私は、流行りすたりの設計ではなく、お客様の潜在的な部分、大きく括れば日本人の潜在的な部分を見据えて設計したいと日頃考えています。
そこで一つ質問ですが、皆さん家を建てる時、壁の色は何色にしようと思いますか。
ほとんどの場合、「まぁ、白系で」という返事が返ってきます。事実、住宅雑誌をめくれば、どのページも壁の色は白系です。フォーカルポイントに違う色や素材を用いる場合もありますが、いずれにしてもベースは白系。
先日、雑誌をめくりながら「建築基準法に壁は白って項目あったっけ」っと思ってしまいました。
突然質問するので、とりあえず無難な答えでという場合もありますが、深く考えていても、思いつきだとしても、ファーストチョイスは「白系」の様です。
私が壁の仕様の打ち合わせで最初にご提案するのは、ベージュ(または土色)です。
大体「は?」と言われます。
でも、私は砂壁の家で育ってきました。流行に憧れてやけにとんがっていた時期もあった様な気もしますが、その頃でさえも、例えば初詣や観光で寺社仏閣に行けば、土壁を見てほっこりする自分がいたのも確かです。
まぁ、人の色の好みなんて千差万別と言われればそれまでですが、日本人として育ってきた部分ってあるような気がします。
少なくとも、だから私は木が好きなんだと思ってたりもするんですけど。
もう少し理屈っぽく語る時もありますが、ブログ上ではこの辺にしておきます。
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