10月の寺だよりに掲載しました。
昔、あるところに片足を失ったバッタがいた。バッタは、なくした足を探し回ったがどうしても見つからない。そこで、村はずれに立っているお地蔵さんに尋ねてみた。「私の足がどこにあるか知りませんか」と。
お地蔵さんは、「それならこの山を二つ越えた原っぱにあるぞ」と答えた。これを聞いたバッタは喜んで、お地蔵さんに言われたところまで歩いて行った。片足のバッタに山越えは大変だったが、それでもバッタは頑張った。
お地蔵さんに教えられた原っぱにようやくたどり着いて、バッタは自分のなくした足を探し回ったが、どうしても見つからない。「くそお、地蔵にだまされた」バッタは腹を立てながらお地蔵さんの元へ帰ってきた。
バッタはお地蔵さんに言った。「あんたの教えてくれたところまで、大変な思いをしながら行ってみたが、私の足は見つからなかったぞ」バッタが文句を言うとお地蔵さんが答えた。
「なくした足は見つからなかったかもしれないが、おまえは、片足で立派に山二つを越えて往復できたじゃないか。一度なくしたら、二度とは得られないものもある。それならば、なくしたものをいつまでも探し回るのではなく、ないものはないと覚悟を決めて生きていくしかないだろう。」
今となっては、この話を、いつ、どのようにして知ったのかさえ定かではないし、話の詳細までは正確に覚えていない。ただ、「あるがままに物事を受け止める(如実知見=にょじつちけん)」という仏教の根本の教えに近いものがあるので、今も心に残っているのだろう。
住職の娘です。
近年、自然災害により、全国的に大変なことが続いております。
去年は、当地も大変でしたが、この度の台風19号については被害を免れました。
さて、西本願寺HPに台風19号の被害状況について詳しい第2報が載っていましたので、一部転載させて頂きます。
以下「台風19号」による被害について(第2報)より一部転載↓
1.直属寺院被害状況
築地本願寺 鐘楼塔網枠破損、本館窓ガラス破損
築地本願寺和田堀分院 香房雨漏り、本堂横トイレ雨漏り
築地本願寺東久留米分院 庫裏(旧本堂)雨漏り、新本堂雨戸レール破損
築地本願寺あきる野分院 紫雲の間浸水
築地本願寺佃島説教所 本堂(内陣)雨漏り
本願寺国府別院 本堂(外陣)雨漏り
2.一般寺院被害状況
寺院被害36ヵ寺(現在継続調査中)
東北教区 相馬組4ヵ寺、福島南組2ヵ寺、福島北組3ヵ寺、宮城組9ヵ寺、山形組1ヵ寺
東京教区 茨城東組1ヵ寺、埼玉組1ヵ寺、栃木北組2ヵ寺
長野教区 川中島組4ヵ寺、河東組1ヵ寺、河西組2ヵ寺、川越組1ヵ寺、山地組2ヵ寺、飯山組1ヵ寺
国府教区 西浜組1ヵ寺、高田組1ヵ寺
被害内容 本堂一部損壊3件、床下浸水2件、庫裏一部破損2件、庫裏床下浸水4件、墓地被害4件、車水没3台、
幼稚園園舎損傷・浸水等
門徒被害26ヵ寺以上(現在継続調査中)
本願寺長野別院
東北教区 福島南組1ヵ寺、福島北組1ヵ寺、宮城組4ヵ寺
長野教区 川中島組3ヵ寺、河東組5ヵ寺、河西組7ヵ寺、川越組1ヵ寺
国府教区 西浜組1ヵ寺、高田組2ヵ寺
被害内容 床上浸水153件、床下浸水130件、行方不明4名、車水没3台、果樹被害等
以上
お恥ずかしながら、大きな地域の区分けである教区(きょうく)はまだしも、その下の小さな地域の区分けである「組(そ)」によって表記されると、「すみません、それドコですか?」となってしまうのですが…。
また、自坊が被災した時にも感じたのですが、ご門徒の被害については、被害な大きなところほど未だに被害情報がそろっていないだろうと思われます。
南無阿弥陀仏
住職の娘です。(最近、住職の更新が少ない気がします…)
昨日の午前中、名塩小学校の子どもさんたちが、お寺に来てくれました(*^-^*)「地元を知ろう」という趣旨で学外に出て、それぞれの場所を調べに行っているようです。教行寺には、8名の子どもさんとPTAの女性が3名でした!事前に、しっかりとメンバーで話し合っているのがよくわかります。いくつか質問や疑問を考えて来てくれまして、住職がその質問を受け、子どもたちに答えていきました。
住職は、子どもにもハッキリと思ってことを言うので、質問の返答以外で、小さな声で下を向いて話す子には「もっと大きな声でハッキリと話すように」と注意もしていました。私自身、「わかりやすく話せ」「モゴモゴ言うな」と父である住職によく言われていたのを思い出しました(笑)小学校に帰れば、みんなでまとめて班ごとに発表すると聞いています。住職も意地悪で注意したわけではないので、学校に戻ったら注意されたことを思い出して、上手に発表してくれたら良いなぁと、内心考えていました。みんな仲良く、助け合って頑張ってほしいところです(笑)
住職の補助というかたちで私も応対していたのですが、なぜなに?と好奇心いっぱいの子、元気で活発な子、しっかり者の子、少し物静かな子、いろいろな子どもさんと会えてうれしく思いました。質問の内容としては、境内にある大木に関する質問や、太鼓楼(たいころう)や鐘楼(しょうろう)など建物に関する質問が多かったです。みんな人懐っこくいろいろ話しかけてくれるのですが、なかなか対応しきれず申し訳ない気持ちになりましたが(;^_^A 私の体があと3つくらいあれば、もう少し一人一人とゆっくり話せたのに残念です。ぜひとも、また遊びに来てほしいです。
ご縁に感謝❤️
ちなみに、小学生の子たちが学校に戻った後は祖母と2人で草抜き作業、住職はギンナンの皮むき作業を始めました。