遊びに来ていたころには一切見なかったのに、引っ越してその日「よろしくな。」とでも言うようにヤツがでました。
お初にお目にかかるのに、特にいやな思い出もないのに、すでに第一印象は最悪でしたね。
色や形以前に、あの無駄な速さが気持ち悪い。
雀が寝る前にキッチンへ行くと、黒光りするヤツが。その時は「おっ!これが噂に聞くゴキブリか。」と物珍しかったのですが(那須には存在しないんです。)、「でも、そこにいられると困るんだよね~」と離れたところから息を吹きかけた瞬間、
カサカサカサカサ!
もう信じられないくらい素早く、逃げていったの!
ひぃいいい~~っ!と心の中で叫んで(ご近所への配慮)、2.5mほど後退。あんなに速く動くもの見たことありません!地球外生物!きっと!
ゴキブリは気持ち悪い害虫No.1のように言われるけど、見たことがない雀としては「いや、絶対カマドウマ(べんじょバッタとも)の方が気持ち悪いね!」と思っていました。
なんせカマちゃんはあったかいものが好き。追い払おうとすると飛びついてくるという、虫嫌いとしては泣き出したくなる習性がある。
その点、ゴキちゃんは全力で遠ざかってくれるからマシなはず。と思ったら大間違いでした。その逃げ方が果てしなく気持ち悪い。もっとダンゴムシみたいに慎重に逃げてほしい。すばしこいなんて悠長な言葉では表せないです。ゴキばやいって言った方がいいと思う。
後日、洗面所に行くとまたもやゴキちゃんが。しかも3匹も。でも幸いなことにとても小さい。アズキサイズ。勇気をだして駆除することに。それまではそんな強烈な薬剤使えませんわ、と思っていたけど背に腹は代えられない。放っておくとヤツらは増殖するんだ。そして生態系の頂点に君臨して、人類の脅威となるんだ。
一瞬、カフカの『変身』くらい大きなゴキブリに追いかけ回されるの図が頭をよぎる。いやぁあああ~!雀がやらなくては!
シューーーー!
例の気持ち悪いまでの速さで逃げ回るちびゴキたち。うわぁああ~っ!パニック状態でさらにスプレーするも元気に逃げ回るゴキちゃんたち。効いてねぇじゃん!
彼らはスプレーで咳き込む雀(自爆)を尻目に、排水溝へと消えていきました。
しかしね、あの手のスプレーは体に悪い。なんか気分悪くなりましたもん。そしてそんなモノを頭からぶっかけられて平気なゴキちゃんが恐ろしい。さすがに白亜紀から生きてるだけあるわ。きっと人類が滅んでもヤツらは生き続けるんでしょうなぁ・・・。
ところでゴキブリの名前の由来ってなんだろう・・・とふと思い調べてみました。電子辞書には『御器噛(ごきかぶり)の転という』。“という”って何?あやふやなのか?ちょっと自信ないのか?
何だか頼りないのでネットでも調べてみようと思いましたが、いちいち気持ち悪い解説(生態や特徴など)がつくのでやめました。興味のある方は調べてみてはいかがでしょう。いないと思うけど。