今は解散してなくなってしまったけど、僕はロマンず☆≡という団体の代表をしていた。
地球を抱きしめることを目的とした多分、日本で唯一無二の画期的な団体だったといまだに
僕は思っている。
そのロマンず☆≡で行うイベントは、みのる座という築95年で木造建築、瓦屋根の
映画館だった。
「地球を抱きしめる」というのは団体ができてからしばらくしてからできたテーマで、
もともとのテーマではなかった。
もともとのテーマは「みのる座でイベントして、みんなで仲良く遊んで大事な場所を守ろう」
という、みのる座があってこその団体だったように思う。
みのる座をイベントで使わせてもらえるのかという、みのる座の社長である太田さんとの
話し合いの日。
僕が日にちを勘違いして、一日遅れで行ったにも関わらず太田さんは快く会場として使うことを
引き受けてくれた。
190人の客席のスペースに柱が一本もないというお寺の住職もびっくりの建築物で、
駅が改装されて全然知らない場所になっていく町の中で100年近く変わらない場所。
子供の頃にバスで映画を観に行った思い出の場所でしか僕はイベントをやりたくないと
思っていたくらいで、その会場で2度ロマンず☆≡のイベントをすることができた。
商店街でスポンサーを募ったり、ケーブルTVがイベントの取材に来てくれたり、みのる座への
メッセージを集めたりと大人になってからも思い出がたくさん詰まった僕にとっては大切な
場所だった。
さらにイベントでお世話になったこともあって、みのる座の最後の映画上映に山田洋次監督が
駆けつけてイベントが行われたとき、僕にも声をかけてもらいスタッフとして参加できたことは
本当に楽しい思い出だった。
僕のようないい加減な人間が代表をする団体がそれなりに2年間も、うまくいっていたのは、
みのる座のおかげだったのではないだろうかと思えてならない。
そのみのる座が7月に取り壊しが始まるという噂を聞いて、先週、仕事帰りに見に行ってきた。
7月に始まるはずの取り壊しが既に始まっていて、瓦が全て取り外され、客席もなくなっていて、
解体の業者があまりに古い建物なのでどうやって取り壊しをしたら良いのか頭を悩ませていた。
アジアンカンフージェネレーションのボーカルの後藤さんが「みのる座でイベントできないかな?」
と言うくらい僕以外にもみのる座を大事に思っている人はたくさんいる。
ロマンず☆≡でお世話になってきた方のイベントのスタッフをお礼という意味でしていると、
どこかまだ終わらずに続いているような気がしていたんだけど、みのる座が取り壊されることに
よって完全に終わった気がする。
大事なものほどなかなか守れないんだと、つくづく思う。
さて、多分明日から約2ヶ月間、長野でのトレーラー生活が始まる。
2ヶ月後の予定は何もないし、まだ何も考えていない。
みのる座もなくなった地元で、何かの代表をしているわけでもないし、誰が待っているわけでもない。
世界が狭い田舎臭いやつばっかりで、自分が知らないことすら知らない。
本当に腐った、魅力の無い町だとつくづく思うけれど、二ヶ月後を想像すると、やっぱり
自分はここにいる。
生まれ育った場所というのは本当に不思議なものだ。
地球を抱きしめることを目的とした多分、日本で唯一無二の画期的な団体だったといまだに
僕は思っている。
そのロマンず☆≡で行うイベントは、みのる座という築95年で木造建築、瓦屋根の
映画館だった。
「地球を抱きしめる」というのは団体ができてからしばらくしてからできたテーマで、
もともとのテーマではなかった。
もともとのテーマは「みのる座でイベントして、みんなで仲良く遊んで大事な場所を守ろう」
という、みのる座があってこその団体だったように思う。
みのる座をイベントで使わせてもらえるのかという、みのる座の社長である太田さんとの
話し合いの日。
僕が日にちを勘違いして、一日遅れで行ったにも関わらず太田さんは快く会場として使うことを
引き受けてくれた。
190人の客席のスペースに柱が一本もないというお寺の住職もびっくりの建築物で、
駅が改装されて全然知らない場所になっていく町の中で100年近く変わらない場所。
子供の頃にバスで映画を観に行った思い出の場所でしか僕はイベントをやりたくないと
思っていたくらいで、その会場で2度ロマンず☆≡のイベントをすることができた。
商店街でスポンサーを募ったり、ケーブルTVがイベントの取材に来てくれたり、みのる座への
メッセージを集めたりと大人になってからも思い出がたくさん詰まった僕にとっては大切な
場所だった。
さらにイベントでお世話になったこともあって、みのる座の最後の映画上映に山田洋次監督が
駆けつけてイベントが行われたとき、僕にも声をかけてもらいスタッフとして参加できたことは
本当に楽しい思い出だった。
僕のようないい加減な人間が代表をする団体がそれなりに2年間も、うまくいっていたのは、
みのる座のおかげだったのではないだろうかと思えてならない。
そのみのる座が7月に取り壊しが始まるという噂を聞いて、先週、仕事帰りに見に行ってきた。
7月に始まるはずの取り壊しが既に始まっていて、瓦が全て取り外され、客席もなくなっていて、
解体の業者があまりに古い建物なのでどうやって取り壊しをしたら良いのか頭を悩ませていた。
アジアンカンフージェネレーションのボーカルの後藤さんが「みのる座でイベントできないかな?」
と言うくらい僕以外にもみのる座を大事に思っている人はたくさんいる。
ロマンず☆≡でお世話になってきた方のイベントのスタッフをお礼という意味でしていると、
どこかまだ終わらずに続いているような気がしていたんだけど、みのる座が取り壊されることに
よって完全に終わった気がする。
大事なものほどなかなか守れないんだと、つくづく思う。
さて、多分明日から約2ヶ月間、長野でのトレーラー生活が始まる。
2ヶ月後の予定は何もないし、まだ何も考えていない。
みのる座もなくなった地元で、何かの代表をしているわけでもないし、誰が待っているわけでもない。
世界が狭い田舎臭いやつばっかりで、自分が知らないことすら知らない。
本当に腐った、魅力の無い町だとつくづく思うけれど、二ヶ月後を想像すると、やっぱり
自分はここにいる。
生まれ育った場所というのは本当に不思議なものだ。