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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

目移りしちゃいます。

2016-12-14 16:15:36 | 建築雑談
ミニストック-06の実施設計が始まっており、

今日は使用する材料を選びにお客様と見附市にある上野住宅建材さんに行ってきました。
ここで一つ重要なのが、材料を選びに行ったという事。
まだ出来上がっていないという事です。



つまり、コックさんで例えれば、市場に魚や野菜を買いに行った段階です。
まだ、料理してません。



一般的な設計打ち合わせでは、出来上がっているものを選ぶ作業が多いんじゃないでしょうか。
比べたり、色を選んだり、並べたり、組み合わせたりが、一般的な設計時のお打合せ内容です。



つまり、スーパーに惣菜を買いに行って、食卓に並べるのが一般的な家づくりの例えでしょうか。
作るという作業はあまり多くありません。

ネイティブディメンションズの場合、基本設計でプランは決まりましたが、それ以外は何も決まっていません。
何ができるかもまだ想像できないというか。(←悪い意味じゃなくて)

選んできた材料で何を作るかのお打合せがこれから始まります!
これこそが設計であり、これこそが住まいづくりと考えています。
そして、楽しいっていうおまけ付き。


そして、新潟に戻り「街中の狭小二世帯住宅」で職人さんと打ち合わせ。
大工さんに作ってもらった家具を保護塗料で仕上げますが、その色味の確認。

事前の打ち合わせで
「あーしてもらいたい」
「こーしてもらいた」
「あーでもない」
「こーでもない」
「うだうだ」
「ぐだぐだ」
と図面では表現できない微妙なニュアンスを散々伝えてきました。

とても意識高い系の塗装屋さんで、
これでどうだ!と持ってきたいくつかのサンプルです。


右と左どっちがいいかに悩み、


同じく右と左どっちがいいか悩んできました。

何が違うかもさっぱり分からないどころか、塗料を入れたことすら分からないレベルですが、このサンプルをネタに再び
「あーしてもらいたい」
「こーしてもらいた」
「あーでもない」
「こーでもない」
「うだうだ」
「ぐだぐだ」
と打ち合わせをして、最終的な仕上げを決めてきました。

いくら図面に記載しても、最終的には人の手で作る現場です。
工場ではありません。

その手、

職人さんの手が、

想いと一緒に建物に入っていきます。

これこそが現場であり、これこそが住まいづくりと考えています。
もちろん楽しいっておまけ付き。





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