甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

SIX GUNS (16/9/24)

2016-10-01 23:54:51 | ライブ感想♪
***
『SIX GUNS』
16/9/24(土) 21:30~ @神保町花月
出演:ライス、しずる、サルゴリラ

サルゴリラ:心理学
しずる:突入
ライス:マシンガン

ユニットコント:『ペンション』(池田作)
        『結婚祝い』(児玉作)
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本日はSIX GUNSへ行ってきました。
KOC決勝をほぼ1週間後に控えているというのに、
がっつり稽古しなきゃできないほどの膨大なセリフ量の新作ユニットコント2本。
ひとつひとつのライブを大切にしてくれていること、当たり前だけど当たり前ではない。
いつも嬉しいです、ありがとう。


各コンビネタ。M-1を控えているサルゴリラは漫才で。
ライスとしずるがKOC決勝に行ったため、
サルゴリラはM-1で決勝を目指せ、そうじゃなかったら囲碁将棋と交代するぞと言われるOP(笑)。
だいぶこの2人のやりとりもスムーズに安定してきてるように思われて、良くもあり、寂しくもあり。

しずるは突入。なんと!KOC本番一本目の調整ですね。
私は準決勝で見て以来なので、見るの2回目でした。
このネタ、準決勝ではもう本当に、会場に異常な一体感が生まれるほどのウケ具合だったので、
正直、あの特殊な空気の中だからこそ面白かったというのもあるのかもしれないな…と思っていたのですが、
でも今日改めて、少し冷静に見ても本当に面白かった。
それは例え、一発目のネタ明かしがされる時点でハマらなかったとしても、
その後に色々な仕掛けが用意されているということがわかったから。
2人の口調・表情・キザなセリフ回し。
こういうところで確実に拾って、お客さんを巻き込んで行けるんじゃないかなと思いました。そうなってほしい!

ライスのネタは見たことなかったもので、なんだ…なんだこれは!
タイトル即ネタバレになってしまうから何も書けない!(笑)
2人がひたすら遊んでハシャいでるように見えるのに(笑)、ネタとしてのフォーマットはちゃんと押さえているから
全くずるいったらありゃしません。
「鈴虫のお腹」や「己的好選」を思い出すような仕上がりでしたね。
関町さんのあの感じ、懐かしかったなぁ。(これだけでもネタバレすれすれ・笑)


ユニットコント本当に面白かったです。
一本は池田さん作で、ペンションの事件。
大学の卒業旅行で山奥のペンションを訪れたのに、関町が倒れているのを発見して…。
もう一本は児玉さん作で、結婚祝い。
結婚するともくん(関町)とかおりちゃん(村上)のために高校の仲間達が集まってくるけど…という内容でした。

今日、すごいなと思ったのが、池田さんも児玉さんも、
どちらもそれぞれの「らしさ」を存分に出しているなということ。
その上で、それぞれのやり方で、自然な会話劇を作り上げているところ。
池田コントの、全員が疑心暗鬼になってギリギリ追い詰められていく感。
児玉コントの、学生時代の仲間が集まってワイワイダラダラやっている感。
それぞれの設定はありつつも、会話の自然さによってリアリティと説得力が生まれてくる。
大好きな2人が、大切にしてるところが同じなんだって感じられたのが嬉しい。
何より、その自然な会話劇を作り上げるための演技力!
特に池田コントの緊迫感。
たっぷりシリアスな空気を作って、溜めて溜めて、
思わぬところで爆発するから面白い。
その「溜め」に、当たり前のように耐えられる全員の演技力、もうさすがとしか言えない。
この、ジェットコースターのような緩急に夢中でした。
一方児玉さんのコントは、笑いどころを全部自分に集中させるという、なんだろう、
児玉さんの持っているキャラとか人間性とか、そういうパワーで無理矢理最後まで押し切った感じ(笑)
コントが終わって、エンディングトークで、笑いどころを全部持っていったことに対してみんなから不満が出ると、
児玉さんは、「自信がないから。みんなをスベらせるわけにはいかないから」みたいなことを言っていたのですが、
それに対して村上さんが、
「いいんだよ。そうなったらみんなの責任なんだから。逆に信頼されてないのかなって思うよ」
という感じのことを言っていて、
もう、なんか……軽率な発言ですけど、恋に落ちそうでした(笑)
あぁ、もう、好き。
同期ってこれだから好き。


OP、3組のうち2組がKOC決勝に行き、
児玉さんが「すごいことだよね。すごすぎて笑っちゃうくらい」と言っていて。
ライスしずるも、確かにねと言いながら笑っていて。
なんていうのかな、本当にすごいことなのに、このライブの雰囲気はいつもとそんなに変わらず、気負いもしていないように見受けられて。
KOCの話が出たのは本当に一部で、それ以外はいつもと同じ。
いい意味で、今はこのライブのことしか考えていないっていう雰囲気が、とても好きだなぁと思った。
もしかしたら、緊張しないように敢えて考えなかったのかもしれないけれども(笑)、それはそれでもいいよ。
今は今しかないのだから。

私は個人的な趣味として、
よく、ライブの中で出囃子やOPVTRなどに使われている曲を、そのライブや芸人さんに当てはめて解釈してしまいます。SIX GUNSでは特に、各組のネタ前に使われているあじかん(←検索避けでひらがな)の「振動覚」という曲が大好きで。
この曲はこんなフレーズから始まります。

  世界の端まで届く声より 君にだけ 伝えたいだけ
  心だけ 奮わせたいだけ

まさにこの始まりのフレーズ、今回のライブを表しているなって思った。
これから日本全国へ向かってコントをするライスとしずるだけど、
今はこのライブに来ている君にだけ、この笑いを届けたいだけ。

さらにその後のフレーズは『揺れる鼓膜 馳せる言葉 憂い戸惑い 此処に捨てる』と続くのですよね。
このライブの最高の空気とテンションのまま、本番に挑んでほしいなぁ。
きっと憂いや戸惑いもあると思うけれど、全て捨てて。どうか2組が本来の力を発揮できますように。
いっぱい、いっぱい、ウケますように。



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