小繁縷ツルカノコソウ 別名: ヤマカノコソウ
オミナエシ科
金剛山の山林の山道をぼっちら登っている時に
小さな白いお花の集団を見つけました
春に オトコエシ…?
…にしては…小さいお花
同じオミナエシ科の ツルカノコソウのようです
あまりにも、小さく 山道の片隅に咲いていたので
あれ…?という感じで見つけました
カノコソウのお仲間?ご親戚?
お花の姿というより
つぼみのころの白とピンクのお花の状態が
鹿の子絞りに見える事から、
カノコソウと呼ばれるようになったようですが
ツルが付けられたのは…?
どう見ても、蔓性には見えませんが…
ツルカノコソウは、お花が終わると、
茎の基部から、細長い送出枝が地面に出て地上を這って伸び
その先に新しい株をつけて繁殖するため
その姿が ツルのようで そう呼ばれるようになったようです
春本番となり 春も半ばを過ぎようとする頃
ツルカノコソウ(蔓鹿の子草)が咲き始めます、
暫くすると おそいよ~と呼ばれるように
カノコソウ(鹿の子草)が可愛い蕾を付けるようになります。
ツルカノコソウは カノコソウよりも、お花は小さく、
お花満開となると、オトコエシのお花と見間違いそうです
ただ、オトコエシは秋に近くならなければ咲きませんが…
なぜか…蕾のころの可憐さがが無くなる様な…
大人になるって…そういう事なのでしょうか…
私も…幼いころは…?????
それに比べると、カノコソウの花は大きく 纏まって咲くので
蕾の時でも満開に咲いた時でも見栄えがするように思えます
別名に、ハルオミナエシ(春女郎花)と呼ばれて親しまれるのも頷けます
その上 カノコソウは 生薬としてノイローゼの薬となり
西洋でもローマ時代からの薬草として有名な花だそうです
薬草として使われるのは 根と球根で、
漢名は吉草根(きっそうこん)または纈草根(けっそうこん)と呼ばれています
ヒステリーなどに対する鎮静作用、睡眠の改善作用、リラックス効果が期待されています
同じカノコソウでも
ツルカノコソウは 薬用にはならない様です
なぜでしょう…?
それでも
個性を持って、素朴ながら、白く小さなお花は愛らしく
近くで見ると、白いお花の集団に 微笑ましくなります
春になるとお花が山肌を飾りだします
冬の閉ざされたお山になるまで
愉しませてくれます
そんな野山に咲くお花は
あまり派手なものは見かけませんが
よく見ると 可憐で、愛らしい姿の中に
気品があり、素朴な美しさが漂うような気がします
小さく、見落としやすかったり
気付かない存在のお花ですら
近づいてよく見ると
あぁ~ここにいらっしゃったのね
なんと愛らしい…素敵なお姿…と声に出してしまいます
そして、山歩きにお花は
癒しを与えてくれる 大切なお供のような気がします
因みに、カノコソウの花言葉は:真実の愛情・親切
ツルカノコソウには どのような花言葉を贈りましょうか…?
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