客テル2004 by 父上

「ハートで鳩を」 

6月に入ったら始めようと思っていた松の手入れ。
盆栽じゃないよ。門を入ってすぐ左の黒松、高さ4メーター以上ある大木だ。
2日は天気よし体調よし。早朝より、長い梯子で安全を確認しながら
一番てっぺんの傘になった処から作業開始。
のびた新芽を剪定し古い葉をむしって枝を透かしてやる。
高所だから危険だが、大事な仕事だ。
2時間ぐらいで傘の部分の半分を済ませ、梯子の位置を変えた。
仕事を再開したが、鋏をもった右手が異変を感じる。
茂みの中が怪しい。
そっと覗いてみると、鳩の巣だ。しかも親鳥が卵を抱いているではないか。
二時間も前から傍にいて気が付かなかった。
鳩も必死で巣を守っているんだ。逃げる気配がない。よく見ると白小鳩だ。
木のてっぺんでタバコをいっぷく。
鳩の気持ちを考えた。
巣の上の茂みを透かせば、カラスなどの天敵にみつかる。
危険だヤバイ。作業変更。
巣の周りは中止し、一段下の枝に梯子を掛け直し作業続行。
今日3日も松の手入れをやった。明日もあさっても終わるまで。
それにしても鳩が人間を信用しているのか、足がすくんで逃げられないのか、
30センチまで手を持っていっても平気で抱いているよ。
我が家は鳩の繁殖地になってしまった感じだ。
白小鳩より先に、門を入って右側の古木の梅の木にきじ鳩が巣をつくり
卵を温めているので、梅の実の収穫をどうしようかと考えていたところ
今回の騒ぎです。
門の左右に鳩の巣があるなんて、何かよい事の前兆かも。
それとも、朝夕テレビゲ-ムでシ-マンを育てているから、
動物愛護一家だと鳥仲間に知られているのかな。
シ-マンは二世が誕生したよ。まだ生まれたばかり。明日が楽しみです。
私はハ-トで鳩を育てる、心の優しい爺さんです。
でも残した松のてっぺんは、いつ誰が手入れしてくれるの。

(マスター注:父上は『句読点ぶっちぎり息継ぎなし突っ走り型』なもんで、『、』や『。』は適宜わしの方で加筆修正させて頂きました)
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客テル2004 by かっぱじゃま嬢

こんにちは、マスター。
かっぱじゃまです。
客テルが集まらなくて涙するマスターも可愛いのでそっと見守っていたですが、
やっぱり「おめでと」の一言くらいは贈りたいと思い直して
投降じゃなくて投稿します。うふ。
添付の画像はうちの子猫ちゃん(体重5kgちょい)からのご挨拶でございます。
ま、ついでに、かぱじゃま父の小噺もつけておきます。
無理に使うことはござーませんよ?うふ。

ある日、見慣れない傘を手にしていた父。
母が尋ねました。
「借りてきたの?」
何故ならばその傘の柄には知らないヒトの名前が書かれていたからです。
しかし、父はこう答えました。

「いや。これは僕の傘なのです。
 それなのに誰かが勝手に名前を書いちゃったのです。
 ひどいですよね。」

ぱぱりん本気でした。
そして実際にこんな口調です。見た目は山賊みたいなのに。

お口汚し失礼しましたー。
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客テル2004 by 茶梨氏

仕事探しで歩き回って、さすがに疲れてしまった。
財布には辛うじて飲みに行けるほどの金。
「そういえばこの辺にM'sっていうBarがあったな…」
こちらの気分とは裏腹の爽やかな風。穏やかな夕暮れ。
仕事帰りの人達を横目にコンビニで買ったビールを公園のベンチで一缶。
そして二缶…。

噂には聞いていた。
お酒好きで美しいマスター(ママ?)がいるとなれば、飲みに行かなきゃ
漢が廃るってなもんで、一見ではあるが"M's Bar"のドアを開ける。
さっきの仕込みで、緊張は解きほぐれている、はず。
気になってた店は先に少し飲んでからってのは、悪い癖だが仕様がない。

来店してまず目に入るのは『Wild Turkey』。
さしづめ業務日報ってトコだろうか。早速目を通す。
ふむふむ…そーか。
吉祥寺は浜松から西200kmにあるのだな!?
飲みに行くのはコレだから止められない。
それにしても、さすがTurkey。いきなりガツン!とやられてしまった。

そして、やはり『本日のカクテル』を飲まない訳にはいかない。
が、その前に何か入れておかなくては。
メニューを見ると好物の『生ハム』が。迷わず注文。
いや~ん!めっちゃカワイイ~!!
「本人も収納」。ばりごっさカワイイ~!!!
"本誌記者も思わす昇天!"という実話誌並のキャッチが浮かぶ。
オチも効いてて、かなりの美味!

いよいよマスターのオススメ、『本カク』。
ハーブ系の香り?なかなかの美味しさ。
でもなぜか頭に「乱」とか「変」という、
香りには似つかわしくない単語がぐるぐる回り出す。
挙げ句にはモスラが大暴れし出す幻覚まで見る始末。
虫の入ったテキーラなら聞いた事はあるが、
もしや「得体の知れんキノコ」がレシピに?


「マスラァ!マフラァ?」と呂律が回らない口調で訪ねると、
マスターは過去の運(間?)の悪さを思い出してぬぉぬぉ泣いていた。
昼間の、というか今の状態を思い出してオレも泣いた。
店内に「ぬぉぉぉん」という声が響く。

水槽の中の憎たらしい顔した魚が
「なあ、しっかりしろよ。三十代」と
語りかけているような気がした。
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とらえもん日記 6/2

痛い。
むっちゃ頭痛い。
痛すぎて目ぇ覚めてしもたがな。
おんや。なんやいつもと様子がちゃう。
んー?なにがおかしいんやろかいな。
直下型大地震の後みたいなこの部屋の乱れようは…?
いつも通りやし。
ベッドから半分ずり落ちてウシガエルみたいなイビキかいとる
このむさくるしい男は…?
いつも通りやし。
なんや。みないつもと変わらんがな。
なんでこんな違和感あんのやろなぁ。
あ。痛い。
また痛なってきたで。
かなわんなぁ。
ま、ええわ。寝とったらじき直るやろ。
しゃーない。もいっぺん寝直して…
あ。
わかったで。なんやおかしい理由。
もうお天道さん出とんがな。
これ。あほゆぅ。起きんかい。
あんた今日会社ないんかいな。
起きぃや。なあ。
わい知らんで。今度こそクビやで。
爆睡欠勤ばっかしとってからに。
あー。あかん。ちいとも起きんわ。
こんだけ猫パンチしとんのになぁ。
あ。せや。
思い出したで。あほゆぅ。
あんた ゆうべ酔っ払って
わいに無理矢理バーボン飲ましたやろ。
いやや言うて抵抗するわいを力ずくで押さえ込んで。
ああ。なんて可哀相なわし。
ほんでこないに頭痛いんかいな。
あーいた。痛いで。
あんたのせいや。あほゆぅ。
どないしてくれんねん。ほんまに。
わいがこんなに苦しんどんのに
ようそんな平和な顔して寝とられんなあ。
え。まったく気楽なもんやわ。
人間はええのぉ。
わいそろそろパトロール行かなあかんねんけどなあ。
ま。しゃーないわ。
あほゆぅが起きるまで もいっぺん寝たるか。
あーいたたた…。
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とらえもん日記 6/1

あほゆぅがご機嫌さんで帰って来よった。
『とぉ~らっちゅわぁ~ん♪』
やめてんか。通りの向こうから叫ぶのんは。
恥ずかしなぁ。みんな見とるやないけ。
あっ。くさ。酒くさ。ごっつ臭いで。
こっち来んといてぇや。あー。
顔寄せんでぇな。
あーあ。足ふらふらやないけ。
んもう典型的な酔っ払いや、こいつ。
わい待っとったんやで。ずっとずっと。
何時間も。待っとったんやで、わい・・・
あっ。そっちちゃう。ちゃうやんか。
家はこっちやで。もう。
なにが可笑しい。なにげらげら笑っとんのや。
大丈夫かいな、ほんま。
こんな泥酔状態で
ようここまで帰って来れたわ。
あっちゃこっちゃで他人様に
迷惑かけとったんちゃうやろな。
情けないわ。ほんま・・・。

ふぃ~。
はい、ただいま。やっと着いたわ。
あ。こらこら。あかんて。
まだ呑むんかいな。もうやめとき。
さんざ呑んできたんやろ。
・・・・はいはい。つらいのね。
色々あるわな、生きてるとね。
分かるわあ。
猫社会でもね、いろいろあるんよ。
兄さんも苦労してはるのね。はいはい。
はぁ。しんど。
なんや今度は泣き上戸かいな。
あほくさ。わいもう寝るで。
やっとれんわ。
あっっ。なんや。なにすんねん。
いらん。いらんて。堪忍。
わい酒なんてよう飲まんて。
ちゃうがな。
『俺の杓じゃ呑めんのか』言われたかて。
そな無茶な。
やめ・・やめよし。こら。
堪忍。堪忍や。あ。
おかーちゃぁーん。
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