令和4年1月16日(日曜日)
今日は、日田市消防団の出初式が執り行われました。厳しい冷え込みの中、凛とした場面に立ち会うことができますが、コロナ禍の今、成人式同様に出席は叶いませんでした。計画されていた三芳分団の新年会も、11日には、取りやめの連絡が入りました。やむを得ません。しかし、楽しみにしていたので残念です。
(写真は、三芳分団のFacebookから拝借)
そういうことで、今日は、行事が何もない一日となりました。調査等の時間としました。
3月議会は「令和3年度」中に開かれますが、「令和4年第1回日田市議会定例会」となります。現在の「令和3年度」に効力を発する補正予算等を先に審議・審査し、その後に新年度「令和4年度」の当初予算等を審議・審査します。
昨年度と今年度は、災害復旧やコロナ対策の予算が組まれ、一般会計の規模は、令和2年度が12回の補正を経て、514億8,562万円。令和3年度はここまで9回の補正で、416億6,693万7,000円となっています。
3月議会には、今年度の補正予算が提出されます。計数整理を主な目的としてはいますが、過去には、正面からの議論を避けるためか、コッソリ提案したのではないかとの疑念のある事業が提案されたこともあり、手を抜くわけにはいきません。
私の一般質問(平成28年12月議会)が影響したのかどうか知りませんが、それまで不定期で作成されていた財政推計が、平成29年度以降、毎年12月議会の全員協議会で報告されるようになりました。
【日田市ホームページ 財政推計】
向こう5年間の歳入と歳出の差額は、令和2年12月の推計では24億5,900万円の赤字、昨年12月の推計では22億9,800万円の赤字。つまり毎年、平均して4〜5億円の財源不足が見込まれます。
昨年度の決算では、平成26年度以降、年々上昇を続けた経常収支比率が、久しぶりに低下していました。
平成25年度-89.0%→平成26年度-90.7%→
平成27年度-90.9%→平成28年度-91.2%→
平成29年度-93.2%→平成30年度-94.9%→
令和元年度-95.3%→令和2年度-93.1%
しかし、それをもって、財政状況が好転したと言えるわけではないと思います。
現在、市では、来年度当初予算編成の作業が大詰めを迎えていると思います。昨年10月に示された予算編成方針では、厳しい財政状況が指摘されています。
【日田市ホームページ 予算編成方針】
議会の決算審査特別委員会でも、「政策形成や内部の意思決定のプロセスが曖昧で、見通しの甘い事業や、昨年に引き続き、多額の不用額が発生している事業が多く見受けられたことから、厳しい財政状況を十分考慮し、事業効果を厳しく検討し、事業の状況把握や金額の精査に努め、適切な予算計上を行うこと」を要望しています。
義務的経費は別として、政策的な事業には、必要性、有効性、公平性が求められます。短期、中期、長期とスパンで捉えるべき事業があると思いますが、今の日田市の財政状況を鑑みた時、公金で実施する事業に、効果や成果を度外視する余裕はありません。
私は、現在45歳。
高齢者の仲間入りをするまでに20年の時間があります。現役世代、子ども世代、親世代の全てに関わる責任世代の一人として、社会の第一線で、政治の現場で仕事をさせていただきたいと思っています。
市の将来に責任を負う議員の一人として、まずは基礎的な数値などをしっかり把握して、具体的な議論が行える準備だけはしておきたいと思います。