未熟者武道記

空手徒然。
二つの戈を止める武を核とし、諸諸と調和して溶け込んで。(いけたらいいな)

組体操

2016-02-25 10:17:27 | 雑感
小学校で組体操を廃止する流れになりつつある、と昨日ニュースで話題にされておりました。曰く、専門コーチが少ない・マニュアルが行き渡らない等。

私はこの結論付けに違和感を拭えません。基礎的な運動能力が欠如している子供の割合が増えただけだろうと子供を教えていて感じる訳です。否、これは確信です。

高学年で前転後転すら碌に出来ない子も特に珍しくないのです。空手を教え始めて干支も一回り。もう見慣れてしまいました(苦笑)
学校は《授業をした事実》さえ作れば出来ない事を放置して全員次の段階へ進む教育。泣きながら居残りでマット運動をしている子は何処にも居ません。『平等』の履き違え。

前々から言及しているように姿勢の悪い子も殆どです。腰椎の丸まっている子が殆どだと云う話はいつか挙げた通りです。
子供は減っているが事故は毎年起きる、というのはこれらの因子が重なった結果。それを又馬鹿みたいに「廃止すれば良い」と如何にも近代日本的な発想。非行少年がナイフで事件を起こすならナイフを売るな!の発想です。思考の放棄。

そしてまた自分で物を考えられない子供、出来ない事を肯定される子供が量産されます。おめでとう義務教育。
いつか支部長が某小学校の体育の授業を見た時に驚愕したと言っておりました。その話を聞いて教師も生徒も此処まで来たかと感慨深いものがあります。ジワジワ蝕まれ続けて今に至る。そりゃ事故も起こるでしょうよ。大人が思考を放棄してるのに子供が考えられる筈がありませんからね。

だから何かにつけて無理無理と煩い子も居ます。「お前はそれで『じゃあええよ』で済む教育を受けてるんか知らんけど此処では許さんからな」と当に昨日言ったところです(苦笑)
四の五の言わずにやれ、というのが学ぶ側の鉄則。が、学ぶ側は一も知ろうとせずに四の五の宣い、教える側は一も教えられず零、即ち無かった事にしようとします。

嗚呼、日本が音を立てて崩れてゆく…
出来なくて良いからチャレンジ精神を育む在り方を教育機関に限らず方々で実践して欲しいなと思う水曜日でした。



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