未熟者武道記

空手徒然。
二つの戈を止める武を核とし、諸諸と調和して溶け込んで。(いけたらいいな)

構えは備え

2016-02-17 22:27:57 | 稽古
試合迄ひと月と迫る今週は組手で顔にタッチを入れた練習。

顔を晒す癖のある子は幾度となく触られてしまいます。此れが打撃ならば集中治療室直行間違いなし(*꒦ິ⌓꒦ີ)

私が実戦空手道場から正道へ移り、黄帯を取得し漸く組手稽古が可能になった初めての組手稽古時にやってしまった事があります。
私は小柄で更に当時は55kg程でしたので相手が舐めて掛かったのでしょうが、顔をガラ空きにさせ近寄って来るので「アホなのか?」と思い顔にストレートを見舞った事がありました(苦笑)

殴った後にルール違反だと知り謝り倒しましたが(K-1全盛期故にてっきり顔面有りだと思って入門しておりました)、そんな死に向かうような突っ込み方もないでしょう。彼は一体何を学びに来てたんだろうと当時を振り返って思います。

組手は空手に非ず。況してや空手の中の最高位なモノと捉える人も居ますがそんな筈もありません。飽くまでルールに縛られた競技です。組手ルールが何処でも適用される訳もありませんから『人は第一に顔を殴る』という意識が必要なのです。
大人子供拘らず余りに「顔は殴られないで当然」と前に出る競技者が多いのは気になります。

構えは備え。
いつ何時何処を狙われてもおかしく無いという心の備えがあれば過剰に顔面ガードをする必要も無くなります。ノーガードも結構でしょう。それを意識付ける為に形としての構えがあります。

意識付けが出来ない人は幾ら形だけ顔を守ったとて幾らでも殴られ蹴られることでしょう。いつまでも。
備えあれば憂い無しであります。



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