未熟者武道記

空手徒然。
二つの戈を止める武を核とし、諸諸と調和して溶け込んで。(いけたらいいな)

狙う

2018-04-06 23:27:17 | 稽古
今週の少年部は狙う事に焦点を当てて基本稽古に取り組みました。試合で顔面殴打や金的攻撃は茶飯事ですがこれをやらかすのは往々にして基本稽古で手を抜いている人たちです。反則する人は毎回してます。

腰を練らず、狙う意識もないと云うのは砲台のガタ着いた砲身も曲がっている大砲。危険極まりなし。

例えばうちでは正拳中段突きは鳩尾、上段突きは顎、そして裏拳は人中を捉えるよう教えますが此れは絶対ココを打つ技だというのではありません。初めは拳程度の大きさがある鳩尾を狙い、次に拳より一回り小さい顎をねらいます。最後に人差し指の爪程しかない人中をより扱い辛い裏拳で。

これが意図するところは、裏拳で人中を正確に狙えるようにまでなるともう何処でも狙えるということです。即ち狙いを外さない=試合で反則攻撃をすることもない、に繋がっていくのです。

一般部の試合でも本能の解放が過ぎる選手が間々いますがUFC行けばいいのにねといった処です。暴力的に強いというのは武道に必要ないので。
基本稽古で狙いを定める事により技はもちろんクリーンに試合を運ぶ精神も知らず知らず身につくというものです。

逆説的に考えると基本がイヤなら基本を真っ先にしっかり修めることですね。


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