食玩全盛期の頃に出会ったフィギュアの中で、その異常な程のクオリティで度肝を抜かれたのがイワクラ(現・キャスト)の特撮大百科シリーズ。私の中では、海洋堂が手掛けた「黒澤明シリーズ」と並ぶ、手のひらサイズでは生涯のベスト3に入る傑作フィギュアシリーズで、過去にも、まさかの立体化で絶賛した「宇宙人東京に現わる」の岡本太郎画伯デザインのパイラ人や、大掛かりな転送装置とともに商品化された「電送人間」、70年代テイストの色濃さが魅力的なジェットジャガー、マニアックすぎるセレクトのサイケデリック・ミキなどをこのブログで紹介したことがありますが、食玩時代にリリースされたすべての商品をコンブリートしたのはもちろん、マニア向けのコアな商品の少数生産体制に切り替わった後も、自分のアンテナにひっかかる商品は逐一ゲットしながら、現在もそのコレクション数を増やしつつあります。
ここの商品の凄さは、特撮好きの人達がこだわり抜いて作っている感が半端なく感じられることで、造形レベルの高さはもちろんのこと、その作り手の情熱が見事商品に現れていることです。GW前に届いた、現在のところの最新作である「ゴジラと浜風ホテル」は、このメーカーにしては珍しく王道の1964ゴジラの登場ですが、これまで立体化されたことのない浜風ホテルが、それはもうもの凄いクオリティ(笑)で再現されています。食玩時代とは違い、1つ1つ国内で受注生産されているため、販売数も極端に少なく、コストも相当なものだと思いますが、作り手が楽しんで作っていることがひしひしと伝わってくるこのメーカーの商品は、本当に毎回毎回大変な魅力に溢れています。
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