弓道をはじめました。
区の弓道連盟による無料の(大事!)初心者弓道教室です。
抽選だからダメかな~と思いましたが、応募葉書を出した数日後に当選通知が。そんなわけで喜び勇んで行ってきました。
開講10分前に某スポーツセンターの弓道場へ着くと、既にたくさんの着物に袴の人たちが。『動きやすい服装で』とは書いてあったけどここまで求められていたのかと一瞬焦りましたが、どうやら講師の方々だったよう。ジャージの生徒達を見つけて安心しました。
弓道場は見たことがある人なら分かると思いますが、普通の板目の道場を半分に割ったような形で、外に開いてる面の50m先くらいに的が並んでいるというもの。
分からない人は自分の想像力を嘆いてください。
受講者は雀を入れても10人ほど。ほぼマンツーマンレッスンです。これは抽選でも競争率無かったのではないかと嬉しいような損したような気分になりました。
講師陣のお手本を観た後、さっそく稽古開始。本物の弓は危ないのでまずはエアー弓で作法を習います。
弓道は矢を的に当てるだけでなくその前後にも決まった型があって、競技ではなく何かの儀式のようです。作法の一つ一つは矢を放つ瞬間へと精神を集中させる過程であり、なにか大きいものと向き合う儀式のように感じました。神的で、とても綺麗です。
この弓道の型、似てるんですよバレエに。形式の美です。東西でこんなにも人種が違うのに(脚の長さとか)、”美”の観念って不思議だ。
弓道には五重十文字と言って、弓と矢や首筋と矢といった様々な箇所が十字になります。つまり左右対称。力の入れ方も左右対称。こんなとこも西洋建築の左右対称を彷彿とさせます。よく造園なんかで日本文化と西洋文化を対比させるけど、こんなところで共通してたんだ!と感激。そういえば今書いていて気づいたけど”美”っていう漢字も左右対称だ!すげぇ!
とにかくバレエの型に似ているので分かりやすく、先生に「弓道経験者ですか?!」と聞かれて悪い気もしないので、だんだん楽しくなってきました。
「物見」なんかピルエットの構えそっくり!「足踏み」は6番から2番への移行だ!とか考えながら調子に乗っていると先生が一言、「雀さん、なんか踊ってるみたいですよ。」・・・図星です。
ゴムの器具で練習した後、軽めの本物の弓を引かせてもらえました。さすがに本物は引きが重い!でも本物の弓は大きくて綺麗で、早く矢を放ってみたくてウズウズしました。
小さい頃から雀は、無骨で性能が全面に出たアーチェリーよりも、しなやかで流線型の美しい弓道の弓のほうが好きでした。
それはひとえに『もののけ姫』の影響だと思われます。
『もののけ姫』を映画館で観た次の日、父に篠竹で弓と矢を、兄に端材の板で的を(彼はそれにポスカで「的当てゲーマ」と書いてくれた)作ってもらい、日が暮れるまで練習した思い出があります。
バレエは高2のとき、何か将来役に立つことを習得しよう!と決心してピアノと一緒にはじめ、上京するまでやっていました。
その二つがまさかこんなところで役に立つとは!人生ってわからない!
かなりやりたくなりました!
新たな踊りのジャンルが生まれるかもしれない[E:lovely][E:shine]