我が家の地球防衛艦隊

ヤマトマガジンで連載された宇宙戦艦ヤマト復活篇 第0部「アクエリアス・アルゴリズム」設定考証チームに参加しました。

宇宙戦艦ヤマト2202 第五章煉獄篇 ネタバレ解禁ですー♪

2018-06-02 22:37:14 | 宇宙戦艦ヤマト2202


さて、第五章の公開から一週間が経過しましたので、記事・コメント共に今日からネタバレOKです♪

皆さんのご感想はいかがでした?
ツイッターにも書きましたが、私的には前半の2話(デスラー編)が90点、後半の2話(土星沖海戦)が60点って感じでした。



前半、みんな大好きデスラー総統の2199後半での御乱心(?)の事情が過去にさかのぼって描写され、全ては、滅びが確実となった母星に住まうガミラス民族の為――との説明が為されます。
もちろん、冷静に一つ一つの事象を追えば、取って付けた感を覚える部分もあるのですが、止め絵が多いとは言え鬼気迫るデスラーの表情と、そして何より山寺さんのお声に秘められた悲哀と決意が全てを納得させてくれます。
これこそ正に『考えるな、感じろ』ですねw

後半の戦闘シーンでは、2199公開時からメカキチの誰もが夢見てきた『2199レベルで再現した“さらば”艦艇の大迫力戦闘シーン』が遂に実現しました!!
興奮するなというのが無理な話ですよねw
特に山南さんの「物量を過信する愚か者よ、力は――力によって滅ぼされると知れっ」には震えが走りました。
オリジナル版ではズォーダーのアンドロメダに対する台詞にこれに近いものが使われましたが、それをまさかアンドロメダに乗った山南さんが言うとは思わなかったですw



とはいえ、じゃあ手放しで万々歳を叫べるとかというと、そこはちょっと微妙なところもありまして。
基本、2202の土星沖海戦は物量(大艦隊)対物量(大艦隊)の正面からのドツキ合いという観が強く、自軍の物量に絶対的な自信を持っていたバルゼーが、予想を遥かに超える物量で迎え撃った地球艦隊に驚愕するところにカタルシスを感じるべきなのでしょう(先ほどの山南さんの台詞も、そのカタルシスを数十倍に引き上げる増幅装置ですw)。
でも、私的にはオリジナル版(特に『2』の)物量的に劣勢な地球艦隊が戦術と決断で多勢のガトラン艦隊を討つというカタルシスも感じてみたかったです。
実際、航空隊による奇襲や、土星のリングを利用した伏兵的艦隊の奇襲などの戦術も描かれてはいるのですが、規模や使いどころの点であまり印象に残らず、結局は波動砲が全てを片付けたという印象ばかりが強く残りました。

また、波動砲とインフェルノ・カノーネ(しかしこれも、英語とドイツ語チャンポン、しかも異星人語ってトンデモないネーミングだw)の応酬に最も象徴されるのですが、相手のエネルギーの“溜め”に対して敵軍から妨害らしき妨害がなく、両軍共に行儀が良すぎますw
ツイッターで某氏が仰ってましたが、これってバトル系漫画のインフレ展開か、ターン制の戦術ゲームみたいですよね。
たとえば、第一話のガトラン艦隊であれば波動砲艦隊の整然とした隊列に中小艦を突っ込ませるくらいのことはやったと思いますし、それをパト艦やフリゲートが体を張って抑えるくらいの展開があっても良かったと思います。
次々にDクラスがワープアウトしてくる絵面はワイルドなんですが、戦場の混沌という意味でのワイルドさはちょっと物足りなかったです。



物足りないと言えば、艦載機もでしたね。
空母型アンドロメダ級の露天甲板に満載されていた大量の艦載機群は一体どこで何をしていたんだか・・・(^^;)
露天繋止された艦載機群にはちゃんと繋止用のワイヤーが張られていて、芸が細かいなぁ・・・と感心しながら機体を見ていくと、コスモタイガーⅠが三機と、タイガーⅡの雷撃機型が艦尾に二機見えますね。
どちらも少数ながら生産されているようです。
これらの機体や、艦内に格納された航空隊は戦場に到達するや発艦してCAPに就いたか、現地基地への増援としてフェリーされたかのどちらかだと思いますが、短期決戦を目論む地球艦隊がこの場に及んで輸送任務を兼任しているとは思えないので、やはり戦場に滞空(宙)していたのだと思います。
撤退時、艦隊に同行している機体もいましたし。

空母と艦載機といえば、ガトラン側も振るわなかったですね。
超巨大空母(バルゼー艦/アポカリクス級航宙母艦)とその随伴艦としてナスカ級が四隻登場しましたが、ナスカ級はコスモタイガーⅡ隊の奇襲を受けて艦載機を発艦させる暇もなく一瞬で撃沈、バルゼー艦も発艦させたのはイーターⅠでした(ということはⅡもあるのかな?)。
てか、なんでコスモタイガー隊は的としてより大きく、脅威度もより高いであろうバルゼー艦から叩かなかったのかは永遠の謎ですがw
このバルゼー艦、設定全長は1240メートルということですが、登場時やインフェルノ・カノーネ発射の際のサイズはどう見てのその10倍くらいありそうですよねw
第一話のカラクルム級と同じく、演出的に大きく描かれたんだと思いますが、ガイゼンガン兵器群というカテゴリーはどうやら生物的な側面もあるようで、“実際に大きくなってる”なんてこともあるのかもしれません(第五章劇中、ガトランのクローン人間製造工場の背景構造物の表面では、カラクルム級が“生えて”きているようにも見えます)。



バルゼー艦は伝説の(笑)甲板回転を行いましたが、アポロノームは空母としての機能を全く活かすことなく沈んでしまったので、なんだかなぁーという感じです。
アポロノームは艦名の元ネタ的にガトランに鹵獲されて???とも想像したりもしていましたが、あの爆発具合からすると、さすがにそれも難しでしょうか・・・・・・。
いやまぁ、でもギムレーみたいな例もあるし(^^;)

バルゼー艦の回転甲板については遠心力でイーターⅠを展開――とありますが、まともな回転速度に達する前に早々に飛び上がるそそっかしい奴もいましたし、さすがにあの機能に理屈付けするのは、プロの設定師さんたちでも諸々無理があったのかもしれません。

あー、いくらでも書けてしまうぞ、第五章w

でも、長くなったので今日はこのくらいで。
次はパトロール艦とか護衛艦とか銀河とかにも触れたいですね。


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48 コメント

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おはようございます。 (ヤマトクルー機関部)
2018-06-03 05:48:43
第五章、前半のデスラーの描写は、後付け感は否めないけれど、及第点かと。スタッフの熱意を感じます。
後半の艦隊戦は、戦術や作戦、航空機の活躍を期待していただけに、イマイチ。
スタッフにもう少し頑張って欲しかった。
加藤の選択。意味あるの!
第六章、第七章と残り8話ですが、うーむ。
次回予告に出てる銀河って。どうなるのか心配です。
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Unknown (メルルーサ)
2018-06-03 06:57:17
バルゼー艦の設定上の大きさには違う意味で驚きました。
ちっっさ!!
少なく見積もっても3kmはあると思ってたんですが。地獄砲発射シーンのカラクルムとの比較では確かに12kmくらいはありそうに見えますしね。第1話のカラクルムからずっと感じてるんですが、そういう演出は有難くないですね。北斗の拳じゃあるまいし、設定があってせっかく3Dデータもあるんだから、そのままで作って欲しいと思います。
第五章に関しては言いたいことが山ほどありますので、また来ますw
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Unknown (Unknown)
2018-06-03 07:38:26
シナリオ集や絵コンテの段階では、土星海戦での大規模な艦載機同士のドッグファイトや、加藤が『あの装置』を入手した経緯なども描かれていたようです。
映画化にあたり、尺の都合でカットされてしまったのが残念でなりません。
いつか完全版として再編集して欲しいですね。
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Unknown (ぐらっと)
2018-06-03 08:25:52
2199のデスラーの行動を思うと、後付け勘バリバリだし矛盾もありますが、でもまぁ、やはりデスラーはデスラーでありましたね。2199のときは無理だろこれはと思っていたのですが、古代と友情を結んだ、所謂綺麗なデスラーになる可能性が出てきましたね。そこは良かったです。

デスラー派艦隊で思ったこと。ゲルバデス級だけど、赤一色なのは試験艦であるという設定が2199の設定資料集にありました。ミランガルも赤だったけど迷彩入ってたし。しかし、数隻以上確認されているゲルバデス級は全て赤、どうなってんの?あと、幾らなんでもゲルバデス級の装甲弱すぎでしょう、艦底なんて弱くて当たり前だろうけど、パルスレーザーで機関炎上って・・・w某同人誌では、四連装型のパルスレーザーは近距離ならデストロイヤー艦を撃破するという設定があったけど、本当にソレくらい威力があるかもね。

土星圏決戦ですけど、2202の一番楽しみにしていたシーンなんですが、やはり不満がありましたね。基本的にPS2ゲーム版もビックリの波動砲無双、航空機の出番も殆ど無し!波動砲撃ったらD級とカラクルム級との殴りあい、他の艦の出番も無し・・・。
いやまぁ仕方ないですけどね、2202のガトランティスの物量は異常ですし、波動砲艦隊構想なんてのがある以上はそうなるのもやむ無しですし。
しかしですよ?劇場限定ブルーレイのおまけ絵コンテやシナリオ集見てビックリしました。カットされたシーンの何と多いことか!それなら、もう1話使ってフェーべ沖航空決戦や、物量を知略で補うような展開をしっかり書いてほしかった。何のためにコスモタイガーに全て更新して、飛行甲板まで満載したのさ。

勿論良かった所もありますよ。パトロール艦や護衛艦の出番があり、第一話では無敵を誇っていたカラクルム級も、ちゃんと拡散波動砲やD級の主砲でも撃沈できることがわかりましたしね。
波動砲無双は不満ではありますが、拡散波動砲の描写と、無数の波動砲を使った超収束波動砲(仮)自体には満足です。旧作の拡散波動砲の描写には不満があったし、超収束波動砲(仮)もヤマト史上最大の破壊力だったのではないでしょうか?それに、地球艦隊もアンドロメダ含めて生き残りが居たのも嬉しいところです。

第六章では地球残存艦隊と、複数の装甲突入型ゼルクード級を中心としたガミラス艦隊との共同戦線がありますし、ここにデスラー派艦隊も加わるのか、桁違いのサイズになったガトランティス本星と頂上にあったアレ(惑星サイズだよね)どうすんのかとか、まだ見所はあります。次は11月か、長いな。
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Unknown (Unknown)
2018-06-03 15:59:46
2202はホント大味すぎるっていう印象ばかり。
このまま最後までこんな感じなんだろうか……?
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ガイゼンガン兵器群て本当に何なんだ… (御影)
2018-06-03 17:07:50
こんにちは。
やはり後付けの感は否めませんでしたが…デスラーの下りは良かった。キーマンの目的にも一定の納得が得られましたし、製作陣の熱意(とこじつけの努力)は感じました。
土星決戦についても、拡散波動砲の圧倒的な描写は現代だからこそできたのでしょうし、重力子スプレッドの攻防への運用や守備隊のパトロール艦、アポロノームの最期と(物量戦に埋没気味でしたが)熱い場面もありました。
ですが…良かった箇所のぶん不満な点も明確にあります。特にラスト…。あれで月の妻子が救われなかったらあまりに悲しい…。

疑問もいろいろありますが、今作のお陰でガイゼンガン兵器群との存在がますますわからなくなりました。どうせ別の星からぶんどった技術の産物だと勝手に思っていたのですが、アポカリクス級とカラクルム級はともかく、イーターIがわからない。前期ゴストーク級の艦首ミサイルにあのブレードみたいなのを接続すれば良いのでは…と思うんです。まあガトランティスのやることですし、考えてもその意味は製作陣にしかわからないのでしょうが…
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Unknown (セルゲイ・アルチューヒン)
2018-06-03 17:16:56
2199で堕ちるところまで墜ちたデスラーを強引ながら復権【ファン的に】できたのはよかった。

言葉は悪いけど2199の尻拭い。デスラーに関しては。なんであんなデスラーにしたのか今でも解りませんわ。

ガトランティスの都市帝国と本隊の艦艇数はヤバすぎ。小説だと1000万規模らしいですが。

6章のキービジュアルから想像すると雪はミルに狙撃される予感。ミルは大帝の幼生体?
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二人のデスラー (mars)
2018-06-03 17:19:50
キーマン(ランハルト)とアベルトで「二人のデスラー」としたお陰で2199と旧作の両方立った。旧作ヤマトのユキと古代の役を多くのキャラに割り振ったようにアベルトとキーマン、バーガーと分けて正解。あとガミラス星の寿命は何人知っていたんだろう?ギムレーが混血策を知ってて潰したなら悪辣過ぎる。兄タランは弟へ「私に何か有ればこの船(デスラー・ガミラシア)に乗れ」と書き置きしてたんだろうか。
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第5章で見ていた点…。 (N-WGⅨ/V@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ)
2018-06-03 17:46:56
自分も第5章を見たので、良かった点と後もうちょっとだった点もあります。

敵艦への接近にパルスレーザー?『2199』のメガルーダの艦橋部分とか『2202』のゲルバデス級の艦底部分に発射していました。まぁ、敵艦をパルスレーザーで撃破したパターンは自分には無かった。(『2199』のOPではちょっとあります。)

次は、後もうちょっとだった点です。

「あれ、地球版空母(戦闘空母)は?」残念ながら『2202』では登場しませんでした。自分はドレットノート級の空母型バージョンも欲しかったな~。でも、空母型はアンドロメダ級しか無かったです。もしドレットノート級の空母型があったら、航空隊ももっと頑張って活躍したら、違う展開になるかもしれん。

最後は良かった点です。

ドレットノート級がいっぱい。ドレットノート級の増殖シーンは『エグゼイド』のゾンビゲーマーレベルXみたいです。数こそ『ビルド』のガーディアンぐらかな。

ちなみに、『2202』新聞3を購入しましたが、「レギオナル」とか「レギオネラ」が2つ間違いでした。

第6章の回生篇は11月2月(金)で期間限定上映です。『2202』スタッフの皆さん、第7章までもっと頑張ったら、新作である『新たなる旅立ち/永遠に』のリメイクが出来ますように。では、期待しましょう。
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Unknown (Unknown)
2018-06-03 18:00:28
賛否両論あるのはしょうがないと思うんですが、昔っから言われて、みんな思ってたであろう
・収束波動砲なら…
・ガス帯を取っ払った後に波動砲第二波を撃っていれば…
というのをやってくれたのは個人的に嬉しかったです。
結果はアレでしたが…

後は加藤の行動が最終的に地球を救うことに繋がってほしいもんです。
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