日芸演劇学科には、「DGI」という謎の組織があります。
やっていることは学科内でのイベントの企画や規則の制定・・・というと眼鏡かけた生徒会長が「あの~今月は~、ちょっ、みんな聞いて~・・・」みたいなイメージでしょうけど、ぜんっぜん違います。
はっきり言って怖いです。
例えるなら「花より団子」のF4みたいな。いつもかっちりスーツみたいなの着ていて、無表情で「こんにちはDGIです。」
べつに怒られたりとか怖い思い出はないんですが、雰囲気が怖い。男の人がセンターで、女の人ふたりが脇にいるんですよ。それで、どんなときでも無表情。
この間、朝集会があって「大学生で集会ってねぇ~(笑)」とか言っていたら、先輩達はただならぬ緊張感。「まっすぐね!絶対しゃべんないで!」
軍隊のような規律と静寂の中、DGIのお三方が登場。「こんにちは、DGIです。」
怒られるかと思ってドキドキしていたら、名札着用などの規則確認(演劇学科は名札つけるんです)と、日常生活を見て、次期DGIを一年から勝手に選出するという発表。
最後に脇のお姉さんが前に出て、「最近学部内でインフルエンザが流行しています。みなさん、休んでいる人のために千羽鶴をつくりましょう。」
・・・えぇ~~!笑って良いのかこれ。でも無表情だぞ。本気なのか。笑ったら怒られるかこれ。
DGIは、そのままカツカツと去って行きました。
先輩に「DGIって何なんですか?!」と聞くと「う~ん。よくわかんないんだよね。」とのこと。在学生にも謎の組織なのでした。でも、DGIの人が廊下を歩いていると、みんな「おはようございます!」と挨拶していて、裏社会のボスのようでカッコイイです。
ただ、凸ースの友達が忘れ物を取りに教室へ行ったとき、ばっと扉を開けたら「休んでいるDGI」を見てしまったようで、先方もハッと座り直していたそう。「見てはいけないものを見てしまった・・・。」と言っていた彼は今日、次期DGI候補として呼び出されていました。
やっぱり「怖いDGI」は演出なんですね。噂に聞くと「DGI規則」には、どう見せるかというきまりもあるんだとか。さすが演劇学科。
ちなみに、一緒にDGI呼び出しを受けた洋舞コースの子は、怒られたわけではないんだけど、恐怖のあまり泣いてしまったらしい。それだけ怖いってことです。