ソプラノ歌手 中川美和のブログ

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重い楽譜

2009-03-27 20:47:26 | 歌のこと
ここのとこ、レッスンやらお稽古やらで、次のオペラ公演「ドンジョパンニ」のスコアを持ち歩く毎日。

オペラのスコアは一冊でも結構重さがあるので、キャリーバッグに入れてゴロゴロと移動しています。だってそっちの方が身体が楽なんだもの・・・

スコア楽譜は二種類あり、ペータースとベーレンライターという、二つの出版社から出ています。
普通の本の出版社の感覚で言うなら、例えば講談社と新潮社、といった大手出版社 と思っていただければ早いと思います。

さて、この両者の差は、出版社が違うというだけでなく、ベーレンライターの方が最近発見されたモーツァルトの新資料に基づいて作られているので、同じオペラの楽譜でも、書かれている音はかなり違っています。
なので、最近では、モーツァルトの場合、ベーレンで…と指定されることが多くなりました。
私がレッスンしていただいているコレぺティの先生は、私が持っているのがペータースなので、ベーレンじゃないとちょっとイラっとされるみたいです・・・いやいや、申し訳ないです。

ですが、この二種類の楽譜にはもう一つ、大きな違いが。

ペータースはペーパーバック。表紙がペラペラなんですね。
そして、ベーレンライターはハードカバーの場合が多いです。

なので、私にとっては、


「軽いけどすぐボロボロになっちゃう方」(ペータース)



「重いけど頑丈な方」(ベーレンライター)

の二択。

さて、私が持っているドンジョパの楽譜はペータースなので、レッスンで使った後は、ぽいっとキャリーに突っ込んで、帰る・・・
という事を繰り返していたら、あっという間にまず背表紙が外れました

背表紙がとれたのは、まだ音楽稽古が始まったばかりの頃。

今、背表紙はおろか、何か全体に、ヨレっとして、悲しい状態になりかかっています・・・修理したのに・・・

やっぱりベーレンにしとけばよかったかな・・・あれは頑丈で、ちょっとやそっとでは破れませんからねえ・・・
でも重いんだよなあ・・・

なんて思っていたら、昨日、マゼット役のSさんが、ふつーの鞄に、「コシファントゥッテ」と「ドンジョバンニ」のスコア、両方入れてお稽古に来ていた・・・
しかも両方ベーレン。

重くないの~???




青いのがベーレン、黄色がペータースです。

因みに今、それぞれを計ってみたのですが(ドンジョパンニのスコアね)ペータースが850g、ベーレンが1.5kgありました。

おお、ベーレンはペータースのほぼなのか・・・!

・・・それにしてもわざわざこんな事して、暇ですね、あたし・・・



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