令和3年6月30日(水曜日)
平成27年4月26日執行の日田市議会議員選挙で初めて議席を与えていただき、6年が過ぎました。2期目の任期を折り返し、25回目となる定例市議会が昨日、閉会しました。今日は、特に予定はなく、少しだけ緊張感から解放させていただきました。

今日の地元紙に、昨日の本会議の顛末が載っていました。「天ケ瀬温泉街復興プロジェクト事業」の一部減減額修正が取り上げられました。


この案件に対する私の考え方や行動は、昨日、報告させていただきました。
経過を補足します。
25日の総務環境委員会(7名)には、①全額減額案(1,522万円)と②一部減額案(850万円)が提出されました。
採決の結果、①への賛成3名。②への賛成1名。いずれも否決され、原案を諮るも、賛成2名で否決。
委員会で最も賛成者の少なかった②の案は比較的早く、本会議への提出手続きが取られたようですが、委員会で最も賛成者の多かった①の案は…。
そこで、中島議員(市民クラブ)と私(無所属)が、本会議での審議を求めて発議者となり、髙倉議員(市政クラブ)が討論しました。
「数は力」
結果が求められるこの世界で、正論を吐くだけでは、何の意味もないことを知りつつ、賛成者が最も多かった①は、私の考えでもあり、その議論を、きちんと残すべきと考え、発議しました。ただ、私は、総務環境委員会の委員ではないので、要らん世話だったのかもしれません。
結果は、私たちの主張は通りませんでしたが、議会としての4定例会連続の予算案の減額修正は間違いありません。
①市役所1階フロア階段撤去(昨年9月議会)
②市役所1階フロア階段撤去(昨年12月議会)
③中津江地区福祉保健施設移転整備事業(本年3月議会)
④天ケ瀬温泉街復興プロジェクト事業(今回)
市長は、「被災者の気持ちが折れないように対応していきたい」と述べたそうです。
議員の一部から、予算減額が、住民のモチベーション低下に繋がるから、議会がそんなことをすべきではないという主張がありました。昨日のブログを見ていただくとわかりますが、私は、この考えは間違っていると思います。
被災者の気持ちが折れないようにするためには、議会が認めることができるような予算案を執行部がしっかりと練り上げた上で、提出すべきです。
また、市長は「市議会とは物事に対する理解や価値観の違いを感じる」と述べたそうです。
度重なる減額修正を市長がそのように受けて止めていては、今後も同様な事態が起こる可能性を否定できません。
ただ、3分の2以上の多数で減額修正した2回の階段撤去反対と、3月の津江の高齢者福祉施設、今回の天ケ瀬温泉街復興プロジェクトの案件は、事情や背景がやや異なります。
議会としての対応に、課題がなかったのかをも、検証してみたいと思います。