夢屋だより

那須高原・古民家のカフェ夢屋より、カフェの新着情報・染め織りの記録、その他つれづれ日記などをupします。

ねむい・・・。

2010年10月04日 | ゆるゆる日記

また一本芝居が終わりました。今回も同期が主宰の劇団。劇場は王子のさる小劇場。

この劇場、実は一年前に雀が初めて関わった劇団の公演で使わせてもらってました。小屋見学に行ったら小屋付きさん(劇場管理者)に顔と名前を覚えてもらえていました。

深刻な顔をして、わちゃわちゃ舞監をやっていたのが印象に残っていたようです。

あれから一年経って少しはマシになったはず・・・

まぁ・・・少しは・・・

でも、ちょうど一年後に同じ劇場で同じ役職をやれたのは、本当にいい勉強になりました。出来るようになったこと、未だに出来てないことがハッキリ見える。来年もしこの劇場を使うならまた、成長してるはず!

今回の芝居は「不思議の国のアリス」を題材に、大幅に脚色したもの。装置も衣装もとってもポップで、楽しかったです。

特に装置は布がモチーフになっており、その材料を探しに日暮里の繊維街を装置プランナーと歩き回ったのが面白かった。布を20m単位で買う経験は、こんなことしない限り滅多にできないでしょう。

また、公演の最初にオープニングダンスがあるのですが、開演前の休憩中にスタッフだけで照明・音響までつけて再現するのが面白くて、3回くらいスタッフ公演を勝手にして楽しんでました。

そんなこんなで本番も終わり、打ち上げも終わり、始発で帰宅してただ今6:40です。

しかーし、雀は14:20の高速バスで栃木の実家へ帰る予定です。今から荷造りして部屋片付けて・・・あと8時間切ったよ~間に合うのか?!


帰郷

2010年08月19日 | ゆるゆる日記

そんなこんなでげっそりと痩せ、目の下に黒々とクマの染みついた雀さんは即行で里帰りすることに。

実家に帰ったり両親に会ったりするとホッとするのか、毎回40度くらいの高熱を出すので、今回こそは死ぬのではなかろうか。

そんな危惧を抱きつつ高速バスで入県。

高速に乗ってすぐ寝てしまい、ぱっと目を覚まして窓の外を見たら、異常に空が広い!

考えてみれば正月ぶりの帰郷だし、前回はほぼ全日寝込んでいた・・・。しみじみ田舎の空を見上げるのなんて一年ぶりです。

こう見ると、自分は普段とんでもないところで生活してるんだと気づきます。

この年になってようやく郷愁というようなものが分かってきた気がする。

結果からいうと、雀の体温は全く上がらず、平穏無事の帰郷でした。

ただ、店が目の回るほど忙しく、せっかくの里帰りなのに毎日皿ばかり洗っているという残念な結果に・・・。まあ、お店が繁盛してくれるのはありがたいことなんですが。

そういえば、我が家のちび丸さんが「猫びより」の取材を受けたんですよ。今月発売のに載ってます。本屋で立ち読んでみてくださいな。


あんかみたらしか、それが問題だ。

2010年03月03日 | ゆるゆる日記

最近のじめじめした寒さが嘘のように晴天です。

明日からはまた寒くなるそうなので、とりあえず布団を干しました。

せっかくの晴れなので、おつかいで大根買いに行くついでにちょっとお散歩。

どうせだから駅まで足を伸ばしてTSUTAYAでDVDを返しに行くことに。ひな祭りということで草餅が食べたくなり駅の近くの「うさぎや」さんに寄ると、同じことを考えて来店した人が列をなしていました。

でも待ってる間にじっくり選べたので、優柔不断な雀にはちょうど良い列の長さです。

草餅とあん団子を片手に店を出ると、このまま帰るのはもったいないような陽気。自転車に乗って、今まで通ったことのないルートで帰ってみることにしました。

本当に東京の町は面白い。おしゃれな新しい店の並ぶ通りを一本入ると、20年くらい前に時間が止まったような小さな飲み屋の建ち並ぶ通りが。うろうろしていると、帰る家を忘れそうです。

那須だと延々と続く田んぼか森で遠景に山という景色ばかりだけど、こっちでは一つの角を迂ると全く違う町並みが現れて、角を迂るたびに驚きがある。

商店街と民家が背中合わせであって、それぞれ違う生活音がして本当に面白いです。民家もすました感じの近代的な面白みのないものから、住む人を感じられるような良い家まで様々。中には都会に全く似つかわしくないけど、きっと主の憧れなんだなというログハウス調の家も。大通りは人がいっぱいだけど、小さな道はあまり人が通らないので自転車をのろのろ走らせていても怒られません。

もう楽しくなっちゃって、猫の後を追いかけたり梅の匂いに角を迂ったりしていたら完璧に迷子になりました。

ん~・・・カンで右折!

するといきなり視界がひらけて、古い団地に出ました。一見平屋のようですが二階がついていて、一階と二階両方で一部屋なんだと思われます。幾棟もあるその建物を石の小道がつないでいて、真ん中に広場のような空間が。よく見るとだいぶ前に閉鎖されたようで全ての扉とサッシ窓であろう部分にベニヤが打ち付けられています。小道以外にはぼうぼうと草が生えていましたが、寂れたかんじと言うよりはむしろその団地がひっそり生きているような不思議な空間。

その後も知ってる道に出るまで散々迷ったので二度と行けない気がしますが、もう一回行ってみたい場所です。

通常なら15分で着く道のりを1時間近くかけて戻ってくると、ちょうど3時。おやつにお団子を食べてから、布団を取り込んで・・・ふっかふかや~

・・・ん?

大根買ってねぇ~!

見事なまでの本末転倒。自転車をとばして近所のスーパーへ。で、帰りもいつもと違うルートを通ってみたら、家の近くに銭湯があることを発見。

とうぶん懲りそうもないです。


道真にだって出来ないことはある。

2010年02月26日 | ゆるゆる日記

朝、いつも走っている公園を歩いてみました。

いつもの川沿いのコンクリートの道を避け、なるべく人が通らなそうな木々の間を歩いているともう同じ公園ではないようです。

梅が咲いていて良い感じ。

昔は満開の桜が好きでしたが、最近黒くて無骨な幹にポッと花をつける梅がたまりません。まだまだ寒いとき、モノクロの中に彩りを添える感じが良いですね。あと香りも良い。

将来の夢は、良い感じの枝振りの梅の木がある庭を持つことです。

せっかくなので近くの神社まで足を伸ばすことに。

平日のためかほとんど人がいません。境内掃いているおじさんと話してるおばさんくらい。

そういえば初詣まだしてない。

お金持っていなかったのでさすがに本殿でお参りするのは気が引けて、本殿の影にひっそりと建つお社でちっさいお願いして満足しました。

でもあれ菅原道真公を祀ってたよな。健康とか頼んでよかったんだろうか。

なんてテクテク歩いて小さい池に出ました。この池はカワセミが来るので、写真愛好家のおじさんが大勢すわりこんでレンズを光らせているのですが、まだシーズンではないのかカワセミも一人のおじさんも見あたりませんでした。

池の畔の噴水が見える位置にあるベンチによいしょっと腰を下ろしてぼーっとしていると、すぐ後ろの茂みをガサガサさせながら大きな猫が登場。ひょいっと雀の隣に座りました。

なにこのジブリ的展開。

色合いも、ふくよかなかんじも「猫の恩返し」にでてくるムタそっくり。

なそいつは、当然のように雀の膝にどしっと座ると「なでれ」とでも言うように丸くなりました。

端から見たら大きな餅でも抱えているように見えるんじゃないかっていうそれを、ひたすら撫でながら水の音聞きながら、梅のにおいかぎながら、めちゃくちゃ幸せな気分でぼーっとしました。

すべての通行人が「なにその物体」的な目線を送っていた感じがします。

膝の上で熟睡する猫さん。でも、動かなくていい理由ができたようで、なんとも居心地が良い時間でした。

そうしてしばらくいたら知らないおばさんが話しかけてきて、そのまま小一時間おばさんの話し相手に。

猫が膝から降りたタイミングでおばさんに別れを告げ、雀の朝の散歩は終了しました。


犬で移動できると本気で思ったあの頃。

2010年02月23日 | ゆるゆる日記

弓道をはじめました。

区の弓道連盟による無料の(大事!)初心者弓道教室です。

抽選だからダメかな~と思いましたが、応募葉書を出した数日後に当選通知が。そんなわけで喜び勇んで行ってきました。

開講10分前に某スポーツセンターの弓道場へ着くと、既にたくさんの着物に袴の人たちが。『動きやすい服装で』とは書いてあったけどここまで求められていたのかと一瞬焦りましたが、どうやら講師の方々だったよう。ジャージの生徒達を見つけて安心しました。

弓道場は見たことがある人なら分かると思いますが、普通の板目の道場を半分に割ったような形で、外に開いてる面の50m先くらいに的が並んでいるというもの。

分からない人は自分の想像力を嘆いてください。

受講者は雀を入れても10人ほど。ほぼマンツーマンレッスンです。これは抽選でも競争率無かったのではないかと嬉しいような損したような気分になりました。

講師陣のお手本を観た後、さっそく稽古開始。本物の弓は危ないのでまずはエアー弓で作法を習います。

弓道は矢を的に当てるだけでなくその前後にも決まった型があって、競技ではなく何かの儀式のようです。作法の一つ一つは矢を放つ瞬間へと精神を集中させる過程であり、なにか大きいものと向き合う儀式のように感じました。神的で、とても綺麗です。

この弓道の型、似てるんですよバレエに。形式の美です。東西でこんなにも人種が違うのに(脚の長さとか)、”美”の観念って不思議だ。

弓道には五重十文字と言って、弓と矢や首筋と矢といった様々な箇所が十字になります。つまり左右対称。力の入れ方も左右対称。こんなとこも西洋建築の左右対称を彷彿とさせます。よく造園なんかで日本文化と西洋文化を対比させるけど、こんなところで共通してたんだ!と感激。そういえば今書いていて気づいたけど”美”っていう漢字も左右対称だ!すげぇ!

とにかくバレエの型に似ているので分かりやすく、先生に「弓道経験者ですか?!」と聞かれて悪い気もしないので、だんだん楽しくなってきました。

「物見」なんかピルエットの構えそっくり!「足踏み」は6番から2番への移行だ!とか考えながら調子に乗っていると先生が一言、「雀さん、なんか踊ってるみたいですよ。」・・・図星です。

ゴムの器具で練習した後、軽めの本物の弓を引かせてもらえました。さすがに本物は引きが重い!でも本物の弓は大きくて綺麗で、早く矢を放ってみたくてウズウズしました。

小さい頃から雀は、無骨で性能が全面に出たアーチェリーよりも、しなやかで流線型の美しい弓道の弓のほうが好きでした。

それはひとえに『もののけ姫』の影響だと思われます。

『もののけ姫』を映画館で観た次の日、父に篠竹で弓と矢を、兄に端材の板で的を(彼はそれにポスカで「的当てゲーマ」と書いてくれた)作ってもらい、日が暮れるまで練習した思い出があります。

バレエは高2のとき、何か将来役に立つことを習得しよう!と決心してピアノと一緒にはじめ、上京するまでやっていました。

その二つがまさかこんなところで役に立つとは!人生ってわからない!