いやいやいや、こんなに良い天気の日に、教室に詰まってテストを受けることの、なんと辛いことか。
大気には生命の息吹が満ちあふれ、緑したたり、ぬけるような五月晴れに春を・・・いや、感じません。夏です。暑いです。
宇都宮の方は30度近くまで上がったとか・・・。こんなに早く気温が上がったのは前代未聞です。これも温暖化のせいですかね。気候が異常です。
雀にはよく分かりませんが、摩周湖で環境サミットを開くと阿倍さんがおっしゃっています。すばらしいですね。そろそろ本気で考えないと地球壊れます。
議事堂にこもって、領収書について言い合って、ブッシュさんと仲良くして、憲法を変えようと必死になって。そんなに忙しくしていたら分からないでしょうが、山にいる雀にはよく分かるんです。
雀の小さかったとき、那須の冬は厳しかったです。
埋もれるほど雪が降りました。夢屋までは除雪車が来ないので、雪かきが日課です。吹雪くと稀に家に帰れない時もありました。
しかし、今では5~10センチ程しか積もりません。
暖かくて住みやすいじゃ~んなんて言っている場合じゃないです。
最近はエコだなんだと、環境に対する意識が広まってきて嬉しい限りですが、京都議定書で決められたCO2の課題削減量を日本はクリアしていないそうです。というか、増しているそうです。
本当になんとかしなくては。
そこで雀は、自分で出来ることを始めることにました。
「マイボトル」。これはいいですよ。毎日の飲み物代も削減できるし、ゴミも減らせます。
「電気をこまめに消す」。基本ですが、すごく大切だと思います。
「マイバック」。ビニール袋が有料化されるそうなので、必須アイテムです。母は築地の仕入れかごを愛用。
「スイッチたこ足配線」。これは結構いいですよ。使ってないコードはスイッチを切るだけでいいので、まめにやれます。
「NHKの環境番組を観る」。環境に対する意識と責任を、常に持ちましょう。
等々、誰でもすぐに始められるので、今日からやりましょう。
しかしながら、お隣の中国さん。地球が危ないこのご時世に、大量のCO2を吐き出し、光化学スモッグを発生させ、急成長しております。
「日本はすぐそうやって大げさに言う。」と中国人のおじさんが、笑ってインタビューに応えていました。
いやいやいや。なんで日本はいいのに俺らはダメなんだ!と思うのも分かります。確かに、日本もそうやって急成長を遂げました。でも、その分しっぺ返しも受けました。水俣病や五日市ぜんそく、イタイイタイ病など今も苦しむ人が沢山います。
中国国内でもきっと、いろいろな公害が出てくると思います。もし、おじさんの子供が公害に苦しむようなことがあったら、それを大げさと言えますか。
雀はモンゴルに友達がいます。そのモンゴルにも危機が迫っています。
内モンゴルでは、カシミヤゴートの大量生産のために、砂漠化が進んでいます。雀も行って見て分かったのですが、モンゴルの草原は地表に草が薄くしがみついているだけなので、掘り返してしまうと二度と生えてこないのです。
大量のヤギたちはエサを求め、根まで食べてしまいました。こうして不毛の大地は広がってゆきます。
その友達の家も遊牧民です。草原がなくなったら、彼らは生きてゆけません。
そして、そのカシミヤの服を安く買っているのは、我々日本人なのです。
阿倍さんは、美しい洞爺湖こそ、環境について考え、うつくしい日本を世界に発信していくのにぴったりだ、とおっしゃっています。
しかし本当の問題は、自然の美しい場所にはころがっていないのです。もっとも悲惨なところにこそ、考えなければならないことがあるのです。
現実を直視して、真剣に話し合ってもらいたいなと、雀は思います。