夢屋だより

那須高原・古民家のカフェ夢屋より、カフェの新着情報・染め織りの記録、その他つれづれ日記などをupします。

2020/01/23ツムギドリの日

2020年01月23日 | 工房日誌
ツムギドリは、月に一度夢屋に集まって糸紡ぎしているグループです。

各自が思い思いに紡いでいますが、町内の羊を飼っている施設から刈り取ったままの原毛をいただいて、洗って染めてというような、手間のかかる作業を一緒に楽しくこなしたりもしています。


今日は今年初めての集まりだったので、この一年でどんなことをしたいか、活動についての話し合いもしました。

春は、お花見しながら紡ぎたい。

アースデーに参加して、手紡ぎの楽しさを参加者とシェアしたい。

芦野の里山歩きをして、染料植物を探してみたい。

キッチンで見つかる染料で染めるのも楽しそう。

いろんなアイディアが生まれました。そしてまた秋頃に、展示会を開いて皆さんに作品を見ていただけたらと画策しています。

糸紡ぎに興味がある方、いつでも見学に来てくださいねー!





手織り教室初日でした。

2020年01月18日 | 工房日誌
夢屋では、月イチくらいのペースで手織り教室をやっています。

機織りをやってみたいけど、そもそも自分にできるのかわからない。とか、
織り機を買いたいけど、使い勝手をまず試してみたい。とか、
織り機を買ったけど、ひとりでタテ糸かけるのが心許ない。とか、
自分の織り機を持っていて織ることはできるけど、次の作品の構想がまとまらない。とか、

生徒さんはさまざまです。

少人数の教室なので、それぞれのやりたいことに沿ってお手伝いする感じです。

今年初めての今日は、皆さんに「織たいものが織れる」人になってもらいたくて、糸の番手(太さ)について、また織物の設計についてのレクチャーを少々。
「この糸でマフラー織たいけど、何玉必要か?」自分で見積もれるようになったら、無駄も出ないし楽に一歩踏み出せますよ。って話です。

そのあとは、タテ糸かける人、織りを進める人、次の作品の設計をする人…さまざまです。

私も皆さんの作品を見るのが楽しみです。








ワークショップ「初めての草木染め(1)ヨモギで染めよう」

2018年07月25日 | 工房日誌
しばらくブログ更新をさぼってしまいました、すみません。

もう1ヶ月も前のイベントですが、ヨモギで4色染めるワークショップをしました。

草木染めは、自然の植物が持っている色素を使って染めますが、
化学染料と違って、しっかりと染着するための媒介を必要とする場合が多いのです。
これを媒染剤といいますが、媒染の種類によって色素の発色が違うので、
同じ植物を使っても、いくつもの色を染めることができます。

また、1つの植物が1種類だけの色素成分を持っているわけではなく、
色素の取り出し方によって、いくつかの異なる色素を利用することができます。
今回のヨモギは、普通に水で煮出すとフラボノイドと呼ばれる黄色い色素成分、
アルカリ水で煮出すと、普通の水には溶け出さないクロロフィル(葉緑素)を取り出すことができます。



ヨモギは葉をちぎって鍋に入れ、水を加えて煮出します。



最初の染色液で染めているときは、ぱっとしない色です。



媒染をしています。上から時計回りに、アルミ(ミョウバン)、銅(酢酸銅)、鉄(木酢酸鉄)媒染。



媒染後、もう一度染色液に浸けて染めたもの。右上から時計回りに、鉄、銅、アルミ媒染。左上は白生地。



煮出したヨモギの出しガラに、アルカリ水(ソーダ灰を加えてpH9くらいにした水)を加えて煮出します。
すると、葉緑素の緑色が出てきます。初めるときは、クエン酸で中和してから布を入れます。



きれいな緑色に染まりました。





皆様、ご参加ありがとうございました。




糸紡ぎ&ウールの日本茜染めWSでした。

2018年01月19日 | 工房日誌


1月11日は、いつもの糸紡ぎの会でしたが、原毛を草木染めしたいとのご要望で、日本茜でウールを染めるワークショップを同時に開催しました。草木染めは、染料を煮出したり媒染などの時間も結構かかりますが、その待ち時間に糸紡ぎをしようというプランです。
ウールは媒染・染色と2回火にかける工程があり、それぞれ80℃まで温度を上げたあと、30℃くらいまで冷まさないと洗いの工程に移れません。そのため、11日は媒染工程と染料の煮出しを行い、12日に染め工程を行いました。



日本茜は、那須地方ではよく見かける野草ですが、染料となるのは根だけで、染色に使えるほど集めるのは大変なことです。今回は、ワークショップに参加された方のおひとりが集められたものを、ありがたく使わせていただきました。

日本茜の根は一晩水につけてよく洗い、ゴミなどを取り除いて細かく刻みます。
酢酸を加えてpH4くらいに調整した水で煮出します。





原毛は洗濯ネットに入れ、毛糸はそのままカセにして染めに入ります。





きれいなピンク色に染まりました。



空き時間にしていた糸紡ぎの作業。







雪景色の中に暖かいあかね色が映える冬の一日でした。




草木染ワークショップのお知らせ~どんぐり帽子で染めよう~

2017年10月14日 | 工房日誌


しばらくお休みしましたが、草木染ワークショップシリーズの第5弾です。
秋のまっただなか、山で拾ってきたどんぐり帽子で染めましょう!
今回は併せて、木綿の処理のしかたを学びます。出来上がれば、てぬぐいか風呂敷ができますよ!

料金 3000円(講習料+生地代)
服装など 汚れてもいい服装と、濡れてもいい靴
     (水場仕事なので、長靴などが望ましいです)
     炊事用ゴム手袋

お昼休みをはさみますが、夢屋のワンコインランチ(500円)をご用意します。

お申し込み・お問い合わせ:
古民家のカフェ夢屋 0287-78-3272 までお気軽にどうぞ!