住職の娘です。
一時期、体調が悪化していた祖母(前坊守・92歳)ですが、宝塚第一病院に入院し、適切な処置を受けたおかげで10日ほどで退院しました。
その後、施設に戻り、現在は良好な状態を保っています。
施設での面会には制限があるため実際に会うことは難しいですが、個室に置いているAlexaでテレビ通話をしながら2人で日々のことなどいろいろ話しています。
実は、今月、富山県高岡市伏木にある勝興寺さんへ個人研修旅行と称して参拝してきました。
この勝興寺さんに、昔、名塩教行寺から入寺した人がいるという記録があります。
その研修旅行の学びの内容をふまえて、私が
「書庫を整理していたら、おじいちゃんも20年ほど前に行ったことがあったことあったみたい!帰った後に知って、なんか感慨深かったわ」
というようなことを祖母に話して聞かせたところ、
「へぇ~!そう言われたら、いっとき富山によく行ってたような気ぃするなぁ…
でも、どこに何しに行ってたか知らんかったわ」
と笑っていました。
私もニヤニヤしながら、
「どうせ何してるかなんて興味なかったんやろ~。
おばあちゃんも仕事で忙しかったやろうし。
いっつも、おじいちゃんの『独り言』やったもんね」
と返しますと、
「まぁ…せやな。
なんか話してたけど、あんまり聞いてなかったわな」
とあっけらかんな言葉。
所謂「離婚の危機」もなく長年連れ添う夫婦とは、これくらいのこだわりのなさと鷹揚さが必要なのかな?と思うような、サラリとした気持ちの良い反応でした。
祖父が亡くなった後、こうして祖母と2人で祖父やそれに付随することを話したり聞くことができるというのは、本当に有り難いものだと感じています。
勝手な思いですが、祖母にはもう少し元気でいてほしいと願ってやみません。
南無阿弥陀仏