昨日は、新宿区民オペラ「オテッロ」を観にいきましたー。
デズデーモナ役を演じた沼生沙織さんは、私と幼なじみ。
彼女は、沼尻竜典さん&トウキョウ・モーツァルトプレイヤーズの「ドン・ジョヴァンニ」にドンナ・エルヴィーラ役で出演したりと、目下売れっ子驀進中
私と同い年の若さで、あの人気のあるデズデーモナ役をやれるなんて、すごいわあ・・・
また、「オテッロ」はしょっちゅうかかる演目でもないですしねえ。
彼女、物語が佳境にいくにつれて盛り上がってきて、もうもう、最後の「柳の歌」は本っっっ当~に良かったあああ!!
声の響きもきれいで、演技もいじらしくて、本当に真っ白な感じで・・・
いやー泣いちゃった・・・
終演後に、デズデーモナの余韻でふらふらとしたまま、挨拶しようとロビーで待っていたら、廊下の向こうに白い衣装に長い髪、舞台姿そのままのさおり登場~
ああ、デズデーモナ・・・うっとり・・・
と、ぼーっとしつつ、ちょっと話をしたら、既にもうデズデーモナではなく、さおりでした。
さおりちゃーん、ホントに良かったよ~ お疲れさま~!!
「オテッロ」は私がレパートリーにしているオペラではないので、ふだんはあまり観たりしないのですが、「オテッロ」と言えば、思い出すことがあります。
何年か前、ある大学で行われたオペラに関する公開講座で、音楽評論家の先生が講義をなさり、その講義の中でイタリアオペラの生演奏を、ということで、私はアリアを歌うためにスタンバイしていました。
「シェークスピアの『オセロ』もオペラになっています。もちろんこれは映画もたくさん出ています。オペラと映画、それぞれのクライマックスをちょっとだけ観てみましょうか」
と、先生がオペラの映像を映しだすと、
あら、ドミンゴ・・・
オペラのもう本当に最後、自分が誤解から殺してしまったデズデーモナに、
『キスを・・・もう一度だけ、キスを・・・』
と言って息絶えるオテッロ。
うう、さすがドミンゴ、素敵だわ~ と思っていたら、
「映画もちょっと観てみましょうか。アカデミー賞をとってる俳優、ローレンス・オリヴィエのオセロですね。同じシーンです。」
と先生。細かい事は覚えていないのですが、もう衝撃でした。
BGMも何もなく、ただオセロの言葉だけが聞こえてくる…オペラとは全く違い、自分が殺してしまったデズデーモナをひしと抱き続け、
『私の真珠、私の・・・』
と、愛の言葉をむせる様に吐き続けながら、自ら殺してしまったデズデーモナにキスを浴びせ続ける。
言葉では説明できない、オセロの感情があふれて、観ているこっちも涙がぼろぼろぼろぼろ、もう止まらない・・・
・・・私、これから歌うというのに・・・
・・・泣いた直後に歌うのは、そりゃもう大変でした・・・
公開講座の終了後、
「あんな映像を見せてくれたせいで、歌う前なのに泣いちゃったじゃないですか~!先生の馬鹿・・・」
と恨み事を言ったら、
「あ、あれだけで泣いちゃったの?ドミンゴは良いもんねえ~・・・・・・え!?オリヴィエの方で泣いてたの!?」
と、笑われました。
どっちでも、良いもんは良いんだわい・・・
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デズデーモナ役を演じた沼生沙織さんは、私と幼なじみ。
彼女は、沼尻竜典さん&トウキョウ・モーツァルトプレイヤーズの「ドン・ジョヴァンニ」にドンナ・エルヴィーラ役で出演したりと、目下売れっ子驀進中
私と同い年の若さで、あの人気のあるデズデーモナ役をやれるなんて、すごいわあ・・・
また、「オテッロ」はしょっちゅうかかる演目でもないですしねえ。
彼女、物語が佳境にいくにつれて盛り上がってきて、もうもう、最後の「柳の歌」は本っっっ当~に良かったあああ!!
声の響きもきれいで、演技もいじらしくて、本当に真っ白な感じで・・・
いやー泣いちゃった・・・
終演後に、デズデーモナの余韻でふらふらとしたまま、挨拶しようとロビーで待っていたら、廊下の向こうに白い衣装に長い髪、舞台姿そのままのさおり登場~
ああ、デズデーモナ・・・うっとり・・・
と、ぼーっとしつつ、ちょっと話をしたら、既にもうデズデーモナではなく、さおりでした。
さおりちゃーん、ホントに良かったよ~ お疲れさま~!!
「オテッロ」は私がレパートリーにしているオペラではないので、ふだんはあまり観たりしないのですが、「オテッロ」と言えば、思い出すことがあります。
何年か前、ある大学で行われたオペラに関する公開講座で、音楽評論家の先生が講義をなさり、その講義の中でイタリアオペラの生演奏を、ということで、私はアリアを歌うためにスタンバイしていました。
「シェークスピアの『オセロ』もオペラになっています。もちろんこれは映画もたくさん出ています。オペラと映画、それぞれのクライマックスをちょっとだけ観てみましょうか」
と、先生がオペラの映像を映しだすと、
あら、ドミンゴ・・・
オペラのもう本当に最後、自分が誤解から殺してしまったデズデーモナに、
『キスを・・・もう一度だけ、キスを・・・』
と言って息絶えるオテッロ。
うう、さすがドミンゴ、素敵だわ~ と思っていたら、
「映画もちょっと観てみましょうか。アカデミー賞をとってる俳優、ローレンス・オリヴィエのオセロですね。同じシーンです。」
と先生。細かい事は覚えていないのですが、もう衝撃でした。
BGMも何もなく、ただオセロの言葉だけが聞こえてくる…オペラとは全く違い、自分が殺してしまったデズデーモナをひしと抱き続け、
『私の真珠、私の・・・』
と、愛の言葉をむせる様に吐き続けながら、自ら殺してしまったデズデーモナにキスを浴びせ続ける。
言葉では説明できない、オセロの感情があふれて、観ているこっちも涙がぼろぼろぼろぼろ、もう止まらない・・・
・・・私、これから歌うというのに・・・
・・・泣いた直後に歌うのは、そりゃもう大変でした・・・
公開講座の終了後、
「あんな映像を見せてくれたせいで、歌う前なのに泣いちゃったじゃないですか~!先生の馬鹿・・・」
と恨み事を言ったら、
「あ、あれだけで泣いちゃったの?ドミンゴは良いもんねえ~・・・・・・え!?オリヴィエの方で泣いてたの!?」
と、笑われました。
どっちでも、良いもんは良いんだわい・・・
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