名塩御坊 教行寺

西宮市北部にある蓮如上人創建の寺 名塩御坊教行寺のブログ
〒669-1147 兵庫県西宮市名塩1丁目20番16号

地方から都会へ

2020年01月22日 23時11分35秒 | 日記

阪急系列のお店で坊守が購入してきたものが、偶々地方の製品でした。

ひとつはあんどーなつ

徳島県の「ふじや」というお店の製品です。実に素朴なお菓子です。

これが徳島県でも半端ではない田舎のお菓子なのです。所在地を示す地図です。

凄いですねえ。吉野川流域の美馬郡から関西へ出荷しているのです。

もう一つは汐吹昆布

こちらの製品は、広島県尾道市にある「朋昆」で作られています。

安倍総理は、地方創生の為に、地方に金をばらまいていますが、本当は、こうして自助努力する地方企業に報奨金を出すだけで十分だと思います。

他にも、佐賀県、鹿児島県、新潟県などの食品が、阪急系列の店舗に並んでいます。地方のやる気のある企業を応援したいですね。

 


オススメ本☆「家族を家で看取る本」

2020年01月20日 13時39分00秒 | 日記

体調不良が続いている住職の娘です(笑)

個人的なオススメの本を紹介させて頂きます。
「家族を家で看取る本」
 

この本「家族を家で看取る本」は終活や生の終末期について、真摯で実用的な本です。
娑婆で生きて死ぬのに必要なのは、社会の制度。
正直、社会で推し進められている「在宅ケア」を「願いを叶える」的な論調で語られるのは好きでは無いですが、知っておくべき事や考え方について、要点が分かりやすく書かれている本なので投稿しました。
以下の写真は、Amazonの一部転載です。
 


私としては、具体的なケースを想定して試算することの大切さや、ケアに関わる人間の職域を含め、他者との関わり方の基本が書かれていたのが良かったです。
わからない事、慣れない分野、理解が足りないと余計ストレスがかかりますから。
不慣れな人間の不安を減らし、考えるキッカケを与えてくれる良書だと思います。
 
 
残念ながら、私たちが意識的に選ぶことができることはわずかです。
一度限りのわずかな選択の余地、大きな決断の一助となる知識・考え方として、誰しも健康で元気なうちに読んで損のない一冊だと思います。
 
 
 

ブツがないのに残っているもの☆蔵を整理中!

2020年01月05日 23時49分56秒 | 教行寺・寺務関連

 



住職の娘です。
 
年始の断捨離を始めました。
写真のブツが今回の蔵出し品です(笑)
 

「戦利兵器奉納ノ記 

是レ明治三十七八年役戦利

品ノ一ニシテ我カ勇武ナル

軍人ノ熱血ヲ濺(そそ)キ大捷(だいしょう)ヲ得

タル記念物ナリ茲(ここ)ニ謹テ之

ヲ献シ以テ報賽(ほうさい)ノ微衷(びちゅう)ヲ表

シ尚

皇運ノ隆昌ト国勢ノ発揚(はつよう)ト

ヲ祈ル 

明治四十年三月 

陸軍大臣寺内正毅(花押)」

(以下、住職追記)

大捷 大勝に同じ

報賽  祈願が成就したお礼に神仏に参拝すること

微衷 自分のまごころ・本心をへりくだっていう語

尚  なお 皇運ノ隆昌ト国勢ノ発揚という言葉を文頭に持ってくるために 尚の字で改行している

(以上、住職追記)

明治40年頃(今から約120年前)、政府(陸軍)が日露戦争の勝利を喧伝するためか、敵国から押収した武器(戦利品)を各地の寺社などに「陸軍大臣寺内正毅」の名前で奉納していたらしいです。

ネットで検索したところ、奉納されたのは主に大砲の弾などのようですね。

私も神社で祀られているのを見たことがありますが、いまだに神社には多く残っていると思います。

さて、当寺には、奉納されたはずの「記念ブツ」は見当たりません。

祖母に尋ねてみましたが、実際、そういったものを目にしたことも聞いたこともないらしいです。

もしかすると、第二次世界大戦に梵鐘・仏飯器等とともに供出した可能性もありますが…詳細は不明です。

何はともあれ、現在は、蔵にこの紙きれ1枚が残るのみ。

振り返れば、明治維新以後、日清戦争、日露戦争(→明治40年、写真の紙と戦利品が各地に!)、第二次世界大戦突入から敗戦まで…正に諸行無常。

 

合掌

 


新年明けましておめでとうございます

2020年01月01日 04時04分00秒 | 教行寺・寺務関連
本堂にお餅を供えました。
 
 
実はこの鏡餅は瀬戸陶器製です。昔は本物を飾っていましたが、戦争中に米が手に入らなくなったので、祖母が伏見で買ってきたのだそうです。購入時の箱が残っていますが、大阪の製造業者だったようです。製造業者の電話番号は、まだ市内局番一桁です。

 
曾祖母がひとつ割って接着剤で修理して使っていましたが、みっともないので、私が40年ほど前に買い足しました。昔と今では、若干、外観の形状が違います。今でも、ネット上で「瀬戸物 鏡餅」で検索するとみつかります。

 
昔と違って大量に餅を食べなくなったので、ネズミ対策で、写真のように個包装の餅を入れて使っています。



娘に強要されて、正月早々、ブログを更新した次第です。
本年もよろしくお願いいたします。