旅するくも

『旅が旅であることを終わらせる為の記録』

イロコイ六連邦

2012-05-23 21:41:03 | 物語
アメリカ、ニューヨークの北にカユーガ族、モホーク族、
オナイダ族、オノンダーガ族、セネカ族。
後に加わったタスカローラ族を合わせてイロコイ六連邦という
アメリカ政府が簡単には入ることができない独立自治領、
いわば国がある。

デニス・バンクスがウンデッドニー後にテロリストとして
アメリカ政府に追われ日本山妙法寺の安田純さんと逃げ込んだ
場所がイロコイ六連邦である。

アメリカ政府は認めないがアメリカの民主主義のもとになったものは
古代ギリシャのシステムではなく、イロコイの当時まだ5連邦だった
時代の5つの部族どうしの関係、決め方が元になっている。
このまえ台湾の原住民でも共通のものがあったことは興味深かった。

何かを決めるには各部族の代表(男性)の意見が全員一致で
あるということが条件である。
台湾とイロコイではここまでは共通であると言えると思うが、
イロコイ六連邦の面白いのは、その男性が決めたものに「NO」
と言えるクランマザーという女性が存在することだ。
アメリカで起こった女性復権運動もイロコイ六連邦の女性の扱われ方が
きっかけになったものである。

この日本の民主主義のようなものの男性的な部分が崩壊している状態で、
必要なのはクラン・マザー……女性的な部分であろう。

あなたが女性であるのなら嫌なものに対して理屈抜きで『NO!』と
言えばいい。




僕はUAと言葉を交わしたことはないが、5年くらい前に同じ日の
同じ場所で祈ったことがある。
北山耕平氏が「特別な女性」と呼んだ女性のひとりである。

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