未熟者武道記

空手徒然。
二つの戈を止める武を核とし、諸諸と調和して溶け込んで。(いけたらいいな)

時間を作る

2016-02-10 23:42:30 | 雑感
今週から六年生が一般部の稽古に週一で参加OK。明日が休館だからかAクラスの六年生達が六名やって来ました。
一般部道場生も丁度六名だったのでマンツーマン稽古もしながら体躯の差を体験してもらいました。

中学時代は我慢の時だなと私は思います。特に初めの一年間。ここを乗り越えられると楽しさも感じられてくるでしょう。

部活、学業そして空手。これは大変な事です。が、乗り越えた中高生は大会でも結果を残したり活躍する子も増えています。その子達は少年部時代決して活躍した子ではありませんでした。彼らより才能のある子も沢山居たのかも知れませんが最後は続けている者が一番強いし上手いのです。

少年部時代はチャレンジクラスであっさり負けていたリック(中3)は今や同年代で勝つ相手を探す方が難しい程になりました。択実(高2)も不器用で不器用で本人も苦悩したでしょうが今では県大会でも優勝、準優勝が当たり前と思われる様になり師範方にも一目置かれるまでになりました。二人とも日曜の全関西は優勝してくれるでしょう。

限られた時間をどう作るかが続ける鍵です。時間の使い方で尊敬するのは私の弟。彼は海外の大学で学んでいたのですが、成績優良者と学内の機関紙で載る程勉強にも語学にも打ち込んだ一方で部活でベースボール、個人的に50km離れた極真会館のL.A支部に週数回通い現在一級。そしてピアノも学びショパン等が弾けるレベルに。アルバイトもしておりました。

我が弟ながら活力があり過ぎて引きますが時間の使い方が上手く、そして決めた事は必ず遂行する頑固さがそれを可能にしています。帰国していた時は英語勘を鈍らせない為に京都在住のアメリカ人の家庭教師をしていました。序に大好きな寺社仏閣に足を運び造詣を深めて帰る、と。
気付いたらもう其処には居ない男ですが現在も海外勤務しながら空手もピアノも学んでいるようです。尊敬を通り越して呆れますが。

一つの事で旨味を幾つか頂戴するのが上手いと時間は生み出せるのだと思います。道場には色んな年代の人が居ます。直近の受験体験談も聞くことも出来れば、様々な職業の話も聞けます。学業のコツも教えて貰えるかもしれません。

私は学校の勉強の問題は『目的が見えない』ところにあると考えていますが、多くの大人と交流を持つ事で目的の定まった勉強にシフトチェンジ出来る可能性がありそこで初めて学業は学業と成るので道場は貴重な場だと確信しているのです。

今年度卒業する六年生は十二名。出来るだけ多くの子とこれからも稽古していけたらなと望んでおります。





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