夢屋だより

那須高原・古民家のカフェ夢屋より、カフェの新着情報・染め織りの記録、その他つれづれ日記などをupします。

テオの主張。

2009年08月09日 | インポート

連日暑い日が続いております。皆様いかがお過ごしでしょうか。

雀は毎日、王子の稽古場に通う日々です。楽しい!・・・けどお金がない!演劇って経済的じゃないですね。役者陣もだんだん昼夜の食事が貧しくなってきました。食パンとかもさもさ食べてます。

この間、大学のAO入試と絵画の夏期講習を受けるために、兄が那須から東京へ出てきました。

久しぶりに顔見ましたが相変わらず白い。そしてひょろい。あの地中で育てるウドを彷彿とさせる様子です。それで全身黒ずくめなのでよけいに血の気のなさが目立ちます。

その兄は夏期講習のため朝は7時半ごろに家を出て、23時頃には寝てしまいます。雀は13時から稽古なので9時頃まで寝てるし、稽古が終わって帰ってくるのは24時と、同じ家にいながらほとんど顔を合わせない日が続きました。

そんなある日稽古から帰ってきて風呂に入っていると、シャンプーが凄い勢いで減っていることを発見。

いや、使ってくれても全然かまわないんだけど、

なぜシャンプーしか使わない。

トリートメントとシャンプーと、同じくらいに減るように微調整しながら使ってるんですよ雀は。確かにエッセンシャルはシャンプーだけで十分なサラサラ感かもしれんが、ぜひともトリートメントを使ってもらいたい。

その旨を伝えよう伝えようと思いながらもなかなか会えず、たまに会えると芸術とか社会情勢とかについて語り合ってシャンプーの情勢に結局触れられませんでした。

この兄は根っからの芸術肌で、自分の描きたい絵が描ければそれでいいという人。雀は食べていけなきゃならんという考えから離れられないので、兄の生き方がかっこよく見えたりします。

そういえば小さい頃から兄はコンクールでも描きたいもの描いていて、雀は先生が喜ぶように作文書く子供でした。う~ん、変わっていない・・・。

このままいくと、黄色い絵の具を買うお金を支援することになりそうな気がします。しかしゴッホの場合は、弟はちゃんと定職に就いていたはず。絵描きの兄と演劇人の妹なんて完璧に破滅の構造です。

ぜひとも生きているうちに売れて頂きたい。

「売れると自分の描きたいものが描けなくなる。」

そんなかっこいい言葉を残して、シャンプーだけ空にして、兄は那須へと帰っていきました。


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