このところ兄貴の植木屋で12日間休みなしで働いて、まるで週に10日働いている気分だった。
昨日は久しぶりの休日で友人の竹内を浜松で助手席に乗せて下道で4時間爆笑しながら向かった先は
愛知県長久手町。
長久手町に行ったのは、静岡のフリーマガジン「すろーらいふ」にもイラストを載せている
学生時代からの友人であるタクミの師匠?で、僕らがデザイン学校時代にお世話になった
朱音先生の個展に出かけたわけだ。
個展をやっているカフェに着いてドアを開けると中にはお客さんが二人。
何も言わずに来たので朱音さんはいないかと思っていると、二人のうちの一人が朱音さんだった。
まるで別人のようになっていて気がつかず、「ひさしぶり~」というより「初めまして」という
くらい別人のようだった。
展示されている朱音さんの絵はさすがだった。
変化し続けるなかの美のようで、特に色からは音が聴こえるようだった。
観るしかないので説明はやめておくが…。
朱音さんと別れて、それから竹内と向かった先は浜松のMOAZAというカフェバー。
理由は最近、実家にかかってきたいたずら電話の内容について我々は話し合う必要があったからだ。
「杉沢だけど結婚するわ」
冗談だと思っていたその「いたずら電話」は学生時代の友人みんなのところに来ているらしい。
どうやら本当のようだった。
よくツルんでいた男11人の中で入れ墨が入ったバイク野郎が最初に結婚するという冗談のような
事実は学生時代の仲間には衝撃のニュースだった。
あまりに信じられない事実なために、今度、友人の久保田が事実かどうか調査に行くくらいだ。
竹内と僕は杉沢を我々の手に取り戻す『Come back 杉沢』を立ち上げる必要があるのではないかと、
学生時代の友人がやっている店「MOAZA」で鈴木に話を持ちかけるが
「お前らメチャクチャ迷惑な奴らだな」と冷めた返事。
いつも眠そうな鈴木には事の重大さがわからんらしい。
授業サボって入れ墨を入れたり、借金して豪遊したり、授業中教室で炊き込みご飯を炊いたり、
学校の喫煙室で鍋を囲んだり、昼休みに酒飲んだり、風呂にも入らないで女子にえらく嫌われてたり、
トランクス一枚でコンビニへ買い物に行って不良にからまれたり、性病になってもめげなかったり、
卒業してからAV男優になったという噂の男がいたり、電車に飛び込んで死んだ大バカがいたり、
どうしようもなかった11人でふざけまくったあのころは本当に楽しかった。
このごろ地元にいるだけで色んな嫌な事を思い出して、珍しく毎日のように怒り狂っていたけれど、
あのころを一緒に過ごした仲間に会うだけで、全てどうでもよくなってる自分がいる。
「こいつ結婚してる!」と爆笑してしまいそうな3月の結婚式がいまから非常に楽しみだ。
ずっと地元から出て行こうか迷っていたけれど、とりあえず地元でやれるだけやってみようと思う。
いまはあいつらが近くにいてくれるだけで、やれる気がするんだわ。