ソプラノ歌手 中川美和のブログ

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オペラの衣装

2009-03-25 14:43:28 | 歌のこと
オペラをやる時、観る側も演じる側も、非常に気になるのが、

衣装

だと思います。

私はあまり経験がないのでわからないのですが、衣装の調達方法は、公演によってさまざまなようです。

今回のドン・ジョバンニの衣装は、基本的には用意していただけることになっていますが、もし自分たちで使えそうなものがあったら持ってきて・・・という感じでやっています。

さてその中で、ひときわ輝いている存在が、ダブルのツェルリーナ役のKさん。
彼女は衣装を作るのが大変上手で。先日のお稽古では、その匠の技の一端を見せつけられました・・・

Kさんがキャリーバッグを開くと、
まあ~、次から次へと出るわ出るわ、さまざまな衣装。

うおおおおお~、と外野から洩れる感嘆の声。

そんな外野を尻目に、真面目に打ち合わせるKさんと演出家さん。

「これはマゼットにどうかと思ったんだけど」
「いや、ちょっと格好良すぎるからオッターヴィオのにしようか・・・」

・・・ゴソゴソ・・・

「これは騎士長でどう?」
「あっいいねっイメージ通りっ」
「じゃあこっちは、このままで続きを作っておくわね」

製作途中というところが、またすごい!!憎い!!Kさんすごいです!本当に天才・・・!


私が演じるツェルリーナの衣裳は、用意していただけることになったのですが、それとは別に、合唱の方たちにに貸し出す衣装も必要になります。私が以前ミュンヘンに行った時に、いつか何かの時に使えるかも~♪と、民族衣装な雰囲気の服を四着ほど買ってきた中から、今回合唱の方たちに二着お貸しする事になりました。

いやあ、うれしいです
やっぱり服は着てもらってナンボですから!

で、その衣装、売られているときから既にフックが壊れていたんですよね・・・
さすがドイツ!

Kさんの匠の技に触発され、とりあえず私にも何かできることはないだろうか・・・!
と、妙に興奮してしまい
色々考えた結果、私がせめて出来そうなのが、その壊れているフックのつけなおし。

・・・いや、お裁縫できないんです・・・


ちなみにその衣装はこんな感じ。



出してきたまんまなのでちょっとヨレっとしてますが
実際に着てみると、体のラインがすっきりと出るんですー。スカート部分ももう少しふくらみます。その上でパニエをはいてほしいなぁ~。そうするともっと可愛くなると思うんですが。


次に、色が目立ち過ぎということで、今回はボツになった衣装。誰かに着てほしかったのですが・・・残念

で、今回はアウトだったその衣装。



こちらも着てみると、スカートがもっとふくらんで可愛いんですよ~

いつか使えると良いな~。

さてさて、そのオペラ、『ドン・ジョパンニ』についてはこちらをクリック
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