いつものことながら、だいぶ本放送から時間が経ってしまっていますが、毎年恒例、今年のキングオブコント全体総括をやらせて頂きます。
本当は、こんなに恒例行事にするつもりはなかったのですが、気がついたらどうしても、毎年、KOCを見た後は色々と考えてしまうので。
2011年のテーマは、「ライブシーンとテレビの差」
2012年では、「芸人と一般人の好みは違うのか」
2013年では、「そのコンビらしさとは何か」
という感じでやってまいりました。
そして今年は、もうこれしかないでしょ。
『今回の採点ルール改正は正しかったのか』
これを考える前に、まず少し私の話からさせて頂こうかと思います。
突然ですが、私、フジテレビの番組・バイキングが見れないんです。
嫌いとか、つまらないとか、そういうことではなくて、
バイキングを長い時間見ていることが出来ないんです。
私は現在、時々平日休みが入ることがある職場になりました。
平日休みの日には、だらだらと10時くらいに起きて、朝ごはんを食べて洗濯機を回し、一息ついて、
ちょうど12時ぐらいから落ち着いて、テレビをつけることが多いです。
で、その時、4月の初めごろには、バイキングにチャンネルを合わせていたこともあったのですが、
なんだかいつも、バイキングを見ていると、落ち着かなくて、胸がざわざわしてしまって、すぐにチャンネルを変えてしまうんです。
もう最近は、ほとんどヒルナンデス見ています(笑)
でも、そのバイキングが、嫌いとかつまらないって思っている訳ではないんです。
上手く言えないのですが、「笑いが起こっていない時間を待っていることができない」という感じかなぁ。
その理由が自分でもわからないと思っていた時に、たまたまこのような記事を拝見しまして。
生放送お笑い番組の完全終焉と今になって思ういいとも増刊号の役割
これを読んで、あぁこれだ、私が感じていた不穏な気持ちはこれだ、と納得しました。
バイキングとヒルナンデスは、どちらも生放送ですが、その構成は結構異なります。
ヒルナンデスは生放送の体を成していますが、放送時間内のほとんどがVTR。
テロップや効果音も多用され、笑いどころもわかりやすい。
スベったり微妙な空気になったりするところはカットされているから、ハラハラするようなところもない。
そして、VTRが終わって、「おりる」部分、つまりスタジオでトークするところなんて30秒くらい(笑)
面白い・面白くないとか以前に、スベるすきを与えない(笑)
だから視聴者も、安心してチャンネルを合わせていられる部分はあるんではないかと思います。
対して、バイキングはVTRも使いますが、スタジオでその場でやりとりをしていく場面が多い。
それを見ていると、ちょっと不安になってきてしまうんです。
もちろん台本はあるだろうし、ある程度の流れは決まっているだろうけど、
それでもやはりウケない場面や、微妙な空気になる場面はどうしても出てきてしまう。
私はそういうのを見ているのが、どうしても耐えられなくて。
例えば、これがライブだったら、私の感覚も少し違ってきます。
ライブっていうのは、その芸人さん達が好きなお客さん達が集まっている場だから、客と演者の双方に信頼関係があって、
スベってもこれを後で何とかしてくれるだろう、そして、最後に取り返せばお客さんも笑ってくれるだろうって思うことが出来る。
でも、テレビって、最初からそういう温かい目で見ている人ばかりではないから、
「何だこれ、つまらない」って思ったら、その瞬間にチャンネルを変えてしまう。
芸人さんにとっては、後から取り返すチャンスもない。
さらに今は、すぐにネット上で拡散されちゃうから、
「○○スベってる」「生放送で放送事故www」みたいな話題ばかりが先行する。
そういう状況が、怖いなぁって思っちゃって。
だから私は、生放送のバラエティ番組が苦手で、
それを見る体力も気力も無くなっちゃったんだなぁってことに、つい最近気付きました。
私ほど極端に生放送でハラハラする人は少ないだろうけど、
でも、世の中全体として、生放送に耐えられる人が少なくなってるんじゃないかっていうことは、最近すごく感じるんです。
細かい理由は違うけれど、私も生放送で笑いが起こっていない時間が耐えられないから。
だから、今回のKOCのルール改正は、そういう世の中の流れを汲んでいるんじゃないかと思うんです。
出場芸人がコントをやってる時間は、生放送でも持ちこたえる事ができる。
みんなその4分を練り上げて、命かけて笑いどころ詰め込んでいるからね。
でも、ネタが終わった時、芸人審査員が採点して、点数出て、コメント言うっていう時間が、
今の視聴者には耐えられない時間だと。
そこを短縮しようとしたのではないかと思うのです。
昨年までの従来の採点方式は、8組が2本ネタを披露する形式だったので、ネタ数としては16本。
そして今年からは、10組が出場し、そのうち5組がファイナルステージ進出ということで、ネタ数は15本。
だから、ネタ数に大きな違いはない。
じゃあ何が変わったかと言ったら、芸人審査員が採点する回数です。
従来は一組ずつ全ネタ採点していたから16回やっていたけれど、
今年の方式なら、採点する回数は9回で済む。
どうしても採点の時に生まれてしまう間や、グダグダ感、マンネリ感を防ぐことが出来る。
そして、「この二組の中でどちらが面白かったか?」というわかりやすさで、
最初から見ていなくても、途中からでも番組に参加することができる。
私個人の感想としては、従来の、8組×2本に戻してほしいという気持ちは、正直あります。
みんな2本できるっていうことで、1本目と全く違う魅力を見せてくれるコンビもいる。
2本目で大逆転を狙うことが出来るコンビもいる。
そういう可能性をつぶしてしまうのは残念だから。
それに、今回のラブレターズvs犬の心のように(笑)、
いい勝負でも結局は大差がついてしまって、「面白くない」という烙印を押されてしまうのはさすがに可哀想だ。
けれども、やはり、生放送のお笑い番組が絶滅危惧となっている今の流れとして、このルール改正は仕方ないと思うし、
KOCという大会自体が消滅しないようにするためには、受け入れるしかないよなと思っていました。
正しいと思っていました。
……今年の視聴率が出るまでは。
今年の視聴率が、前年をさらに割り、8.3%だと知った時、もう心が凍るような思いでした。
まずね、番組編成上、色々言いたいところもあるんですよ。
この日、他局の番組が、軒並み19時からの2時間スペシャル番組とかをやっている中で、KOCだけ20時スタートだった。
そしたら、お笑いによっぽど興味ある人以外は、わざわざ19時から見ていた番組をやめて、20時になったらチャンネル変えようとは思わないでしょうよ。
だから、KOCだけの責任にされるのも、ちょっとどうなの? という思いも少しあるのですが、
まあその問題は置いておいて。
……ここまでやってもダメか。
ルール改正して、グダグダする時間減らして、一騎討ちっていうわかりやすいシステムにして、
お笑いフリークじゃない、「一般視聴者」に寄せたのに、
ここまでやってもダメか。
みんな、毎月新ネタライブやったり、自分のライブに他事務所の芸人を呼んだりして、
命を削るような思いで、死ぬ気で一年間ネタを磨いているのに、
こんなにも、一般視聴者には届かないものなのか。
数字という結果は出ないものなのか。
もう、テレビって、芸人に温かくできるシステムではなくなってしまったのかな?
今回も、各所で感想を見ていた時に、「知らん奴ばっかりで面白いわけがない」みたいなことを言っている方も多くいて。
そういう人には、ぜひ準決勝を見に行って頂きたいよ。
バラエティ番組で活躍しているような芸人達でも苦戦するような場で、無名の芸人が爆笑取って決勝決めるところを見て頂きたいよ。
だいたいさぁ、そういう人達の多くって、無名な芸人には「こんな知らん奴面白いわけがない」って言うし、
かと言って有名な芸人がファイナル決めたら「こんなのやらせだ」って言うんじゃない?
誰ならいいんだよ。
私はもう3年前になりますが、お笑いファンが作ったweb上の雑誌『fan*fun』の制作に参加させて頂き、寄稿したことがありました。
そこで、「新時代のリーダー選び」というタイトルで、KOCの審査の魅力について書いたんです。
芸人審査員には賛否あるだろうけど、自分達で、自分達の世代のリーダーを決めることができるというのは、
これまでの賞レースにはなかったことじゃないか、私はそれがいいと思う、という主旨のことを。
よろしければ、ご興味のある方は、こちらからお読みになってみてください。無料で読めます。
(ちなみに自分で久しぶりに読み返してみましたが、なんか…。文章力にあまりにも成長がなくて引いています…笑)
fan*fun ファンによるファンのためのお笑い雑誌 vol.3.5 KOC直前緊急特別号
……で、リンクまで貼っておいてなんなのですが、この時に私が感じていたこととも、現状はちょっと違って来ているような気がしています。
「芸人」というジャンル自体が、下に見られているような。
Twitterとかの台頭で、目立ちやすい芸人が叩かれるようになってしまったのも一因じゃないかと思っているのですが。
やはり未だに、「芸人同士で審査するなんておかしい。慣れ合いだ」みたいなこと言う人いるしね。
でも、じゃあ、芸人じゃない「文化人」みたいな人達が決める賞レースばかりでいいのか?
私は、「今」のお笑いをほとんど見ていない、「漫才」と「コント」の違いもわからないような、パフォーマーや、映画監督や、文化人気取りの人達よりも、
今の時代のお笑いというフィールドで、一緒に戦っている芸人の審査の方が、よっぽど信頼できると思うけどね。
はぁ…すみません…。
こんなに毒づくつもりではなかったのですが…(笑)
私は、ハッキリ言って、自分の好きな芸人さんをこれからも見続けることが出来れば、それで満足です。
だから、「お笑い界の今後」とか「芸人の幸せな未来とは」みたいなこと、本当は考えたくない。
考えたところで、私にはどうにもできないし(笑)
でも、好きな人達をこれからも見続けるためには、その方々が活躍できる場がないといけないから。
みんな、毎月新ネタライブやったり、自分のライブに他事務所の芸人を呼んだりして、
命を削るような思いで、死ぬ気で一年間ネタを磨いているのに、
その目標とする場まで無くなってしまったら、もう本当に夢がなくなってしまうから。
だから、どうにか、TBSさんお願いします。持ちこたえてください。
来年もKOCが見たいです。
お笑いはマニアックなジャンルです。
でも、そこに「一般層」もついて行ける余裕がないと、そのジャンルは廃れる。
だから、ルール改正が直接いい結果を生んだかどうかはわからないけど、
私は、その方向性は、正しかったと信じます。
今後数年間が、勝負だと思います。
コントは、芸人は、生放送のお笑い番組は、
一般層もついて行ける、メジャーな存在になれるだろうか。
今年のKOCは、そんなことを考えさせられる結末となりました。
本当は、こんなに恒例行事にするつもりはなかったのですが、気がついたらどうしても、毎年、KOCを見た後は色々と考えてしまうので。
2011年のテーマは、「ライブシーンとテレビの差」
2012年では、「芸人と一般人の好みは違うのか」
2013年では、「そのコンビらしさとは何か」
という感じでやってまいりました。
そして今年は、もうこれしかないでしょ。
『今回の採点ルール改正は正しかったのか』
これを考える前に、まず少し私の話からさせて頂こうかと思います。
突然ですが、私、フジテレビの番組・バイキングが見れないんです。
嫌いとか、つまらないとか、そういうことではなくて、
バイキングを長い時間見ていることが出来ないんです。
私は現在、時々平日休みが入ることがある職場になりました。
平日休みの日には、だらだらと10時くらいに起きて、朝ごはんを食べて洗濯機を回し、一息ついて、
ちょうど12時ぐらいから落ち着いて、テレビをつけることが多いです。
で、その時、4月の初めごろには、バイキングにチャンネルを合わせていたこともあったのですが、
なんだかいつも、バイキングを見ていると、落ち着かなくて、胸がざわざわしてしまって、すぐにチャンネルを変えてしまうんです。
もう最近は、ほとんどヒルナンデス見ています(笑)
でも、そのバイキングが、嫌いとかつまらないって思っている訳ではないんです。
上手く言えないのですが、「笑いが起こっていない時間を待っていることができない」という感じかなぁ。
その理由が自分でもわからないと思っていた時に、たまたまこのような記事を拝見しまして。
生放送お笑い番組の完全終焉と今になって思ういいとも増刊号の役割
これを読んで、あぁこれだ、私が感じていた不穏な気持ちはこれだ、と納得しました。
バイキングとヒルナンデスは、どちらも生放送ですが、その構成は結構異なります。
ヒルナンデスは生放送の体を成していますが、放送時間内のほとんどがVTR。
テロップや効果音も多用され、笑いどころもわかりやすい。
スベったり微妙な空気になったりするところはカットされているから、ハラハラするようなところもない。
そして、VTRが終わって、「おりる」部分、つまりスタジオでトークするところなんて30秒くらい(笑)
面白い・面白くないとか以前に、スベるすきを与えない(笑)
だから視聴者も、安心してチャンネルを合わせていられる部分はあるんではないかと思います。
対して、バイキングはVTRも使いますが、スタジオでその場でやりとりをしていく場面が多い。
それを見ていると、ちょっと不安になってきてしまうんです。
もちろん台本はあるだろうし、ある程度の流れは決まっているだろうけど、
それでもやはりウケない場面や、微妙な空気になる場面はどうしても出てきてしまう。
私はそういうのを見ているのが、どうしても耐えられなくて。
例えば、これがライブだったら、私の感覚も少し違ってきます。
ライブっていうのは、その芸人さん達が好きなお客さん達が集まっている場だから、客と演者の双方に信頼関係があって、
スベってもこれを後で何とかしてくれるだろう、そして、最後に取り返せばお客さんも笑ってくれるだろうって思うことが出来る。
でも、テレビって、最初からそういう温かい目で見ている人ばかりではないから、
「何だこれ、つまらない」って思ったら、その瞬間にチャンネルを変えてしまう。
芸人さんにとっては、後から取り返すチャンスもない。
さらに今は、すぐにネット上で拡散されちゃうから、
「○○スベってる」「生放送で放送事故www」みたいな話題ばかりが先行する。
そういう状況が、怖いなぁって思っちゃって。
だから私は、生放送のバラエティ番組が苦手で、
それを見る体力も気力も無くなっちゃったんだなぁってことに、つい最近気付きました。
私ほど極端に生放送でハラハラする人は少ないだろうけど、
でも、世の中全体として、生放送に耐えられる人が少なくなってるんじゃないかっていうことは、最近すごく感じるんです。
細かい理由は違うけれど、私も生放送で笑いが起こっていない時間が耐えられないから。
だから、今回のKOCのルール改正は、そういう世の中の流れを汲んでいるんじゃないかと思うんです。
出場芸人がコントをやってる時間は、生放送でも持ちこたえる事ができる。
みんなその4分を練り上げて、命かけて笑いどころ詰め込んでいるからね。
でも、ネタが終わった時、芸人審査員が採点して、点数出て、コメント言うっていう時間が、
今の視聴者には耐えられない時間だと。
そこを短縮しようとしたのではないかと思うのです。
昨年までの従来の採点方式は、8組が2本ネタを披露する形式だったので、ネタ数としては16本。
そして今年からは、10組が出場し、そのうち5組がファイナルステージ進出ということで、ネタ数は15本。
だから、ネタ数に大きな違いはない。
じゃあ何が変わったかと言ったら、芸人審査員が採点する回数です。
従来は一組ずつ全ネタ採点していたから16回やっていたけれど、
今年の方式なら、採点する回数は9回で済む。
どうしても採点の時に生まれてしまう間や、グダグダ感、マンネリ感を防ぐことが出来る。
そして、「この二組の中でどちらが面白かったか?」というわかりやすさで、
最初から見ていなくても、途中からでも番組に参加することができる。
私個人の感想としては、従来の、8組×2本に戻してほしいという気持ちは、正直あります。
みんな2本できるっていうことで、1本目と全く違う魅力を見せてくれるコンビもいる。
2本目で大逆転を狙うことが出来るコンビもいる。
そういう可能性をつぶしてしまうのは残念だから。
それに、今回のラブレターズvs犬の心のように(笑)、
いい勝負でも結局は大差がついてしまって、「面白くない」という烙印を押されてしまうのはさすがに可哀想だ。
けれども、やはり、生放送のお笑い番組が絶滅危惧となっている今の流れとして、このルール改正は仕方ないと思うし、
KOCという大会自体が消滅しないようにするためには、受け入れるしかないよなと思っていました。
正しいと思っていました。
……今年の視聴率が出るまでは。
今年の視聴率が、前年をさらに割り、8.3%だと知った時、もう心が凍るような思いでした。
まずね、番組編成上、色々言いたいところもあるんですよ。
この日、他局の番組が、軒並み19時からの2時間スペシャル番組とかをやっている中で、KOCだけ20時スタートだった。
そしたら、お笑いによっぽど興味ある人以外は、わざわざ19時から見ていた番組をやめて、20時になったらチャンネル変えようとは思わないでしょうよ。
だから、KOCだけの責任にされるのも、ちょっとどうなの? という思いも少しあるのですが、
まあその問題は置いておいて。
……ここまでやってもダメか。
ルール改正して、グダグダする時間減らして、一騎討ちっていうわかりやすいシステムにして、
お笑いフリークじゃない、「一般視聴者」に寄せたのに、
ここまでやってもダメか。
みんな、毎月新ネタライブやったり、自分のライブに他事務所の芸人を呼んだりして、
命を削るような思いで、死ぬ気で一年間ネタを磨いているのに、
こんなにも、一般視聴者には届かないものなのか。
数字という結果は出ないものなのか。
もう、テレビって、芸人に温かくできるシステムではなくなってしまったのかな?
今回も、各所で感想を見ていた時に、「知らん奴ばっかりで面白いわけがない」みたいなことを言っている方も多くいて。
そういう人には、ぜひ準決勝を見に行って頂きたいよ。
バラエティ番組で活躍しているような芸人達でも苦戦するような場で、無名の芸人が爆笑取って決勝決めるところを見て頂きたいよ。
だいたいさぁ、そういう人達の多くって、無名な芸人には「こんな知らん奴面白いわけがない」って言うし、
かと言って有名な芸人がファイナル決めたら「こんなのやらせだ」って言うんじゃない?
誰ならいいんだよ。
私はもう3年前になりますが、お笑いファンが作ったweb上の雑誌『fan*fun』の制作に参加させて頂き、寄稿したことがありました。
そこで、「新時代のリーダー選び」というタイトルで、KOCの審査の魅力について書いたんです。
芸人審査員には賛否あるだろうけど、自分達で、自分達の世代のリーダーを決めることができるというのは、
これまでの賞レースにはなかったことじゃないか、私はそれがいいと思う、という主旨のことを。
よろしければ、ご興味のある方は、こちらからお読みになってみてください。無料で読めます。
(ちなみに自分で久しぶりに読み返してみましたが、なんか…。文章力にあまりにも成長がなくて引いています…笑)
fan*fun ファンによるファンのためのお笑い雑誌 vol.3.5 KOC直前緊急特別号
……で、リンクまで貼っておいてなんなのですが、この時に私が感じていたこととも、現状はちょっと違って来ているような気がしています。
「芸人」というジャンル自体が、下に見られているような。
Twitterとかの台頭で、目立ちやすい芸人が叩かれるようになってしまったのも一因じゃないかと思っているのですが。
やはり未だに、「芸人同士で審査するなんておかしい。慣れ合いだ」みたいなこと言う人いるしね。
でも、じゃあ、芸人じゃない「文化人」みたいな人達が決める賞レースばかりでいいのか?
私は、「今」のお笑いをほとんど見ていない、「漫才」と「コント」の違いもわからないような、パフォーマーや、映画監督や、文化人気取りの人達よりも、
今の時代のお笑いというフィールドで、一緒に戦っている芸人の審査の方が、よっぽど信頼できると思うけどね。
はぁ…すみません…。
こんなに毒づくつもりではなかったのですが…(笑)
私は、ハッキリ言って、自分の好きな芸人さんをこれからも見続けることが出来れば、それで満足です。
だから、「お笑い界の今後」とか「芸人の幸せな未来とは」みたいなこと、本当は考えたくない。
考えたところで、私にはどうにもできないし(笑)
でも、好きな人達をこれからも見続けるためには、その方々が活躍できる場がないといけないから。
みんな、毎月新ネタライブやったり、自分のライブに他事務所の芸人を呼んだりして、
命を削るような思いで、死ぬ気で一年間ネタを磨いているのに、
その目標とする場まで無くなってしまったら、もう本当に夢がなくなってしまうから。
だから、どうにか、TBSさんお願いします。持ちこたえてください。
来年もKOCが見たいです。
お笑いはマニアックなジャンルです。
でも、そこに「一般層」もついて行ける余裕がないと、そのジャンルは廃れる。
だから、ルール改正が直接いい結果を生んだかどうかはわからないけど、
私は、その方向性は、正しかったと信じます。
今後数年間が、勝負だと思います。
コントは、芸人は、生放送のお笑い番組は、
一般層もついて行ける、メジャーな存在になれるだろうか。
今年のKOCは、そんなことを考えさせられる結末となりました。
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