朝、いつも走っている公園を歩いてみました。
いつもの川沿いのコンクリートの道を避け、なるべく人が通らなそうな木々の間を歩いているともう同じ公園ではないようです。
梅が咲いていて良い感じ。
昔は満開の桜が好きでしたが、最近黒くて無骨な幹にポッと花をつける梅がたまりません。まだまだ寒いとき、モノクロの中に彩りを添える感じが良いですね。あと香りも良い。
将来の夢は、良い感じの枝振りの梅の木がある庭を持つことです。
せっかくなので近くの神社まで足を伸ばすことに。
平日のためかほとんど人がいません。境内掃いているおじさんと話してるおばさんくらい。
そういえば初詣まだしてない。
お金持っていなかったのでさすがに本殿でお参りするのは気が引けて、本殿の影にひっそりと建つお社でちっさいお願いして満足しました。
でもあれ菅原道真公を祀ってたよな。健康とか頼んでよかったんだろうか。
なんてテクテク歩いて小さい池に出ました。この池はカワセミが来るので、写真愛好家のおじさんが大勢すわりこんでレンズを光らせているのですが、まだシーズンではないのかカワセミも一人のおじさんも見あたりませんでした。
池の畔の噴水が見える位置にあるベンチによいしょっと腰を下ろしてぼーっとしていると、すぐ後ろの茂みをガサガサさせながら大きな猫が登場。ひょいっと雀の隣に座りました。
なにこのジブリ的展開。
色合いも、ふくよかなかんじも「猫の恩返し」にでてくるムタそっくり。
なそいつは、当然のように雀の膝にどしっと座ると「なでれ」とでも言うように丸くなりました。
端から見たら大きな餅でも抱えているように見えるんじゃないかっていうそれを、ひたすら撫でながら水の音聞きながら、梅のにおいかぎながら、めちゃくちゃ幸せな気分でぼーっとしました。
すべての通行人が「なにその物体」的な目線を送っていた感じがします。
膝の上で熟睡する猫さん。でも、動かなくていい理由ができたようで、なんとも居心地が良い時間でした。
そうしてしばらくいたら知らないおばさんが話しかけてきて、そのまま小一時間おばさんの話し相手に。
猫が膝から降りたタイミングでおばさんに別れを告げ、雀の朝の散歩は終了しました。