に滑落して行方不明となっていた。猿とともに崖から落ちた早乙女と合流して、小屋にいる皆と合流。三つ倉小屋に現れたフードの男の罠に乗ってしまい、首を斬られて死亡する。
岡島(おかじま)
声 - 堂坂晃三
27歳、開発室B。運動神経が鈍い上にすぐに弱音を吐くため、周囲をイラつかせることが多かったが、最期は猿から早乙女たちを助けるため、猿とともに転落死する。
黒木(くろき)
45歳、開発室Bリーダー。足を骨折していていて、逃げることが出来ず、猿に槍で貫かれ死亡する。
寺内(てらうち)
46歳、運転手。猿の挑発に乗って戦うも、矢で貫かれ死亡。持っていたナイフは氷室から安斉の手に渡った。
馬場(ばば)
30歳、開発室A。猿の挑発に乗って戦うも、寺内同様、矢で貫かれ死亡。遠野の同期で回想シーンでも登場していた。
辻(つじ)
53歳、経理。猿の奇襲後、何者かによって石で鈍殺されていた。後に氷室が金銭トラブルで殺してしまったことが判明する。
富久(とみひさ)
声 - 酒巻光宏
54歳、社長。薬害問題で前任の社長が辞任し、藤谷製薬の社長に就任する。就任後初の企画が今回の谷川岳登山であった。猿の襲撃後も、強いリーダーシップを発揮し社員を率いる。猿の矢で致命傷を負い、最期は毒味したみかんの缶詰に混入していた青酸カリにより死亡。
猿[edit source]
猿(さる)
藤谷製薬の社員たちを襲う謎の存在。ヒトよりも大きな猿のような姿をしており、キャンプ初日の夜から何度も襲撃を繰り返す。一行を罠に嵌めて計画的に追い詰めていく知能の高さに加え、多少の攻撃ではほとんど動じない頑丈さを備える。人の使う武器を駆使し、最初に遭遇したナタ持ちの猿以外にも弓や槍を持った複数の個体が存在し、連携しながら襲い掛かって来た。
その正体は猿の被り物を被った人間で、藤谷製薬が起こした薬害問題の被害者達。被り物の下はヘルメットなどの防護が施されており、異様な頑丈さもそれが理由であった。あくまでも標的は藤谷製薬の関係者のみであり、目的外の人間は極力狙わないようにしているが、八木兄妹のように決定的に邪魔になると判断した場合にはその限りではない。社員一行の反撃と魔猿の暴走で、最終的に全員死亡した。
最初の猿
社員一行が最初に遭遇した猿。序盤に武器のナタで多くの社員を殺害するなどしたため、早乙女らには特に恨まれている。被り物の猿では唯一の生存者となり、魔猿の暴走に伴う混乱と長谷川の意向に従って社員一行と共闘体制を取る。魔猿との戦いでは火縄銃で応戦するも、石の上に頭から叩きつけられて死亡した。最後まで被り物を纏っていたので正体は不明。
水口さなえ
女子大生ながら全国的に有名な腕利きの登山家。被り物の猿の一人として一行を追い詰めたが、満に重傷を負わされ行動不能に陥り、正体もバレてしまう。薬害事件当時は女子高生だった。最後は魔猿に崖から投げ落とされた。
魔猿
六ッ倉連峰で語り継がれる伝説の猿なのかは不明だが(長谷川によると伝説は恐怖心を煽るために利用しただけとのこと)、圧倒的な力を見せる作中最大の強敵にして、正真正銘の怪物猿。身体能力が卓越しており、満を崖から転落死させる等、殺戮劇の主要実行犯として猛威を振るった。理由は不明だがトオルしか制御することが出来ず、トオル以外の者には見境無しに攻撃する。余りにも危険なので、混乱防止と万が一のための切り札としてトオルの管理の下封印されていたが、その肝心のトオルの独断行動でターゲットではない無関係の人間への攻撃を行い、最終的にトオルの死によって完全に暴走を始める。最後は佐藤の捨て身の攻撃によって、頭部が砕け散って死亡する。
日本刀の男 / トオル
日本刀を手にフードで顔を隠した人物で、猿を操る首謀者と思われていた人物。安斉は当初、飲み会の席で日本刀を所持していることを長谷川本人から聞いたため、長谷川だと疑っていた。
正体は、トオルと言う若い青年。薬害被害者の一団の中でもとりわけ過激かつ危険な男で、「復讐と同時に殺しそのものも楽しんでいる」と評され、当初は魔猿と共に襲撃作戦の本筋からは外されていた。被り物の猿に想定外の被害が出たために援軍として呼び戻されるも、早々に長谷川の指揮を外れて独自の行動を取り、魔猿と共に山に入った人間を無差別に殺戮していた。安斉を孤立させて1対1の決闘に持ち込むも、敗れて死亡した。
薬害事件であんじゅと言う妹を亡くしており、自身の素行の悪さから関係は良好ではなかったが、内心では大切に思っており、死に際に仇である安斉を討ち取れなかった事を妹に謝っていた。
モンキーサークルの終盤にも登場して、リョウから猿の映像が入ったカメラを奪って、隊長以外の遺体の隠蔽を行っていた。
田畑(たばた)
岩砕山の頂上付近にいた登山者。気弱そうな性格に見えるが、その正体はトオルの友人・仲間。岩砕山での活動に慣れているらしく、トオルの単独行動を手助けしていた。魔猿退治の際に正体を露わにし、早乙女達の邪魔をする。最後は安斉に重症を負わされて、逃走しようとした所を安斉の投げた投石が命中して死亡する。モンキーサークルの終盤にもトオルと共に登場している。
その他[edit source]
八木 満(やぎ みつる)、八木 薫(やぎ かおる)
早乙女たちが遭遇した休暇中の登山者の兄妹。
兄妹共に登山経験は豊富で死体も見慣れており、殺戮が行われている異常事態にも動じることなく猿を目撃した際には、好奇心旺盛な様子を見せていた。藤谷製薬とは無関係で本来猿たちの標的となるような人物ではなかったが、一行と関わって積極的に手を貸す姿勢を見せたために襲われ、まず薫が犠牲となる。生き残った満は、猿たちと戦い社員一行と共に脱出を図るべく行動する。豊富な経験と知識で一行を手助けし信頼を寄せられるが、同時に薫を殺害した猿への復讐を目論んでおり、早乙女たちを猿をおびき寄せる囮に利用する。ピッケルと卓越した運動神経で水口さなえを含む2体の猿を倒すが、直後に現れた魔猿に捕まって崖から落とされ転落死する。
かつて二人で本物の魔猿と殺害された登山客を目撃しており、その場所を二人だけの記念の場所とし死体をブルーシートと岩で隠し訪れては眺めていた様子。八木兄妹の死後、2人が隠していた山で見つけた「収集物」や食糧などが発見され、死後も早乙女達を救うこととなる。
兄妹にしては異常に仲が良く、収集物の隠し場所で発見されたクッションや避妊具が2人の関係を暗示していた。