夢屋だより

那須高原・古民家のカフェ夢屋より、カフェの新着情報・染め織りの記録、その他つれづれ日記などをupします。

折らせていただきます。

2009年04月23日 | ゆるゆる日記

日芸演劇学科には、「DGI」という謎の組織があります。

やっていることは学科内でのイベントの企画や規則の制定・・・というと眼鏡かけた生徒会長が「あの~今月は~、ちょっ、みんな聞いて~・・・」みたいなイメージでしょうけど、ぜんっぜん違います。

はっきり言って怖いです

例えるなら「花より団子」のF4みたいな。いつもかっちりスーツみたいなの着ていて、無表情で「こんにちはDGIです。」

べつに怒られたりとか怖い思い出はないんですが、雰囲気が怖い。男の人がセンターで、女の人ふたりが脇にいるんですよ。それで、どんなときでも無表情。

この間、朝集会があって「大学生で集会ってねぇ~(笑)」とか言っていたら、先輩達はただならぬ緊張感。「まっすぐね!絶対しゃべんないで!」

軍隊のような規律と静寂の中、DGIのお三方が登場。「こんにちは、DGIです。」

怒られるかと思ってドキドキしていたら、名札着用などの規則確認(演劇学科は名札つけるんです)と、日常生活を見て、次期DGIを一年から勝手に選出するという発表。

最後に脇のお姉さんが前に出て、「最近学部内でインフルエンザが流行しています。みなさん、休んでいる人のために千羽鶴をつくりましょう。」

・・・えぇ~~!笑って良いのかこれ。でも無表情だぞ。本気なのか。笑ったら怒られるかこれ。

DGIは、そのままカツカツと去って行きました。

先輩に「DGIって何なんですか?!」と聞くと「う~ん。よくわかんないんだよね。」とのこと。在学生にも謎の組織なのでした。でも、DGIの人が廊下を歩いていると、みんな「おはようございます!」と挨拶していて、裏社会のボスのようでカッコイイです。

ただ、凸ースの友達が忘れ物を取りに教室へ行ったとき、ばっと扉を開けたら「休んでいるDGI」を見てしまったようで、先方もハッと座り直していたそう。「見てはいけないものを見てしまった・・・。」と言っていた彼は今日、次期DGI候補として呼び出されていました。

やっぱり「怖いDGI」は演出なんですね。噂に聞くと「DGI規則」には、どう見せるかというきまりもあるんだとか。さすが演劇学科。

ちなみに、一緒にDGI呼び出しを受けた洋舞コースの子は、怒られたわけではないんだけど、恐怖のあまり泣いてしまったらしい。それだけ怖いってことです。


ヤモリ催眠。

2009年04月19日 | ゆるゆる日記

学校が始まって一週間。ようやく事態が飲み込めてきました。

この大学、変だ。

学生が変なのは分かっていたけど、教授陣も変なのが判明しました。毎日面白すぎです。

始めての英語の授業。開始から10分経っておじいちゃん先生が登場。どっかりと座るなり、

「僕の授業では、おしゃべり禁止。一回注意して止めなかったら、催眠かけるから。」

・・・・・・ん?・・・・・・・・・催眠?

なんでもこの教授は催眠療法が専門で、3年前にけしからん生徒に催眠をかけて壁に張り付かせたとか。

・・・見たい!ぜひ見たい!でも、かけられたくない!みんな口には出さないけど、「誰か騒げ~」と思っている。

授業自体は英語のお話しを聞いて、日本語で要約するというもの。リスニング得意の雀には嬉しすぎる授業です。しかも優秀者は後期の分の単位もくれるそう。頑張らねば!ときどき人間の行動心理みたいなことも教えてくれるのも面白いですね~。

あと、人類学の教授。とにかく話しがうまい!専攻は考古学だそうで、ネアンデルタール人はずっと人類の祖先だというのが常識だったのに、DNA研究でそうではなかったことが発見された事件について、「いや~人類学専攻じゃなくて良かったと思いましたよ。何十年もの研究が根底から覆るんだから、私だったら死にたくなりますよね。」

にこにこ笑顔がチャーミングです!

あと、これかなりすごいことなんですが、演出実習の講師が山田和也さんなんですよ!東宝ミュージカルを多く手がけるプロの演出家です。

始めての授業、雀はかなりドキドキしていましたが山田さんは全然威圧的じゃなく、大草原のオーラがにじみ出ているかのような人(分かりにくい)でした。先生は何かの脚本の冒頭部を配って「じゃ、これ演出してみて。」

・・・いきなりですな~!

友達のミチコに白羽の矢が立って、彼女がクラスメイトからふたりキャストを選んでからさっそく開始。

本当に短いけど、目の前で演劇が出来ていくのが面白いこと面白いこと。あ、雀だったらこうする!と思いながら、もうワクワクして見ていました。

あとで聞いたら、このホンは三谷幸喜さんの作品だったそうです(たぶん『龍馬の妻と夫とその愛人』)。始めての台本が三谷さんのホンというのは嬉しいですね~!

先生は最後まで口も出さず、評価もせず、座って見ていました。

う~ん、面白い授業になりそうです!


気になります。

2009年04月11日 | ゆるゆる日記

暇に飽かして図書館通いの毎日だったのに、急に忙しくなってきました。

8日は武道館で入学式。ものすごい数の人間を見ました。みんなだいたい黒っぽいスーツで、イワシの魚群とかペンギンの子育てとかを彷彿とさせる光景でした。うーん・・・日大って広いんだな・・・。経済学部の子と話していたら「やりたいことないからとりあえず経済学。」だ、大丈夫か?

午後は江古田で学部の新歓。やはり芸術学部なのでダンスやバイオリンやオペラのアリアやらの祝典があって面白かったです。連獅子が観られるとは思わなかった~!

そして今年の『日芸賞(日芸出の人に贈られる)』の授賞式、受賞者は宮藤官九郎さんと真田広之さん。ちょうど『オケピ!』のホンを読んだところだったのでかなり嬉しかったのに、残念ながら真田さんは仕事で来られないとか・・・。でも宮藤官九郎さんは来てました。雀の席のすぐ横を通って行かれました。テレビに出ている有名人にはそんなに会ったことがないので「うわぁ~っクドカンだ!本当にいたんだ~。」と、変な感心。

本物のクドカンは思ったよりもひょろっとしていて、終始ゆらゆらしていて、面白い雰囲気のある方でした。こんなことならクドカンの芝居、ちゃんと観ておけば良かった~と少し後悔。スピーチでは、「日芸は中退したほうがエライみたいなのがあるけど、ボクに仕事をくれるのは卒業した人達です。だからちゃんと卒業してボクに仕事をください。」と、会場を笑わせていました。

9日は怒濤のガイダンス。学部学科と一日がかりで授業などの説明。はじめて演出コースの人達と顔を合わせました。もういろんな人がいる。髪の色が。いままでの人生で会話した人の中で、奇抜な髪型ベスト3が全員いた。でも話してみると結構普通。

全部で20人の演出コースは転科生や転入生や浪人生と、いろいろな年代の人がいて面白いです。中には同い年なのに既に舞台やミュージカルに出ている人や、ダンスのインストラクターをしてる人なんかもいて、「世界って広いな~・・・」としみじみ思いました。

一番驚いたのは、先輩達です。変な人ばっかり。そしてだいたいものすごくテンションが高い。たぶん演劇学科の学生がずば抜けてテンションが高いんでしょう。凸ース(演出の出をとってデコースと呼び、凸ースと表記するそうです。)の先輩がお茶会を開いて、学生生活のノウハウを教えてくれました。みんな話しやすくて面白い。どの先生が単位取りやすいとか、どうやって代返するかとか、いろいろ聞けてよかった~。

でも、ラウンジを彷徨いている「星の王子様」とか「のっぽさん」とか、いったい何なのかは聞けなかった・・・。雀らにしか見えてないの?ってくらいみんなスルーしていて、お茶会中にふらーっと部屋に入ってきても誰もリアクションしない。あれは・・・役作り?星の王子様って実写にしたらあんな感じだろうというのを、完璧に表していました。きっと芸術学部ならでは・・・。日常の光景なんでしょうねぇ・・・。

そういえば新歓合宿の会計の先輩、常にド派手なサリーを着ているんですよね。なんでなんだろう・・・そして聞けない・・・。