住職の娘です。
令和6年8月17日、おかげさまで盆法要が勤まりました。
ご参りいただいた皆様、そしてご支援いただいたすべての方々に心より感謝申し上げます。
17日をもちまして、教行寺のお盆期間も終了しました。
今月は93歳になった祖母の入退院、前後して住職の体調不良によって少々バタついてしまいました。
また、私自身、心身共に優れないとき、通院が多くままならないことがあります。
悩みとは、自分の心に湧き上がる不安や心配、不満…心の重荷です。
あたかも、重い足かせをつけられ、狭く苦しい場所に囚われているような気持ちなったりします。
そういうとき、学生時代はどうしたら良いかわからない辛さがありました。
いろいろな経験、出会いがあって、今は親鸞聖人の教えやそのご苦労をお聞かせいただけることを、心から有り難いものだと感じられるようになりましたが。
「そういう時こそ、お聴聞ですよ」
とあるご住職さまが、仰ってくださった通りでした。
「お聴聞(ちょうもん)に行く」
もちろん、仏様のお話を聴きに行くことが目的なのですが、普段行かない場所に行くということ。
それは、心と体を動かし、自分以外の『外』へ意識を向ける体験です。
もしもお聴聞のために未知の場所に行くなら、地図で場所を調べ、交通手段なりを考えます。
当日について、いろいろと想像してシュミレーションをするでしょう。
そのとき、体は重くとも、心の足かせが外れている気がするのです。
漠然とした感想ですが、「とっても健全だな」と感じています。
もしどこかへ行くなら、「行ってみたい喫茶店」をGoogleマップで一緒に探しておくのをオススメします。
だいたいのお聴聞は1時間以上。
知らない場所の場合は、すこし身の置き所がない気持ちになることもあり、そこそこ緊張して1時間以上過ごすことになります。
正直なところ、終わった途端、心身共にリラックスしたくなるのです。
ただ、この緊張感からの開放される「ギャップ」が良いと思います。
それは非日常から日常へと戻る時間。
ひとりでお聴聞を反芻したりして、なんとなく安らぎを覚えます。
お聴聞に行くとき、私自身、自分が寺の人間だとか、僧侶であることなどあまり意識していません。
ダメダメなひとりの人間として、いろいろな場所で行われる講座や法座に参加しています。
動きやすい格好にお念珠(ときどき忘れます)、あとは身一つ。
まぁ、「身一つ」というには、手荷物が多いのですけれど…笑
そういう非日常のひとりの時間が、自分には必要なことでした。
なにより、自分の体が動くうちしかできないことでもあります。
それは「いま」しかないのです。
お盆であろうと無かろうと、自分以外の何かに感謝申し上げて過ごすことは尊いことであり、心の安らぎをもたらします。
ご縁がありましたら、ぜひともいろいろなところへお参りください。
最後に
浄土真宗本願寺派がメインになりますが、いろいろな場所でいろいろなご法座や講座があるので、個人的におすすめのものを時々投稿しています。
以下に「芦屋仏教会館 日曜仏教講座」9月の予定を掲載しておきます。
南無阿弥陀仏
[お知らせ]
【日曜仏教講座 9月の予定】
- 開催場所: 芦屋仏教会館 大ホール
- 開催日時: 毎月 第1・2・3日曜日 10:00〜12:00
- 受講料: 大人 500円 / 学生 200円 / 高校生以下 無料
講師予定:
- 2024年9月1日: 龍谷大学名誉教授 淺田恵真先生
「仏法に出遇うということ」
- 2024年9月8日: 龍谷大学非常勤講師 冨島信海先生
『教行信証』の読者
- 2024年9月15日: 相愛大学非常勤講師 赤井智顕先生
『御文章』に聞く ー「白骨章」についてー
- 2024年9月22日: 本願寺派 勧学 普賢保之先生
「『教文類』の意義」
- 開催場所: 芦屋仏教会館 大ホール
- 開催日時: 毎月 第1・2・3日曜日 10:00〜12:00
- 受講料: 大人 500円 / 学生 200円 / 高校生以下 無料
講師予定:
- 2024年9月1日: 龍谷大学名誉教授 淺田恵真先生
「仏法に出遇うということ」
- 2024年9月8日: 龍谷大学非常勤講師 冨島信海先生
『教行信証』の読者
- 2024年9月15日: 相愛大学非常勤講師 赤井智顕先生
『御文章』に聞く ー「白骨章」についてー
- 2024年9月22日: 本願寺派 勧学 普賢保之先生
「『教文類』の意義」
↑過去の動画が公開されています。
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