越前一向一揆の平定に尽力した金森長近が、天正3年(1575年)、織田信長から越前大野郡内の3万石の所領を与えられ、標高249mの亀山を利用して築城した平山城が越前大野城です。当時は2層3階の大天守閣を中心に、小天守、天狗書院の3つの大きな櫓が立ち並ぶ壮大な城でした。
金森長近ののち、城主は何度も替わり、天和2年(1682年)に徳川譜代の土井利房が4万石で入府するまでまで目まぐるしく城主が替わった。城は安永4年(1775年)に焼失し、寛政7年(1795年)には天守を除いて再建されたが、明治6年(1968年)、明治新政府の廃城令により越前大野城も取り壊された。
しかし、昭和43年(1968年)、旧士族の萩原貞氏の寄付により、天守閣を鉄筋コンクリート構造で推定復元された。現在、城跡は亀山公園としてきれいに整備されています。
[所在地:福井県大野市城町3-109]
<アクセス>JR越前大野駅下車徒歩約30分
▼時鐘 ▼遠くから見た越前大野城
▼越前大野城の縄張り
▼越前大野城碑
▼天守
▼複合連結式天守(大天守・小天守・天狗之間という建物が一体化した天守)
昭和43年(1968年)、旧士族萩原貞氏の寄付により、鉄筋コンクリート構造の復興天守閣を推定復元した。
▼天守閣からの眺め
2018/5/18 訪城