本堂の裏手は斜面地になっています。これが崩れないようにするため、昔から竹藪があります。
竹藪は、1)地面の浅いところに丈夫な地下茎を張るので、土留めになり、2) 薄い葉が地面を覆うので、多くの雨を吸収しません。但し、竹藪は手入れをしないと竹が密集してしまいます。
これは、長年、手入れをしていない竹藪です。ここまで放置すると、どこから手を付けるか悩んでしまいます。高齢化社会になって、近隣の山林や竹藪が荒れてきています。
本堂に近いところの竹を放置すると、屋根を傷めるので、生えてきた筍を掘り起こします。京都の竹藪と違って、筍を収穫するために、毎年土を入れるわけでは無いので、固くてアクの強い筍です。
写真の柑橘は橙(だいだい)です。冬に使い切れなかった実を摘果しておかないと木が傷むので、これも獲らなければなりません。今頃になると、果汁が減るので、3月には収穫して果汁を獲り、醤油、砂糖、味醂を加えて、ぽんずを作っています。