我が家の地球防衛艦隊

ヤマトマガジンで連載された宇宙戦艦ヤマト復活篇 第0部「アクエリアス・アルゴリズム」設定考証チームに参加しました。

拡散波動砲と重力子スプレッド(宇宙戦艦ヤマト2202)

2017-07-23 16:30:30 | 宇宙戦艦ヤマト2202


今日の記事はいつもに増して想像と飛躍が過ぎますので、そんないい加減な言説で楽しみにしている作品に変な予断を持ちたくない、という方は今からでもお引き返し下さいm(__)m
ま、後で大外れを一緒に笑ってやるくらいのユルいお気持ちでどうかお付き合い下さいませ(^o^)

さてさて、2202第一章より登場した拡散波動砲ですが、第二章では使用されることはありませんでした。
しかし、第二章から登場したドレッドノート級前衛航宙艦に関連して、会報誌や関係紙に幾つかの新しい情報が開示されています。
その中でも今のところ一番詳しいのは、先日発売された1/1000キットの取説内インストでしょう。

それによると『(D級の波動砲は)一門のみではあるが二つの薬室が直列に設置されており、(拡散波動砲)発射時に右旋波/左旋波の波動エネルギーを直列に射出』とあります。
この文章を多少想像で補うと、二つの薬室からそれぞれ右旋波/左旋波の(つまりは旋波の異なる)波動エネルギーが発射されるということなのでしょう。
ただ、『波動エネルギーを直列に射出する』という状態についても、もう一つはっきりとしたイメージを描くことができません。
“直列”という説明からすると、二つの薬室(前方/後方)は繋がっていて、更にその先の発射口まで同一の流路で繋がっている気がします。
もしその反対に、前方薬室と後方薬室が繋がっておらず、流路も個別に存在するならば、『並列に設置されている』という表現になると思いますので。
では、『後方薬室』―『前方薬室』―『発射口』が直列に配置・接続されているとした場合、拡散波動発射時の状態はどのようなものでしょう?
考えられる状態としては

1)前方薬室から右もしくは左旋波の波動エネルギーが射出され、同時もしくは僅かな時間差で後方薬室からも逆の旋波の波動エネルギーが放たれる。後方薬室からの波動エネルギーは空っぽになった前方薬室を通り抜け、前方薬室から放たれた波動エネルギーを追う。
2)後方薬室から先に右もしくは左旋波の波動エネルギーが射出され、そのエネルギーが前方薬室内の逆旋波の波動エネルギーと接触、一体のエネルギーとなって前方薬室から射出される。
3)途中までは2)と同じだが、二つのエネルギーは一体とはならず、後方エネルギーが前方エネルギーを押し出すようにして一緒に射出される。

基本的に以上のどれかだと思いますが、1)と3)は前方と後方それぞれの薬室から発射されるタイムラグによっては殆ど同じになりますね。
更に、そうして発射された波動エネルギーはスプリッター(エネルギー噴流分割整流板)によって旋波分流され――って、書いておきながら、ますますさっぱりイメージが湧きませんw
多分、分流されて二本に分かれたエネルギー流は、アンドロメダの拡散波動砲と同じような軌跡を経て最後に衝突、拡散反応を起こすのだと思いますが。



これに対して“収束”射撃時はシンプルです。
“収束”射撃時には一つの薬室のみを用いて前方へ右回転(これが右旋波なのか左旋波なのかは明記されていませんが)の波動エネルギーを射出するとあるので、『拡散波動砲』の成立要件が右旋波と左旋波という種類の異なる波動エネルギーであることは間違いなさそうです。
この時、スプリッターが格納(収納)される等の設定がなければ、片方の旋波だけではたとえ分流されても拡散波動砲エネルギー足りえないということなのでしょう。
もっとも、D級の波動砲発射システムはヤマトともアンドロメダのものとも異なる独自のシステムとあるので、注意が必要ですが。

そこまで考えたところで、ヤマトとアンドロメダそれぞれの波動砲発射シーンを改めて見返してみることにしました。
ここまでの想像通りなら、ヤマトの波動砲ビームは右回り(時計回り)、アンドロメダのは右回りと左回りの二本のビームである筈です。
まずヤマトは2199第18話『昏き光を越えて』で確認しました。
この時が波動砲ビームを一番見やすかったので。
確かに・・・・・・艦から見て右回転(時計回り)しているように見えます。
で、妄想への確信を更に深めつつ、続いて2202第一章のアンドロメダを。
私の妄想通りなら、アンドロメダから発射された二条の波動砲ビームは右と左、別々の方向に回転しているはず――って、あれ?どっちも同じ右回転に見えるなぁ・・・・・・。

どうやらあっという間に玉砕してしまったようですw
とはいえ(アンドロメダ級はともかく)少なくともD級において、右旋波と左旋波の波動エネルギーが拡散波動砲の成立要件の一つではあるのは間違いないでしょう。

ところで、『拡散』についてですが、以前も記事にしました通り、2202ではオリジナル版のように一本の波動砲ビームが細かく分散(その分、一本一本の拡散ビームは細くなる)しているのではなく、元のビームから殆ど変らない太さで“拡散”していると説明されています。
つまり、“拡散”時点でエネルギー量が爆発的に増大/増幅しているという事ですから、D級の場合は旋回方向の異なるエネルギーをぶつけることで、そうした爆発的反応が発生するのかもしれません(個人的には余剰次元の二次爆縮とでも呼びたいです)。



あちこに話が飛んで恐縮ですが、ちょっと引っかかっている所にアンドロメダ級とドレッドノート級の取説表現の違いがあります。
アンドロメダではヤマトのような一条での波動砲射撃を『集中射撃』、ドレッドノート級では『収束射撃』と表現しています。
オリジナル版、特にゲーム版に思い入れのある人ならば、ヤマトのような波動砲は『収束型』と呼ぶのに慣れていますよね。
1/1000アンドロメダが発売された際に取説インストを見て「2202では収束射撃を“集中射撃”と呼ぶんだ」と思っていたところに、D級のインストで“収束”という言葉が復活していたので、あれ?っと思ったわけです。
あえてうがった見方をして、この『集中射撃』と『収束射撃』は別物と考えると面白いんじゃないかと思った次第です。
より具体的には、収束射撃はヤマトのような非拡散型の波動砲、そして集中射撃は、一度拡散反応を起こして増大/増幅したエネルギーを再度一つに集中して放つ射撃なんじゃないかと。
そして、そのエネルギーの再集中を司るアイテムが重量子スプレッドではないか?と思った次第です。
重力子スプレッドは2202第二章第5話のヤマト追撃戦時に使用されましたが、その際の威力エフェクトは“超重力で空間を押し潰す”的な印象だったので、拡散波動砲の拡散点でそれを用いれば、増幅したエネルギーの再集中が可能なんじゃないかと思いました。
同じ“非”拡散型とはいえ、ヤマトやD級の収束射撃とはそれこそケタ違いのエネルギー量となるので、威力は強烈極まりないと思います。

この重力子スプレッドについては、もう一つ別の可能性も考えているのですが文章が長くなりすぎましたので、今日のところはここまでとしておきます(^o^)


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21 コメント

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巡洋艦の波動砲はヤマト型ですか? (ぺんぺん草)
2017-07-23 17:21:53
管理人さんのお話では、砲口に仕切板の無い巡洋艦・護衛艦はヤマトと同じタイプの、そのまま波動砲に為るのでしょうか?
其とも艦首衝撃波砲なのでしょうか?
返信する
Unknown (MJ)
2017-07-23 18:21:55
こんにちは~♪

個人的には、作中艦艇の性能バランス上、巡洋艦以下の艦首砲は大口径ショックカノンの方が良いような気がします。
また、2202という作品の波動砲の『重さ』みたいなものを考えても、その方がいいと思うのですが・・・・・・はてさてw
返信する
悲しき前例あり (ぺんぺん草)
2017-07-23 18:48:52
デスラー砲艦や無限β砲艦の様な、残念な撃沈をしない為には、身の丈(機関出力)に合った兵装が良いとおもいます。
返信する
Unknown (ぐらっと)
2017-07-23 19:02:12
巡洋艦以下の艦艇に波動砲は要らないというか、機関の出力的にも積めないでしょうな。もしくは威力が大幅に制限を受けるかです。威力の低い(と言っても、大型戦艦など一撃でしょうが)波動砲なんて、そこまでして積む必要あるのかな?旧作では拡散波動砲だったけど、元から拡散波動砲は収束波動砲より強力=エネルギーの消費量もそれだけ多いでしょうから、そんなの積めないでしょう。それでも積むなら、それこそ「後期生産型特務型」のような一部仕様変更をしたタイプのみに留めた方が良さそうな気がしますね。

ところで、公式HPもう一月近く更新されてませんねー。D級の説明や新キャラの説明もそろそろ欲しいんですがw
返信する
4つ目の可能性 (ぺんぺん草)
2017-07-23 21:28:20
4)先ず前方薬室から右回転の波動エネルギーが一閃 刹那 後方薬室から左回転の鋭く細い波動エネルギーが錐の如く右回転の波動エネルギーの内側を突き通し進み発生した逆回転二重螺旋波動エネルギー流が、収束臨界点を越えた時点で 、余剰次元の二次爆縮を起こし波動砲が拡散する。

と、言う、四番目はどうでしょうか。

只、砲口仕切板の効果説明が、全く出来ません。
返信する
重力子スプレットの本来の使い道とは (PAM)
2017-07-23 21:35:28
重力子スプレットは第2章の使い方は本来の使い方ではないそうですが、本来の使い方はまだ公表されてないようなので、私の妄想を一つ

重力子スプレットは、火焔直撃砲や物質転送機のような転移兵器対策で開発された物ではないか、というものです

転移予想宙域の空間を荒らすことによって、相手の転移位置の計算を狂わせたり転移不能にして相手の転移攻撃を封じることを意図しているのでは、と妄想しています
返信する
対波動砲兵器なのでは (銀河の風)
2017-07-23 23:19:53
小生も先の方のコメントと同様な意見です。

重力子スプレッドで艦前方の次元空間を
揺さぶり、波動砲すら威力を減衰させることを
狙っているのではないでしょうか?

または亜空間に潜む次元潜航艦へ
ダメージを与えるとか次元波動技術を
応用した兵器へのカウンターとして
開発されアンドロメダに搭載されたのでは
ないでしょうか?
返信する
重力子スプレッド砲 (Unknown)
2017-07-24 00:43:51
拡散波動砲の拡散範囲をさらに広げるバックアップ用兵器と思います。
返信する
Unknown (NNSJ)
2017-07-24 14:54:19
亜空間に潜む次元潜航艦は亜空間魚雷発射管から撃ち出される亜空間魚雷なのでは?
返信する
Unknown (Unknown)
2017-07-24 18:10:25
旧作の巡洋艦以下は波動砲じゃなく衝撃砲装備でしたから今回もそれに準拠じゃないかと思わないでも・・
返信する

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