牡蠣が届きました。
雀さん、牡蠣大好きなんです。中3の時に出会って以来、想い想われ(?)の関係なんです。
しかし、そこは海なし県。牡蠣といっても生で美味しく頂けるようなものではなく、スーパーのお総菜牡蠣フライでしのいできました。いわば遠距離恋愛。
ですがついに、雀さん受験を前にして自制が効かなくなり、北海道の叔父さんに「牡蠣が食いたいです・・・」と電話。
優しい叔父さんは「しょうがねぇなぁ。雀が言うなら送ってやるよ。」と、大量の牡蠣を送ってくれました。ありがと~叔父さん!おいしく頂きます!
<初日>オーブンで軽く熱して殻が開いたところをこじ開け、生で。
な・・・
な・・・・
な・・・・・
なまらうんめぇ~~~~!!!!
たまらんです!生きてて良かったっす!濃いです!大根おろしにポン酢だけで最高です!もうね、もうね、口ん中、海です!幸せです!
と、箸が進む進む。そして食べ過ぎで胃もたれ。初日終了。
<二日目>疲れた胃を起こすためにも、ここはチゲ!
これがね、普段の野菜と豚のキムチ鍋に牡蠣が入ると、なまら深い味わいになるんですよ!しかも唐辛子のパンチが効いていて、箸が進む進む。結果食べ過ぎ。でも胃もたれはしなかった。
<三日目>牡蠣のダシ効果を応用して、クラムチャウダー。そして王道、牡蠣フライ。
こんなに贅沢なクラムチャウダー、雀は未だかつて食べたことありません!もはや雀チャウダーって言ってもいいくらい美味いです!(意味不明)
牡蠣フライ。
・・・
・・・・
・・・・・
地球に生まれて良かった~~~!
人生で一番の牡蠣フライです!断言出来ます!なんてったって大粒!お総菜のやつとは比べものにならんです。あれはシジミだ~!(大げさ)
とまあ、感動のうちに牡蠣ウィークは幕を閉じました。叔父さんに感謝です。
本当にね、海有り県には分からないでしょうが、海なし県の人間は常に海の幸不足なんです。
「しもつかれ」という恐ろしい郷土料理が栃木にはあります。
これね・・・なんといっても見た目が悪い。基本、酒粕に野菜やら魚やらを入れて煮込むんですが、半分煮くずれて酒粕に浮かんでいて、まるで消化しかけの◯◯に見えるんですよ。
そして味も良くない。小学校で給食に出たときは、全ての生徒が残すという伝説を打ち立てています。
元々は海から遠いお国柄、たまに手に入る魚をギリギリまで保存して最後まで食べきろう、というコンセプトのもと、正月の塩鮭を頭から尻尾から全部ぶちこんで、春までもたせるという料理方法なのだとか。
悲しい海なし県の性が見え隠れして、雀心が痛くなります。しかもあんまり美味しくないというのが悲しすぎです。しかし、毎年「食べにくいしもつかれを美味しく作る」コンテストが開かれていて、しもつかれも日々進化しています。が、雀としては「見切りをつける」という道を選びたいですね。
あと、栃木県民はサメ食べるんですよ。アンモニアを含んでいて日持ちするので、昔から海の幸として珍重されてきたそうです。でも、アンモニアですよ?現代も食べ続ける栃木県民っていったい・・・。
運送技術の発達した現代においても、このように食文化には海なし県民としての陰鬱さが根付いているわけです。それに、大手スーパーなども「どうせ栃木県民なんか魚の味分かんねぇよ」と、安いまずいやつを卸してるんですよ。絶対。
雀、決めました。将来は脱藩して北海道に渡ります。