旅するくも

『旅が旅であることを終わらせる為の記録』

心が乾いたとき

2010-07-26 22:45:56 | 素晴らしき日々
『喉が渇いたときはペットボトルでお茶を飲み、心が乾いたときは急須(きゅうす)で
お茶を飲む。』
と、川根の「お茶ぼっこ」という喫茶店のラジオからながれていた言葉だ。
ペットボトルでお茶を飲む人が増えていてお茶農家は困っているようだ。

それはともかく、最近、文章や作業が思うように進まずイライラする時間が増えた。
イライラすると自分の中にポッカリ穴が開いたような気がする。

そんな時、僕は焚き火をする。
昨日、満月なのに用事で海へ行けなかったので、一日遅れた今日海へ行くことにした。

一人、砂浜を裸足で歩く。
足の裏で感じる砂がやけに新鮮な気がした。

波の音に包まれながら火を眺めているとゆっくりとした時間が流れる。
いや、時間なんて人工的なものなんかじゃなくてリズムに帰る感覚。

堤防に寄りかかって月を眺めていると、昼間、太陽に暖められたコンクリートの持つ熱が
気持ちいい。
今日は雲が多かったけれど時々、雲間から顔を出す月と目が合うと胸が温まる。

今日の月のどこが欠けているのか不思議になって帰ってから調べてみると今日が満月だった。
何だか、少し気持ちが楽になって開いていた穴が少し塞がった。