夢屋だより

那須高原・古民家のカフェ夢屋より、カフェの新着情報・染め織りの記録、その他つれづれ日記などをupします。

北の国から・・・

2008年12月21日 | ゆるゆる日記

牡蠣が届きました。

雀さん、牡蠣大好きなんです。中3の時に出会って以来、想い想われ(?)の関係なんです。

しかし、そこは海なし県。牡蠣といっても生で美味しく頂けるようなものではなく、スーパーのお総菜牡蠣フライでしのいできました。いわば遠距離恋愛。

ですがついに、雀さん受験を前にして自制が効かなくなり、北海道の叔父さんに「牡蠣が食いたいです・・・」と電話。

優しい叔父さんは「しょうがねぇなぁ。雀が言うなら送ってやるよ。」と、大量の牡蠣を送ってくれました。ありがと~叔父さん!おいしく頂きます!

<初日>オーブンで軽く熱して殻が開いたところをこじ開け、生で。

な・・・

な・・・・

な・・・・・

なまらうんめぇ~~~~!!!!

たまらんです!生きてて良かったっす!濃いです!大根おろしにポン酢だけで最高です!もうね、もうね、口ん中、海です!幸せです!

と、箸が進む進む。そして食べ過ぎで胃もたれ。初日終了。

<二日目>疲れた胃を起こすためにも、ここはチゲ!

これがね、普段の野菜と豚のキムチ鍋に牡蠣が入ると、なまら深い味わいになるんですよ!しかも唐辛子のパンチが効いていて、箸が進む進む。結果食べ過ぎ。でも胃もたれはしなかった。

<三日目>牡蠣のダシ効果を応用して、クラムチャウダー。そして王道、牡蠣フライ。

こんなに贅沢なクラムチャウダー、雀は未だかつて食べたことありません!もはや雀チャウダーって言ってもいいくらい美味いです!(意味不明)

牡蠣フライ。

・・・

・・・・

・・・・・

地球に生まれて良かった~~~!

人生で一番の牡蠣フライです!断言出来ます!なんてったって大粒!お総菜のやつとは比べものにならんです。あれはシジミだ~!(大げさ)

とまあ、感動のうちに牡蠣ウィークは幕を閉じました。叔父さんに感謝です。

本当にね、海有り県には分からないでしょうが、海なし県の人間は常に海の幸不足なんです。

「しもつかれ」という恐ろしい郷土料理が栃木にはあります。

これね・・・なんといっても見た目が悪い。基本、酒粕に野菜やら魚やらを入れて煮込むんですが、半分煮くずれて酒粕に浮かんでいて、まるで消化しかけの◯◯に見えるんですよ。

そして味も良くない。小学校で給食に出たときは、全ての生徒が残すという伝説を打ち立てています。

元々は海から遠いお国柄、たまに手に入る魚をギリギリまで保存して最後まで食べきろう、というコンセプトのもと、正月の塩鮭を頭から尻尾から全部ぶちこんで、春までもたせるという料理方法なのだとか。

悲しい海なし県の性が見え隠れして、雀心が痛くなります。しかもあんまり美味しくないというのが悲しすぎです。しかし、毎年「食べにくいしもつかれを美味しく作る」コンテストが開かれていて、しもつかれも日々進化しています。が、雀としては「見切りをつける」という道を選びたいですね。

あと、栃木県民はサメ食べるんですよ。アンモニアを含んでいて日持ちするので、昔から海の幸として珍重されてきたそうです。でも、アンモニアですよ?現代も食べ続ける栃木県民っていったい・・・。

運送技術の発達した現代においても、このように食文化には海なし県民としての陰鬱さが根付いているわけです。それに、大手スーパーなども「どうせ栃木県民なんか魚の味分かんねぇよ」と、安いまずいやつを卸してるんですよ。絶対。

雀、決めました。将来は脱藩して北海道に渡ります。


名前まぎらわしいです。

2008年12月17日 | 舞台・映画話

先日、宇都宮文化会館に『THE NEWSPAPER』の舞台を観に行きました。

ザ・ニュースペーパー、知ってますか?小泉元首相や麻生さんなどのモノマネと言えば、テレビで見た覚えがある方も多いのではないでしょうか。国内外の事件や政治などの時事ネタを扱う、社会風刺コント集団です。

雀はミュージカルや芝居は結構観ましたが、コントというのは始めてです。どういう構成になっているのか、笑いだけで長時間は厳しいのでは、とドキドキワクワクで席に着きます。Q列12番・・・と、遠い。ちょっと残念。ミュージカルではオケのチューニングが響くところを、洋楽が流れるホール内。やっぱり違うな~。

開演前の諸注意(携帯の電源を・・・の類)ですでに笑わせてくれる。あ~そういうことをしてもいいんだ、と変に感心。そしてついに開演です。

もう・・・ね。笑いまくりです。

まずは小泉さん登場。パフォーマンス総理らしく、最前列のお客さんと握手。演台に立って、

「小泉純一郎です」

似てる~!ただたんに批判するんじゃなくて、本人(モノマネ)に言わせるっていうのがいいですよね。悪意だけなら中傷になってしまうけど、けっしてそういうわけじゃなく、おしゃれな笑いだな~と雀さん、大笑いしながら感心しました。本当に皮肉たっぷりの「小泉劇場」でした。

その後、安倍さん福田さんの「投げだしコンビ」、麻生さんの独壇場、と続きそれぞれ「上手い!」と膝を打ってしまうようなコントでした。

そして、小沢さん、鳩山さん、菅さんの民主党トリオ。民主党の野望を「羞恥心」のメロディーにのせて歌って踊ってました。意外にも小沢さん身軽!

宮崎県知事と大阪府知事、東京都知事のきわどい対談も面白かったです。もう似すぎて、本人がそう言ってるように感じてきます。

続いて小泉&安倍がスライドショーで宇都宮観光の感想。

小泉 「あれだよね。宇都宮文化会館と宇都宮文化センターって、ややこしいよね。二つある意味無いよね。」

そう!そうなんですよ!とばかりに笑いと大きな拍手。こういうところが面白いですよね。普段テレビとかで見てると第三者的だけど、こうして同じ会場でみんなで共有できるのが嬉しい。

しかし、よく見てるなぁと感心しました。地元の人が感じることを、前日にまわっただけで言い当てるなんてすごいです。それに全部皮肉っぽいんですが、全然嫌な気がしない。安倍さんがすかさずフォローに入るっていうのもそうですが、なんせ全体的に嫌みじゃないんですよ。そこを上手く突く笑いの技術に感服します。

最近のお笑いとかバラエティーとか、馬鹿なことをして笑いを誘ったり、他人を落とす笑いばかりだったので、少しほっとしました。やっぱりこのような質の高い笑いは一朝一夕じゃできないんですよね。本当に笑いって職人技だと思います。

今回一番驚いたのは「さる高貴なご一家」ネタ。いままで「さる高貴なご一家」のことは批判的に言う人はいなかったし、ましてやモノマネなんて見たことありませんでした。平和で言論の自由が許された日本でも、やっぱりまだまだ危険な部分ってあると思うんです。でもそれはそういうものだって思ってきたので、目の前につきつけられるとかなりドキッとしました。

タブーをつくらないっていう姿勢、本当に大事だと思います。雀、日本は平和だ、自由だと思ってましたが現にタブーができちゃっている。しかもそのことを突きつけられるまで分かっていなかった。闇の部分に立ち向かうのって大変なことだと思いますが、これからも続けてほしいと強く思いました。

絶対に観に行く価値ありです。もりだくさんで時間が過ぎるのを感じないほどです。あと、狂言回し的に入るギターの弾き語りが、結構オススメです。替え歌で面白いんですけど、なんせ聞き入っちゃうほど綺麗な声なんです。それ目当てで言ってもいいかも。栃木には来年の6月にまた来てくれるそうです。ぜひぜひ。

雀、THE NEWSPAPERを全力で応援しようと決めました。雀さん、好きになると、それをもっとたくさんの人に知ってもらいたいって思うんです。

あ、でもチケット取れなくなるほどにはならないでくださいね。


自己中が不況を救う!(かも)

2008年12月14日 | ゆるゆる日記

二月にNACSの公演があります。そのころはちょうど受験で東京にいるので(ヲイ!)、絶対に観に行こうと心に決めていました。

NACSメンバーはもう本州のテレビでもよく目にするようになり、特に一名、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍しているモジャモジャがいるのもあって、公演のチケットは入手困難と聞いていました。

やはりファンクラブに入っている方が手に入りやすいようですが、雀はファンクラブ嫌いなので、一般販売にかけておりました。

13日の10時にローソンチケットで販売開始。事前に登録もしたし、後は購入のボタンをクリックするだけ、と10分前からパソコンを前に気合いを入れる雀さん。

10秒前・・・5秒前・・・3.2.1

でりゃっ!(クリック)

・・・

『現在多数の方がWebにアクセスしております。お手数ですが、しばらくしてから、Top画面よりお願いいたします。』

・・・

待てるか~!(戻る→クリック)

・・・

『(同上)』

いやいやいや・・・ウィンドウ2つ開けて30分くらい格闘しましたが、そのころにはなんだか馬鹿馬鹿しくなってきましたね・・・ええ。元来雀さん自己中心的と言いますか、自分が中心に世界がまわっていると考えがちなところがありますので、「そこまで観せたくないなら、無理はいいませんよ!」と逆切れ。犬の散歩へと家を後にしました。

案の定、帰ってくる頃には全て売り切れ。まあ、いいんですけどね。

何かが欲しいと思ったとき、一生懸命頑張るのは大切ですが、諦めることも大事だと思うんですよね。いつまでも引きずるよりは、「縁がなかった」「縁があればまた買えるさ」と考える。

雀はキリスト教や仏教やイスラム教のような「みんなの神様」はほとんど信じてはいませんが、「自分の神様」は信じてたりするんですよ(自己中だから)。

で、なにか上手くいかなかったり、大変なことが起こったりすると、その自分神が

「まだそれはいいんじゃないの?ってか、それよりこっちやっとけば身に付くし。」

とか

「今は大変だろうけどさ、後で役に立つようになるんじゃね?」

とか、鼻でもほじりながら、もしくは尻でも掻きながら言っているような気がするんですよ。だから全部受け入れられる。これ、本当にオススメですよ!自分神だから全然厳しいこと言わないし、何より自分一人のためにいると考えるから、悪いことが起きてもすべてそれのせいにできるんです。

今書いていて気づいたけれど、これってかなりポジティブな考えですよね。もしかしたら、自己中とポジティブは密接な関わりがあるのでは・・・。それならば決して自己中も卑下するものでもないかも・・・ってその考え自体がポジティブすぎる~!