旅するくも

『旅が旅であることを終わらせる為の記録』

この世界に自分が変えられない為に

2011-09-01 15:38:06 | 物語
24歳になった誕生日にそれまで毎日飲み続けていた酒を飲むのをやめた。
あれから5年がたち僕みたいなもんでも何とか昨日29回目の誕生日を迎える事ができた。

日本という国では自分が自分として、いさせてはくれず、何か自分ではないものに変え
させる力が非常に強い国だと僕は思っている。

24歳の時、酒をやめたのは特に酒の中にそういう力が強いということを当時の僕は直感で
感じていたのではないかと思う。
酒を飲むという行為は「自分が地球の上で暮らす普通の人」であるということを思い出す
こととは真逆の行為だ。

面白い事に偶然にも今年の誕生日は、長野でのトレーラー生活が終わり、僕が完全に無職に
なった日でもあった。
就職して毎月給料が入ってくる人にはなかなかわからないだろうが、この国で自由でいる
ということは、とても恐ろしいことである。

これから長野を離れて一度地元に帰って、次は正木高志さん主催の九州ウォークに行く。
この世界に自分が変えられない為に自分でありつづけよう。

想定外

2011-08-29 17:43:55 | 物語
東京電力が先週の会見で「福島第一原発は高さ十メートル超の津波に襲われる可能性がある」
と試算していたことを明らかにした。

東電は二〇〇八年に試算していながら放置し、原子力安全・保安院に報告したのは
東日本大震災の四日前だった。「高さ九メートル超の津波が来る」という別の試算もあり、
こちらは〇九年に保安院に報告している。

東電と政府はこれまで「地震と津波は想定外」と言い続けてきたが、実は想定内だったわけだ。

国民を欺き続けた揚げ句、世間の関心が民主党代表選に集まっている時期を狙って白状した。
当事者として試算があるのは最初から分かっていたのだから、完全な確信犯である。

なぜ、いままで黙っていたのか。

単に世間の批判を恐れたというだけではない。
それは賠償問題への思惑が絡んでいたはずだ。
東電は「地震と津波は想定外の自然災害だったから賠償は政府の責任」という論法で生き残りを
図ろうとした。

ところが「想定内の津波だった」となれば、東電が責任逃れできなくなる。だから、賠償枠組みが
決まるまで隠し通そうとしたに違いない。政府も知っていながら賠償支援機構法が成立するまで
黙っていた。
 原発事故をめぐって、また一つ重大な情報隠蔽(いんぺい)が明るみに出た。東電と政府は
「共犯関係」にある。これでは信頼回復などありえない。 (長谷川幸洋)

東京新聞TOKYO Webより

いまさら何も驚かない。

アサリ汁

2011-05-17 21:53:06 | 物語
まだ小さかった頃。
春になると車に乗って家族みんなでよく浜岡の海へ行った。

海で潮干狩りをしてアサリを採るのだ。
僕は特別アラリの汁物が好きというわけではないのだけれど、採るのが楽しかった。

いつだったか、アサリが全然採れなかったことがあった。
満潮の時に海へ行ったってアサリが採れるわけもないが、親父は家族サービスをしている
というだけで満足そうだった。
兄貴と二人で採れないアサリを探すのに飽きて、二人で砂に穴を掘り、その穴にダンボールで
蓋をして上から砂を被せて小さな落とし穴を作り上げた。

これで誰かの足がハマって怪我をしたら犯罪になるんじゃないかと僕は子どもながら
少し心配になった。
母親の「帰るよ」という声に一歩踏み出したら自分の右足が落とし穴にハマった。

あの頃は楽しかったとアサリ汁を飲んで思い出す。

楽しみな映画

2011-05-10 01:37:52 | 物語
じつに6日ぶりに家の敷地外の景色をみて、家族以外の友人に会ったりして、やっぱり外はいいな~って。
明日は映画を見に行くことになって、やっと僕のゴールデンウィークが始まったかと。

『180°SOUTH ワンエイティ・サウス』 予告編

パタゴニアとザ・ノースフェイスの創始者2人の旅の足跡を一人の青年がたどるストーリーらしい。

何年か前に学研の谷川編集長が送ってくれた雑誌の中にザ・ノースフェイスの創始者の
短めのインタビューで、内容は忘れたけどバックパックという呼び名をつくったのがザ・ノースフェイスだったり、パタゴニアの進入社員は入社したらまず最初にサーフィンをさせられるということを聞いて以来、アウトドアグッズに少し興味があり、その創始者の旅といえばなおさら興味がある。
だから明日、映画を見に行くのを楽しみにしている。

「岳」という名探偵コナンくらい人が死ぬ漫画をネパールの日本食屋で初めて読んだけれど、その漫画も実写で映画化されたそうだ。

『カンタ!ティモール』

2011-03-28 02:16:40 | 物語
昼間に『カンタ!ティモール』を観た。
昨日、広田監督の兄である直井さんが長野から浜松の上映会に
かけつけたようだ。
日本がこんなときだからこそ、多くの方に観てもらいたいと思う。
元気が出る栄養のある素晴らしい映画だった。

広田監督と話をして地元で上映会を考えているけど、今のところどうなるかは未定。


映画『カンタ!ティモール』予告編

イケイケなハンガーストライキ!!

2011-01-30 16:17:00 | 物語
上関の原発建設を市に対して再考を求めるために若者が市役所前でハンガーストライキをしているそうだ。
色んなところからメールが入っていて20歳の若者5人って誰だ?
と思ったらゲンとカンタたちだった。

COP10の時にもハンガーストライキが行われて僕は近くで世話をしてなかなか大変だったな。
ハンガーストライキという方法が有効であるのかどうかは僕にはわからないが、あいつらのイケイケな感じは
好きだな。
特にゲンはCOP10に続いて2度目。

ゲンの母親であり大阪のモモの家のシホさんがゲンの純粋さにいつも救われるなんて言ってたのもよくわかる。

アホだけど良い奴らなんだわ。

いのちの森

2011-01-12 20:39:53 | 物語
春の代々木のアースデイに疑問を感じた人たちがアースデイが開催される同じ日に
明治神宮でいのちの森というイベントを企画した。
最終日の最後に出演した北山耕平さんのトーク。

虹の戦士_いのちの森トーク_01

虹の戦士_いのちの森トーク_02

時代にとり残されている

2010-08-15 23:23:26 | 物語


僕が小学校の低学年の頃、夏休みは暇さえあればジブリの映画を観ていた。
となりのトトロ、天空の白ラピュタ、魔女の宅急便。
毎日あきもせずに繰り返し何度も何度も観た。
そんな夏休みが何年か続いて僕は主人公の台詞が聞く前にわかるまでになっていたくらいだ。
きっと、好きだから観ていたんだろうけど、嫌いでも暇だから同じ結果だったと思う。
大人になってからも変化はなく、もののけ姫は50回以上は観ているだろう。

最近、引越しをして家にテレビがなくて、テレビを繋げる予定もないので
ジブリの最新作が上映されていることを僕は全く知らなかった。
先週、兄貴からそのことを聞きさっそく彼女と映画館に行った。

映画のタイトルも、どんな映画なのかもわからないまま映画館に行った。
内容は小人の話。
好きな内容というか、好きな題材だった。

僕の携帯電話

2009-08-15 11:37:06 | 物語
旅に携帯電話は不要だと思い解約した携帯電話。
日本に帰ってきてからも持つ気にはならなかったけど、1ヶ月ほど前に1年半ぶりに復活させた。

昔、仕事中に頭にきて折りたたみ式の携帯電話を反対に折りたたんでやった事があった。
火花が出て足に火傷をした。
でも、やっぱり携帯電話が必要でお客さんの携帯電話のショップに行って、
「これ、なおりますかね?」と真っ二つの変わり果てた姿を見せると
「無理っしょ!」

そのくらい僕は携帯電話というものが昔から好きにはなれなかったが、今は仲良くなろうと努力している。

できるだけ持ち歩き使いこなして距離を縮めようとするが、こいつはいつも
「メールを送信しています」「送信完了しました」
敬語ばかり使いまるで他人のようだ。

どうも携帯電話の方が僕の事を気に入ってないらしい。