旅するくも

『旅が旅であることを終わらせる為の記録』

7G Walk 2010 長野~東京

2010-07-03 09:16:19 | 7 Generations walk.
地元に帰ってきてしばらくたつけど普段の生活が思い出せない。
そのくらい濃い時間の中にいたんだとウォークを終えてみて思う。

最終日、高尾山のイベントではケンジュウの会の坂田さんに案内され、
高尾山の植生を見てまわった。

そして、長野で出会ったエイちゃんこと諏訪さんが持ってきてくれたゲルを
みんなで1時間半ほどかけて建てた。
食事の準備などしていると予定していた時間をかるく2時間は遅れていた。

雨が強くなり参加者30人ほどでゲルに入り感じたことや、伝えたいことを
ひとりづつ全く時間を気にせず永遠と6時間話し続けた。
歌手の参加者が多く時々ライブになったり、参加者の話が濃くて6時間はあっという間だった。

僕が話したことは、丸についてだった。

角がない丸いゲルの中で過ごしているととても気持ちが良いという事。
まるでスウェトロッヂにみんなで入っているような感覚があった。
線と線が交わるところに時間が宿るという話があるが、ゲルの中で過ごしたのは、
時間の単位で言うなら6時間だけれど、ゲルの中ではそれとは全く違う時間が確かに流れていた。

地球は丸い。
命は丸い。
丸い中で過ごして心地よく感じられるのは、僕らが本来いた丸い場所に帰ったからなのかも
知れない。

人が便利さを追求していくと全ては四角くなっていく。
家も畑も法律も最近では音楽まで感じることもある。
丸い地球の中で四角を描こうとしてここまできてしまった。
四角とは言ってみれば支配だ。

人が自然を支配できるわけがない。
僕らが直面している環境問題の根源は人が自然を支配できると考えたことからはじまっているのではないだろうか。

100年ほど前に作り出されたという『自然』という言葉に何も不自然さを感じない
自然と切り離された人が再び自然の中へ帰ることができるのだろうか。

僕らは四角から丸へと帰る方法を学ばなくてはならない。
四角と丸の折り合いを見つけ出さなくてはならない。


夜中の2時半頃まだ外は雨が降っていた。
予定では最後に頂上へ登り、日の出を見る予定だったが、どうも見れそうにない。

代表の山田さんが見れないと思うけど、一人で登ってみると言いみんなも一緒に登りたいと
言い、頂上まで1時間ほどかけて登った。
頂上に着くと雨は上がったけど日の出を見ることはできなかった。

最後、みんなで輪になって少し話をしてハグをした。
そして、長野から東京まで、一人だけ荷物を背負って歩ききった代表の山田さんを
胴上げをして7GenerationsWalk2010は終わった。