未熟者武道記

空手徒然。
二つの戈を止める武を核とし、諸諸と調和して溶け込んで。(いけたらいいな)

技が死ぬとき

2016-03-22 22:13:51 | 稽古
本日一般部では前回り受身の練習をしてみました。これは出来ておいた方が怪我の予防にもなりますし、技を習得するにも応用が利くので便利であります。

しかし私、この受け身の形態に初見から疑問があります。何故投げられた後受け身バーン!で終わりなのかと。柔道もそうなのかな?

何だかそれっぽく見せてるだけじゃないのかと思わずにはおれません。その皆が必死に音鳴らそうとしてる「バーン!」の次にこそ意味があるんじゃないのかなと。次に繋げる為の受け身なのに其処で終わる事を是としているのがどうもしっくり来ないのです。

極める側も極められる側も一旦其処で死に体となっている稽古の現実。だから私は投げられた後に足を取りに行かせる練習を必ずします。試合では反則?知らんがな、の精神で(笑)

松林流の新里師範も形に対して、全部がブツ切りで一動作毎に技が死んでいるというような事を仰っておりました。
勝手に完結させた時、技どころか命も終わります。残心、とよく言われますが単なる決めポーズと成り下がっている昨今。何を残すのか再考が必要でしょう。




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