こちらは、飾り手摺り(パイプ)の撤去する際の鉄筋の状態です。 これは、中性化が進み腐食しています。 築年数は40年以上です。
この状態ですと、改修工事が終わった後で、パイプが破裂したりすることがよくあります。
こちらは、別の鉄筋、綺麗な状態で錆もありません。
鉄筋はコンクリートにより、不導体皮膜で覆われる事で水や酸素が来ても錆ません。 しかし、コンクリート内のアルカリ性が変質して中性化する事により、皮膜が破壊され、錆の腐食が始まりコンクリートの剥落をおこします。
この状態の鉄筋を見ると、不動態皮膜があったと考えられます。
日本建築学会の建築保全標準などによると、コンクリート内の中性化が鉄筋まで10㎜(目安)ぐらいまで進行すると皮膜が破壊されるそうです。
これらの理由とは別で、コンクリート打設の際に塩分などが1定以上含有されている場合でも皮膜を破棄します。
補修などにも、材料の選定などが大事なのは、これらの性質を理解して補修することが大事です。 ではでは・・・
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