夢屋だより

那須高原・古民家のカフェ夢屋より、カフェの新着情報・染め織りの記録、その他つれづれ日記などをupします。

リンゴで撃退。

2009年03月31日 | ゆるゆる日記

遊びに来ていたころには一切見なかったのに、引っ越してその日「よろしくな。」とでも言うようにヤツがでました。

お初にお目にかかるのに、特にいやな思い出もないのに、すでに第一印象は最悪でしたね。

色や形以前に、あの無駄な速さが気持ち悪い。

雀が寝る前にキッチンへ行くと、黒光りするヤツが。その時は「おっ!これが噂に聞くゴキブリか。」と物珍しかったのですが(那須には存在しないんです。)、「でも、そこにいられると困るんだよね~」と離れたところから息を吹きかけた瞬間、

カサカサカサカサ!

もう信じられないくらい素早く、逃げていったの!

ひぃいいい~~っ!と心の中で叫んで(ご近所への配慮)、2.5mほど後退。あんなに速く動くもの見たことありません!地球外生物!きっと!

ゴキブリは気持ち悪い害虫No.1のように言われるけど、見たことがない雀としては「いや、絶対カマドウマ(べんじょバッタとも)の方が気持ち悪いね!」と思っていました。

なんせカマちゃんはあったかいものが好き。追い払おうとすると飛びついてくるという、虫嫌いとしては泣き出したくなる習性がある。

その点、ゴキちゃんは全力で遠ざかってくれるからマシなはず。と思ったら大間違いでした。その逃げ方が果てしなく気持ち悪い。もっとダンゴムシみたいに慎重に逃げてほしい。すばしこいなんて悠長な言葉では表せないです。ゴキばやいって言った方がいいと思う。

後日、洗面所に行くとまたもやゴキちゃんが。しかも3匹も。でも幸いなことにとても小さい。アズキサイズ。勇気をだして駆除することに。それまではそんな強烈な薬剤使えませんわ、と思っていたけど背に腹は代えられない。放っておくとヤツらは増殖するんだ。そして生態系の頂点に君臨して、人類の脅威となるんだ。

一瞬、カフカの『変身』くらい大きなゴキブリに追いかけ回されるの図が頭をよぎる。いやぁあああ~!雀がやらなくては!

シューーーー!

例の気持ち悪いまでの速さで逃げ回るちびゴキたち。うわぁああ~っ!パニック状態でさらにスプレーするも元気に逃げ回るゴキちゃんたち。効いてねぇじゃん!

彼らはスプレーで咳き込む雀(自爆)を尻目に、排水溝へと消えていきました。

しかしね、あの手のスプレーは体に悪い。なんか気分悪くなりましたもん。そしてそんなモノを頭からぶっかけられて平気なゴキちゃんが恐ろしい。さすがに白亜紀から生きてるだけあるわ。きっと人類が滅んでもヤツらは生き続けるんでしょうなぁ・・・。

ところでゴキブリの名前の由来ってなんだろう・・・とふと思い調べてみました。電子辞書には『御器噛(ごきかぶり)の転という』。“という”って何?あやふやなのか?ちょっと自信ないのか?

何だか頼りないのでネットでも調べてみようと思いましたが、いちいち気持ち悪い解説(生態や特徴など)がつくのでやめました。興味のある方は調べてみてはいかがでしょう。いないと思うけど。


中古の何が悪いんでぃ。

2009年03月28日 | ゆるゆる日記

雀さんの新居(祖母宅間借り中)は阿佐ヶ谷駅まで2キロほど。バス停までは徒歩10分。西永福駅までは徒歩20分。つまり歩く範囲で事足りるんですな。

那須では最寄りのバス停まで3キロ、コンビニまで3.5キロ、スーパーまでは6キロ。車じゃないとどうにもならないのでドアtoドアの生活でした。便利な東京に来たら、かえって歩く歩く。でも2キロ範囲に何でもあるし、阿佐ヶ谷駅からの通学なのでこれは自転車があれば超便利!ということで探しました、チャリンコ。

ただこれから定期も教科書も買わなくちゃならないし、今まで払って貰っていたケータイ代もこれからは自分で払うし、今日からでもバイト始めたいけど大学の生活リズムが分からないし、全財産をひろげて検討した結果、「背水の陣」であることが判明。

絶対に必要なお金を差し引くと、諭吉さんがいらっしゃらない・・・。

5.000円前後、8.000円からはびた一文も出せません。あるか、5.000円自転車。広告を見るとすべて12.000円以上。もう、とりあえず動けばいいや。できればカゴついていてほしいけど。

近くの小さな自転車屋さんをのぞいてみると、どれもこれも15.000円以上。中には電動自転車もあって、ゼロがひとつ多い(こんなに平らな土地でなぜ電動が必要なんだ?)。店のおじさんに恐る恐る一番安いのを聞いてみると、「12.000円ですかね。」

・・・4.000円オーバー。

「中古でいいんですけど・・・。」もっと恐る恐る聞いてみる雀さん。もしかしたら自転車屋さんには「新品しか売らない。」というポリシーがあるかも・・・昔気質のおじさんは「うちはリサイクルショップとはちがうんでぃ!」と怒り出すのでは・・・

「あ、ありますよ1台だけ。」

よかった~怒られなかった~と安堵しつつ値段を聞くと、6.000円!安いっ!区の登録料を入れても7.000円!もう、たとえどんなにボロくてもカゴがなくてもこれにしよう!と決心して自転車を見せて貰うと、全然ボロくない!しかもカゴついてる!そして鍵も!さらにギアまで!予想以上の装備に雀さんウハウハ。

まだタイヤを換えてないから、できたら夕方頃に電話しますとのこと。タイヤまで新しくてこの値段は安い!モデルとしてもそんなに古くないし、なんでこれが中古なんだ。世の中って不思議だ。

夕方、連絡をもらって取りにいくと、おじさんが丁寧にギアのチェンジからなにから説明してくれました。これからパンクしたり壊れたりしても面倒みてくれるから安心だなぁ・・・下町の専門店って素敵・・・

帰り道、来たときの倍以上の早さで過ぎてゆく景色を眺めながら、またひとつこの町での居心地が良くなったのを感じました。


引っ越ししました。

2009年03月28日 | ゆるゆる日記

25日夕方、ありったけの持ち物をデリカに積んで那須を出ました。

準備をしながらふと外を見ると、季節はずれの雪が舞っていました。なにげなく『なごり雪』を口ずさんでいると、改めて歌詞の意味を実感。少しジーンとしました。そういえばちょっと前に読んだ朝日新聞の土曜版で『なごり雪』が取り上げられていて、「別れの歌ではなく旅立ちの歌」と書かれていた。うーん・・・良い歌だ。

家を出るとき、やっぱり何か特別な感じが。ただしばらく帰ってこないというだけじゃなくて、次に帰ってくるときは「住民」じゃなくて「お客」なんだなぁと少し寂しくなりました。猫たちは確実に忘れるから最後のお別れ。お銀(最近夢屋にやってきた子猫さん)は全然分かってなかったみたいだけど、ちび丸は理解しているようで、「じゃあね」となでるとじっと見返して、「きばっておくんなせぇ。あっしは忘れませんぜ。」と言っている気がしないでもなかったです。

間借り先は雀祖母の家。しかも最寄り駅まで徒歩で行ける。こんなに恵まれた環境は無いと思います。大学に行かせてくれた父母、お世話になる母方の祖父母、入学祝いをくれた祖父、そして入学金を遺してくれた北海道の祖母に本当に感謝します。

首都高にはいる頃には雪は雨に変わっていました。東京には何度も来ているけど、この日の東京はちょっと違っていて、迎え入れるようでもなく、拒むでもなく「ま、お手並み拝見ですかね。」と言っているようでした。よーっし頑張るぞ!

P・S 北海道の伯父さん。カニとタコ、茹で&雑炊と刺身で頂きました。すごくおいしかったよ、ありがとう~!(^0^)/


十箱でもあげます。

2009年03月12日 | ゆるゆる日記

雀さん、無事高校卒業しました~!

思えば長いようで短かった高校生活。しんみりとするところがあります。

朝、いつものように信金の前で車を降りて、いつものように交通整理のおじさんと立ち話。「もう顔見れんのか~、寂しいな・・・。」という言葉に卒業を実感しました。名前も知らないけど、3年間ありがとうございました。いつか、「よく那須のほうに遊びに行く」と言っていました。夢屋のこと話したけど、覚えてるかな。遊びにきてくれるといいな。

卒業式は特に盛り上がることなく、しめやかに進みました。

しかし、雀さんに大きな誤算が!

前日雀さんはクロカン仲間と4年ぶりに、クロスカントリースキーやってきてしまったんです。場所は石川遼君がクロカントレーニングに来たという(ホントか?)、奥鬼怒の某ゴルフ場。そのせいか、レストランのメニューがグレードアップしてた。

「4年ぶりだけど、30分もやればカンが戻るだろう」と思っていましたがこれが大違い。ちゃんと板に乗れないわ、腰痛いわ、こけるわで大変なことに。よくこんなに細いモノにのっていたなと我ながら感心します。おまけに3キロコースは今はなく、5キロコースを辿ることになり、筋肉痛やら打撲やら、体のそこら中が痛い。楽しかったんですけどね。なんせ曲げ伸ばしが辛い。

そんな中、「生徒職員、起立!礼!着席!」が繰り返されるわけですよ。ほんとに、誤解だとは思うけど悪意を感じました。そして校長式辞と来賓式辞の長いこと長いこと・・・。夢見ましたよ雀。結構壮大な夢見ましたよ。

式が終わり教室へ帰ると、最後のLHR。担任の先生はただ、「私より先に死なないでください。」と。担任お疲れさまでした。定年を前に最後のクラス、かなり大変だったと思います。雀の組は、学年の問題児を押し込めたクラスでした。その一人に「先生が死んだら線香一本あげにきて。」と言ったところ「一箱でもあげてやるよ。」と言われたといって喜んでいた・・・。

そして副担から青森の「奇跡のリンゴ」のプレゼント。なんでも完全無農薬で育てた超貴重なものなのだとか。「皆さんはこのリンゴです。この高校というフカフカの土壌で大切に育てられた、絶対に腐らない奇跡のリンゴです。」

本当に貴重で、手を尽くして(なにやったの?!)やっと10個手に入れたそう。まだ若いのに、かなりイタイ支出だったと思います。一人4分の1づつ、芯まで甘い最高のリンゴでした。

担任からも一人一個づつ、ケーキのお祝いが。でもそれがなくても、これ以上ないクラスだったと思います。かなり問題もあったし、進学率を基準とする学校にはダメクラスだったでしょうが、雀はこのクラスで本当に良かったと思いました。